hwb work diary 2009.9


9/28
誕生日のお祝い。家族が揃うのを待っていたら、本当の誕生日は過ぎてしまいました。

でも大丈夫。大切なのはあなたが生まれたことを、みんなで祝うことですから。

いつも寂しい思いをさせてしまってるけど、いつもお母さんはあなたのことを思っているから。

とっても明るいお姉ちゃんです。
どんなことがあっても、家族で明るく過ごしていきたいと願っています。


笑顔でいれば、きっといいふうになっていくと思う。
マイペースでがんばっていこう。



9/27
来月の展示会のDMが刷り上がり待ち。刷り上がったら、すぐ郵送しないと、直前すぎてダメじゃん!

ちょっと焦っちゃう。

10/15(木)〜10/18(日)の4日間です。



9/26
木だけで作ったカウンターチェア。
っていうのは、座面を本ヌメ革で、テンションで張る提案もさせて頂いたからだ。

最終的に、木の座面のものをオーダー頂いた。


分厚い革の座面のこのスツールも作ってみようと思う。



9/25
とう編み。
いや〜ペーパーコードより、おもしろ。
何がって言うと、自然素材のムラに合わせ、いちいち判断していかないといけないところ。

木もそうだけど、こういう素材感の強い不揃いの素材って、人が作るのと機械が作るのでは、まるで違うものが出来ると思う。

先生に教わりながら、隣で編んだんだけど、力技でない部分に、知恵や美の技があって、「物作りってこういうこと」だねって改めて思った。
まあ、僕は、とう編みに関しては、初心者だけど、、。



9/24
チェリーの本棚である。

実は今回は、新たな試みをしている。自信作。

これも写真では絶対に伝わらない、本物の造形の魅力である。


自分で、細かいなあって思う。といいながら、素材はおおいに使う。
おいしいサラダ作りのようだ。
この棚、全部食べれる、、、いやいや全部無垢材。




9/23
ベンチ。試作中。またやっている。クリニックの待ち合い用である。

これとは違う形のベンチ試作中。


映画の中に出てくる、
駅にあるようなベンチをイメージした。
でもちょっとクラッシック。

材質はメープル、座面は赤茶の革にする。



9/19
今日は、久しぶりな顔にたくさんお会いできた。本当にうれしかった。
みんなやさしいなあ。

結局、ちょっとした言葉で勇気づけられたり、前に行けたり。世界が違ってみえたり。
なんだかんだいっても、自分一人だけでは生きて行けないとっても弱い人間なんだなあ、、。

最近、つくづく感じてる。強がってるだけだな。
本当にありがとう。



9/18
とう張りの椅子を持ちこんで、とう張り職人さんと打ち合わせをさせて頂く。4脚で、半分は僕が編ませて頂くのだ。道具も作って持っていく。なんか出張職人みたいで、これは楽しみだ。

椅子のフレームもチャレンジしている。
材はナラ。いつもの仕上げではなく、あえてチャレンジ。といっても、自宅の床材の一部で試しているソープフィニッシュ。
それはそれで薄化粧の良さがある。まさに石鹸である。明るい場所ならソープフィニッシュは生きてくると思う。オイルに比べ、コントラストがなく色目がなくなるので、よりラスティックな印象になる。あえて素材のコントラストを引くことによって、上質な印象さえ受けてしまう。もちろん繊細なイメージからの構築でしか、質は高めれないと思うけど。
ラスティックでカントリーだけど、やぼったくないもの。
仕上げバフを、いつもより荒めをイメージ。手を入れたくなるのを抑えて、素材感を残す。

今までは、とことん繊細に仕上げることに徹してきたからこそ、そこにはない何かを感じている。でもラフに作るのともちょっと違う。
例えが分かりにくいとと思うけど、ミイラの美しさに通じるものがある。

ちなみにこの椅子のお披露目は、来月の展示会(デザイナーズウィーク名古屋)です。楽しみにしていて下さい!



