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6/30 暑いですね。 |
おっと、気が付けば6月も終わるではないか。そりゃ、暑いわな。 午前中に宇野さんと樋口建具さんと打ち合わせをする。 コンクリートに柱などが納まり、現場採寸後の最終の打ち合わせである。 2月前から木取り準備ができていたクルミ材に、これでいよいよノコが入る事となる。 細かなサイズは、出来上がった物を採寸するのが一番確実である。だから、採寸できるまで木取りするのはは待っていたのだ。 そして現場にて、建具屋の樋口君が採寸。取り付けまで予測した製作寸法を僕に指事してもらった。 建具屋と家具屋とは微妙に違う。今回製作するのは建具である。でもその建具は無垢の家具屋しか作れない。伝えるのは難しいが、簡単言えばこうである。 出来上がる形は建具であるが、材料からくる工程は無垢の家具の作りである。ポイントなのは扱う材料の違いだ。 で、出来上がってしまうと建具なので、現場での取付けは建具屋の樋口くんが登場する事になる。 そういった段取りだ。 材料の木取りは、スムーズにできる。理由はノコを入れる位置は2ヵ月以上前に想定してあるからだ。材料も吟味してある。 準備は全て整った。これでビックリする程の集中したなめらかな工程を踏んでいける。 よっしゃ! |
6/25 ホームページリニューアルのお知らせ |
お店がオープンして4ヵ月が過ぎようやくホームページをリニューアルする事となりました。 オリジナルのキッチンや家具も順にアップさせて頂きます。 今迄製作させてもらったオーダーメイド家具もわかりやすく見て頂けるように考えていますので、楽しみにお待ち頂ければ幸いです。 |
6/22 現場に |
クルミ材の造作で参加している宇野さんの現場にいってきた。既に取付けがクルミ材の柱を見るのが楽しみでしょうがなかった。 現場に到着。クルミ材の柱がコンクリートに合わさったのを実際に見ると、想像どうりの感動がおとずれた。 「よかった宇野さんで」と思った。素材を理解しているからこその空間を感じる事ができたからだ。 僕の作る家具は、化粧のない作りだ。表面と中身は一体のものなので、化粧をする工程はない。もちろん、オイルやワックスなどの表面処理はするが、それは素材を引き立たせるためであり、それ事体を違った物にするための物では無い。 だから、中身も外身もない。それを「無垢」と思っている。 無垢材に慣れてしまうと、ベニヤなどの素材とまったく違う事に気づける。ナラはナラの無垢を。クルミはクルミの無垢を。表面のコンマ何mmのナラを貼ってあるベニヤは違って当然だ。せめて1mmぐらいの厚みがあればいいのにね。 本質を忘れた物作りは、よくない。嘘に慣れてしまうと恐い。そして慣れは恐い。常に問題意識を持っていないと、僕ら作り手は気付かぬうちに、勝手な常識を押し付けてしまいかねない。 逆になんでもかんでも無垢材を使えばいいという事でもない。必要なところに必要な物を使っていけばいいんだけど、その問題意識がないとまずい気がしてやまない。 う〜ん、難しい事じゃなく、すごくシンプルな事だと思う。幼い子供の工作のように小細工はなく、やっている事はそれを掘り下げているだけの事かも。 でもね、僕らはその良さを知っているから、仕事にプライドを持てるんだ。 これからも、余計な俗事は考えないでできるだけ素直に家具作りをしていきたい。 |
6/20 雨の納品 | ||||
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6/18 ベビーチェアとパパソファ | ||||
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6/17 ケーキ |
カンナをかけて欲しいと頼まれていたテーブルがある。たぶんもとはラッカー塗装。ナラ材に茶色く染色した後にクリアーラッカーで仕上げた物だと思う。せっかくのナラ材なのに濃い茶色に染める事は、僕は好まない。木を毎日触っていると余計にそう思う。 でもそういう家具は多くむしろ一般的なのかもしれないが、削って生地を出したナラ材は、やっとナラ材本来の雰囲気を放っていたのは確かだ。 そして今日、そのナラ材のテーブルを納品した。ものすごくお客さんは喜んでくれたので、やってよかったと思った。 お礼にケーキを焼いて届けてくれた。これで、お客さんの家の雰囲気にも似合う家具になった。 |
6/16 天気 |
ここ数日天気がよく気持ちよい。家具作りも快適にできるので気分も何故かしら、かろやかになる。 今製作しているソファがある。ちょっとだけ特別な物である。キューブソファにかぎりなく近い。質は向上させているので、より良いものができる気がしている。 出来上がるまでを細かに記録してほしいと、カメラを預かっている。 だから、作業の合間にパシャパシャ撮影している。 できあがりが、楽しみだ。 |
6/14 快晴 | ||
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6/12 相談 |
