134 nara chest w2000 h582 d450 |
|
|
クライアントの住まいは東京都で、簡単にお店にて打ち合わせをできる距離ではなかった。家具が完成するまでに一年以上経過したと思う。一度だけ名古屋のお店まで来て頂いた。最終的なデザインにさだまった頃だったと思う。お子さんの風邪などでリベンジ来店などあり思い出深い。どうしても4枚の同じ大きさのトビラが並ぶチェストにしたく、さらに横に通したスリット状の格子が、機能と美しさを兼ね備えていると確信していた僕は、この案にかけていた。
実はステンレスの丸脚は、クルクルと回すと外すことができる。幅木タイプの家具としても使う目的もあったからだ。
家具がクライアントに届いた日、感動の連絡を頂いた。泣けてしまうほどうれしい、本当に頼んでよかったと。心に響くトーンであった。これからも、がんばろうと思う。 |