9/17
ソファとコーヒーテーブルとソファテーブルを納品に行く。任せて頂いてることの責任を果たすとうより、今の僕ができることを全力で取り組んでいる。家具を配置した瞬間から空間の質が変わり、豊かな時間が始まる。何度となく経験してきたことだ。最近思うのは、住まいは空間であって、空気の味付けは置かれる家具の影響は大きいということだ。

欲を言えば、空間は余計なものができるだけないほうがいい。しっかりとした床と壁。それが嫌な素材で覆われていなければ、十分だ。それと空間に関係する入り口と出口。人、空気、光、音をどれだけ取り入れるか、、。住み手が、それらさえ十分と感じられば、空間に不満はおきないだろう。
家具を作っている僕が感じるのは、建物がどんなスタイルであっても家具の相乗効果によって、ならではの建物にできる。オーダーメイドだから。

むしろ、そこで毎日過ごして行く時間の質や種類は、家具によって決まってくるといっても言い過ぎではないように感じる。どんなキッチンでご飯を作るのか。どんなテーブルで食事をするのか。どんなソファでくつろぐか。その道具の違いによって、メニューも会話も違ってくるだろう。空間だけあっても何も生活はできない。

空間は空間だけによって決まる訳ではなく、むしろその中に配置されていく素材や道具によって、空間の使われ方(時間)は決まる。
僕は、ただただ、生活をもっと楽しんでほしいと思っている。
だって、今は一度しかないし、全部大切な思い出にしたいから。
空間は変えれなくても、その中見は何も決まったものはない。今までの自分をリフレッシュすることは、未来に進むには良いことだと思う。
人の生活には、電気製品や便利なものだけではなく、なくても困らないけどあると贅沢だなあというような物のほうが、むしろ本当は必要なんじゃないかと感じる。ずっと残っていくものの価値って、家電などの物と比べられないし、一時の気分で決めれるものでもないと思う。お金を消費するのではなく、価値ある時間に変えていく。
虚しいサイクルに疲れた人は、そうでないとやってられないと思う。

今日納品させて頂いた空間には、最初のリクエストであるチェストをあえて最後に残してある。

すっかり熟成した提案しているチェストを確かめてきたかのような道筋であった。

物を作って、時間を生み出す感じ。

時間を作る。



9/14
みなさんに、お願いです。

宇野さんに建てて頂いた、僕の自宅が「モダンリビング大賞」にノミネートされています。

応募してクリックして下さるとうれしいです。

「吉根(きっこ)の家」です。



9/11
育の先生からとても大切なことを教えて頂いた。少し紹介したいと思う。

それは、原点が大切であるということ。お腹の中にいた時の安心感につながるような、「ゆらぎ」は心の出発点だということだ。それは、ロッキングチェアがゆれるような、心地よい風を感じるような、自然のゆらぎにつながる。原点にかぶさっていくようにさまざまな感覚が発達していく。成長すれば原点以外のことに反応していくが、大人でもストレスから解放されるには、その原点の部分にヒントがあるというほど、原点が大切である。

理学療法のリハビリは、ゆらゆらとゆらしてやったりする。バランスボールを使ったり、全ては「楽しい」と興味が出てきて、またやってみたいと思う。脳科学の分野でも音楽療法も可能性を引き出すことが立証されている。「楽しい」からつながっていく。無理矢理やらせた事は、ある程度はできるようになるが、楽しさから湧き出てくる行動意欲にはかなわない。
夏香から、教えられる大切なことは人の豊かさの原点であり、感じることも考えることも増え、そんな毎日を送れることに感謝している。

日だまりやそよ風を気持ちいいと感じることは、心の原点が求めているからなんだと理解できた。



9/10
「とう」編みの椅子の試作。
既に本番に入っているけど、ちょこちょこといじくっている。
ほぼ、イメージしていることを果たせそうな形になっているんだけど、、。

ちょっとだけ違う。ニュアンスというか、微妙な部分。
静かに語りかけないと、消えてしまいそうで、いろんなアプローチを試している。

座面と背中は、ラタンを編んで面にしていく、座以上に、背中は曲面が美しいものになるだろう。その美しさは、人間の体の美しさだ。その曲面を「とう」が中を絡み合うことによって、無から曲面が作り出される。

試作では、養生テープを中に貼って曲面を確かめる。どのあたりの空間に線をひくか。
養生テープでできた面でも、体の包容は大きく期待できそうである。



9/6
晴れて納品だ。じっくり考えた。クライアントの生活の中心となっていく食卓。
感じたインスピレーションを手がかりに、会話するように取り組んだ。

家族で過ごす、生活を豊かにしたい。
とってもピュアで素敵な思いである。

物質的に満たすのが僕の仕事ではなくて、人の心を家具という道具に投影していくことが僕の仕事である。
普遍的な人の由縁を感じる瞬間があってそれを原動力にしてきている。

求められなくても、僕はそうしていくだろう。

HOLLY WOOD BUDDY FURNITURE TOP PAGE