hwb work diary 2009.2

2/28
安楽椅子。
革のクッシュンと合わさる。


宇野さんからのオーダーメイドである。
構造敵に木の特性を利用した方がよいと思ったので、ナラ材の中でも、固くねばりのある部分を選び使った。



2/25
メープルで作った引き出し収納。
生活の中に入ると存在だけではなく、その使いやすさがうれしいはずである。

スライドレールって当たり前のように使っているけど、実はとても便利なものである。




2/26
ワイドチェスト。今回は2160ミリで製作。
オリジナルのバランスより、美しいものができた。さすがに大きいだけあってワイドである。

部屋にチェストの存在は大きい。
気にいった木のチェストがあるということ うれしいものである。



2/15
スツール。右のクルミが出来たばかりの色。
左のスツールがもともと色が濃いクルミが、さらに3年くらい経過変化して濃くなったもの。

上のテーブルが経年変化で色目が垢抜けた ブラックウォールナット。



2/14
ファブリックは、何種類もある。椅子も一脚づつ違ったもの貼ることもできる。

結構これって柔軟な対応なのでは

これだと思うようなものにたどり着いたものしかお勧めないので、使うファブリックは限られてくるものの、本気で相手に接しているからこそである。



2/13
コウシトビラだ。これは横向きなって4枚並んだ開きトビラである。
ナラ材のチェストである。結構、経験を活かした上で考え抜かないと、イメージは現実にはならない。

15年の真剣な経験とこれからの希望があるから、こうやって繋がっていく。

出来上がりを楽しみにしてほしい。



2/11
春のような温かな夕暮れだ。
風の湿度や匂いが、僕のあらゆるところを刺激して、どこかで一瞬連れて行ってくれる。
今までの記憶や思い出が、僕を素敵なところに連れて行ってくれる。

気持がいい。現実と想像の世界を気持良く行き来している。

人の想像力はとても素敵だ!



2/8
とっておきの木。

どの樹種も、それぞれ魅力があり個性があるので、それらをできる限り活かしきれる様に適材適所にこだわる。
とっておきの部分を、ある特定の場所に意思を持って使っていく。
それは、家具ではなく僕ら作り手をの品格を左右される部分だと思う。

木を知らなくてはできないことであるし、愛情なしでは、上辺の飾りになりかねない。



2/7
フラットな細めの材を組み合わせ、コウシトビラを作る。
もちろん、この一本づつの角材も大きな板から切り出し削り出していく訳だが、どこの部分をどういう手順で進めていくかで、まったく違うレベルのものが出来る。

この違いは明らかで、職人のプライドに関わる部分でもあり、同じものはない自然素材なだけに大事にする部分である。

プライドを自分の重心に置き、素材に愛情を持って接し対話する。

同じ対話は2度となく、毎回ワンチャンスであり、奇跡のような出来事に感動している自分まで持っていく。



2/4
完成した椅子とダイニングテーブルである。
これはオリジナルの家具で、特別に改めて家具を提案したものではない。
かといって、量産することはしない。
量産家具と、一台づつ作る家具の違いなど今更言う必要もないが、明らかである。

写真ではたぶん半分も伝わっていないだろう質感や素材感、そしてその素材と家具が放つ空気感。
それに2次元でなく3次元のリアリティーは、奥行きまで感じさせてくれる。さらに時間軸まで含め、経年変化や愛着、思い出、それはまさに3次元を超えていく。
木は良さは、時間を刻みこんで、受け止めていける包容力なのではないか。



2/3
オーバルのダイニングテーブル。
半年以上前にオーダー頂いたものである。サイズを少し大きくし、ヌキの位置などを使用される状況に合わせ、アレンジしたものである。

オーダーメイドとか特注とか言われるが、常に違うものを作っているので、それが普通になっている。日常の中に一期一会である。
オーダーメイドの事を「別注」とも言う。それらが意味する「とっておきのもの」というイメージを裏切らない。

それが僕のプライドである。


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