今日は、2組みのお客さんからキッチンの相談を受けた。キッチンというと家具屋というのを連想する人は少ないかもしれないが、キッチンの大部分は木である。ステンレスや石のキッチンでも内部本体は木なので、実際製作するのは家具屋である。 冷静に考えてみるとキッチンに必要な要素は、水が出て、火が出て、換気して、そして、それらの道具を収納する家具な訳である。 僕が単純に思うのは、人が使うものなのでヒューマンスケールを大切にしながら単純に気持ちの良い道具を作っていく事が大事だと思う。小さい頃キッチンという空間で宿題をするのが好きだった僕としては、人がいる空間にある道具として考えたいと思っている。 ごちゃごちゃとした必要のない機能はいらない。そこは質素でよい。どちらかと言えばそのものの質を高めていく(洗練する)事が長く使う道具には大事なはずである。キッチンはキッチンとしての家具らしくシンプルな道具であるべきだと思う。万能な道具なんてものは質が分散している事が多く、もはやそのもののクオリティーで語れない。切ない勝負である。キッチンは1年に1回しか使わない物を収納しておく道具にはできるだけしたくない。作業台として分りやすく使いやすいものの方が、スッキリとした生活を過ごせそうである。 それから、一昨年に22chestを作らせてもらったお客さんがお店に来てくれた。横浜にお住まいなので、メールでオーダー頂いて作らせてもらったのだ。だから、今日が初対面であった。お店のオープンが延びに延びていたあの頃の状況も見ていてくれたみたいで、なんだか失った時間が少し戻ってきてくれたような気がした。ダイニング用の椅子4脚をオーダー頂いた。すごくうれしかった。家具を作っていて良かったとホントに思った。うん、がんばる。 |
6/12 晴れてくれ〜 | |||||
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6/11 大工 |
僕が尊敬する仕事の一つに大工がある。すごいと思う。家を作る技術と知恵には脱帽である。家具を作る木工職人と家を作る大工とは似ている道具を扱うが、その道具を使う状況に差があると言えよう。僕ら家具職人は工房で力を発揮し、大工は現場でテキパキと腕を振るう。 今進行中の宇野さんの現場では、僕らはクルミの無垢材の柱や建具や階段板や手すりなどの各パーツを家具レベルで適格に作る。以外と建材の柱なんかは乾燥の関係からサイズが曖昧である(乾燥しながら木が縮む事を利用する知恵もある)が、僕らの作る柱はかなりの精度で作ってある。コンクリートに造作するには適材と言える。それができる理由は、素材が堅木である事と木の乾燥状態のコンディションをある程度把握しながら作れる堅木家具職人である事からだ。大工のヒデさんとは仕事がしやすい。お互いの信頼があるからだ。僕らの作った物をきちんとあるべきように現場で的確に扱い作り上げていく技術は惚れ惚れする程だ。 宇野さんの現場は現在、僕の予想以上にスムーズに進み出している。大工のヒデさんを待たせてはならんので、がんばる。 |
6/9 撮影 | ||||
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6/8 クローゼット |
先月から製作しているクローゼットがもうすぐ完成する。ナラ材の大きな扉3枚のスライドによる収納である。 今回のオーダーは作り付けではないが、W2700×H2000×D600の現場での組み立て式である。W900×1800の家具にしては大きいサイズとなる扉をスライドすると内部には衣服を吊り下げれるようになっていて、下600mm程度は引出し収納もあるので、空間を残す事なく使い切る。 引出しはアガチス材で作ってあるので、ナラ材の扉をスライドすれば、白木の引出しが現れるという事だ。 僕は、引出しが好きである。 もし、引出しがなかったらごちゃごちゃした小物を見るだけでも大変である。そんなストレスを収納してしまえば、綺麗サッパリの生活になるという訳で、引出しの有り難さを痛感するばかりである。 特にアガチスのような明るい色目の材料で引出しが並んでいると、かろやかささえ感じるのでたまらない。 梅雨に入り、家具を作りには気を使う。 カンナの台は使おうと思う時には狂っている。ものすごく繊細な道具なので、その狂いは大きく感じる。 その狂いの感覚は、家具作りにもそのままのシビアさでチェックしてまうので大変である。 |
6/7 雨 |
今日はお休みだ。20代の頃は休みとなれば、インテリアショップに出かけるのが多かった。名古屋には僕の好きな家具屋がない事にいいかげん気が付き、最近は共鳴する方向を変えている。雨が降り時間もあったので、以前から気になっていたギャラリーに出かける事にした。 雨の中、車を運転する事1時間30分。緑に囲まれたギャラリーに到着した。 心が踊るというより、とても静かな気持ちになる。降っている雨にさえ、感謝したくなる程だった。 この感覚は、なかなかならない。古民家を移築したその建物は、周りの自然と共鳴していた。 古材の魅力は、時間である。その大きな時間としっとりとした雨が、なぜだか「がんばろう」と思わせてくれた。 帰り、久しぶりに大石屋の中華そば食べた。「前、食べたのはいつだったっけ?」「次、来たくなった時にも同じようにあるのかなあ?」など、思いながら、「やっぱり、サッパリすぎるなあ〜」と言いながら食べ終える。きっとこのサッパリ味も数年すれば、僕にちょうど良くなるのかもね。 |
6/4 思いが大事。 |
今日は、家具作りの非常勤講師日。学生が今年も秋の東京デザイナーズウィークに出展する。で、今日はその中間プレゼンであった。 授業の中で、プロセスは見てきているので内容は理解している。僕の場合は中間プレゼンテーションで見たいのは、経過でのさまざまな葛藤の中で何を発見できたかであって、むじろそのデザインがどうこうというのには目が行かない。まず、自分が取り組むべきテ−マに対して、ずるい事をしないで、どれだけ正面から立ち向かえるのかが、物を作る人の最低限の志しである。物作りは自分との勝負でもあり、志しを高く持っていなくては、結果できる物は良いものができる訳がない。安直な考えはそれなりの安直なものにしかならない。 例え、外見が同じ物が出来上がったとしても、時間が経てば違いは必ず出る。経験によって自分のものとなった自分の考えを大切にしてもらいたいものだ。 プレゼンが終わり、帰りにお客さん宅に打ち合わせに行った。 僕の経験で作る家具は、目新しさを提案するものではない。 パソコンや携帯電話や衣服とは違う時間の大きさで過ごせるように、いろんな事を込めて作り上げていく。 |
6/1 いいものができた。 | ||
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