hwb work diary 2009.5

5/31
ホームページのリニューアル。
furnitureのページを整理した。オーダーメイド家具の引っ越しは地味な作業の連続で、たいへんであったが、なんとか終わった。

オーダーメイド家具2の引き出しが60杯あるタンスをチェックしてみて下さい。
動画をリンク貼りました。過去に紹介していたページですが、見た事もない方もいると思いますので、一度ご覧下さい。10年若い僕です。



5/25
ホームページのリニューアルをしています。少しづつリニューアルさせていきます。
それと同時に、僕、家具職人宮嶋浩嘉として、今できる最大限の家具を、作っていこうと思います。既に、オーダーメイドのご依頼の際に気づかれている方もいるかと思いますが、僕ができる最大限の家具を常に作ろうとしていると思います。

独立しホリーウッドバディーファニチュアと看板をかかげて10年。10年分の答えと変化として、誰のためでもなく、僕が欲しいなあと思う家具を、たくさん作ってみようと思います。
僕が僕自身にオーダー依頼をしたとして、10年の答えとして今までにないオリジナル家具を作ります。



5/24
楽しみにしているソファは、2種類ともウレタン加工まで出来上がってきた。
この時点から、一気にファブリックの縫製作業に入るところだが、あえて、一時中断し、この状態で確認しながら、クッションサイズを決定することにした。

クッションは、フェザーとウレタンチップの混ざったもので、背、座それぞれに、配合と縫製(中身のフェザーを閉じ込める袋)を違ったものにしている。
これは、背の方がやわらかくする必要があり、へたりなどの経年変化への対応も含んでいる。

その配合やかたさ、マチや厚みなどは、とても判断がむすかしく、微妙な違いにこだわらないと、満足いくものにならず、いつも、非常に労力を使う。



5/21
今週はプレイベートのことで、落ち込むことがあり、まいったなあ、、、という眠れない夜を過ごした。
なんていうのか努力では解決できない、どうしようもないこと。

それでも、睡眠を十分とれると、ふっきれる事が、僕は多い。ダメージを受け入れ、強くなっている。
僕って、「睡眠」の優先順位は高く、とにかく目が覚めて解決していく感じである。
充電でもあり、リセットでもある。

目が覚めると同時に、ひらめくことは多い。というか、夢の中で整頓しているのではないか?とも思う。

落ち込んでも、明日がくる以上、大丈夫だと思う。
明日は明日の風が吹く。ソファが楽しみだなあ!



5/19
ここ数日メールで、「家具の製作をお願いしたい」と数ヶ月のメールやら打ち合わせやらの最終結果としての返事である。
やっぱりとにかくうれしい。元気が出る。
自分の好きな家具を作りたいと始め、その日思っていることを素直につづろうと、今日まで日記を続けてきた。

お店に来てくれ家具を依頼してくれる人は、僕の立場が、作家だろうが職人だろうがデザイナーだろうが、そんな事は追求もしないし、むしろ、どんな家具を作ってくれるのか、そこを純粋に求めてくれる。

物で評価される。それは絶対だし、次はチェストを次は本棚をと、数年後に2回目、3回目と依頼してくれるこの事実は、ありがたい評価だと思っている。
おかげさまで年々、作る家具の幅が広がり、オーダーメイド家具にいい結果が実ってきたように思うが、もちろん、ゴールがある訳ではない。



5/13
技術はハートがなければ、最大限に発揮できないと思う。それとチャンスも。
心というのは、いったい人間のどこに存在しているのだろう。
目を閉じて、誰かの幸せを願ったり、祈ったり。イマジネーションの中にいるのか。
脳は切除できる部分があると言う。切除しても影響のない部分。感情を抱く部分と、それを表現する部分。
本人とは無意識に脳の中で電気信号が過剰に伝達されることがあるらしい。
本人がそうしたい訳でないのに、体は無意識的に反応する。
心はいったいどこにあるのか。

意識的に自分の体や脳を制御できる僕たちは、そのすばらしさに感謝することすらしないだろう。
でも、きっと感情の入り交じったその営みは、人間の人間たるすばらしい奇跡のような能力なんだろう。



5/12
理由はともかくとして、とても大きなことに触れていると、大事なことが明確になってくる。
情熱は何より大切である。どう感じて、何を創造していくか。そしてどう生きていくかは、選択して選べるようで自ら選べないとも言える。
縁や運などなしでは、まるで作られた小説のようである。
事実は小説よりも、ドラマチックである。

仕事として物作りをしている以上、相手がいる。でなかったらこういう家具作りをしていない。
十人十色とはよく言ったものだ。
だからといって、わざとらしく10色にはしない。必然的に色に導かれていく感じである。




5/10
ソファのフレームである。見えてくる脚部のパーツには、高級なブラックウォールナット材を使っている。その他は、堅い南洋材やイエローポプラなどの、堅くて安価な材料で構成してある。

フレームの段階でかなり美しく、出来上がりが本当に楽しみである。
もちろん、座りやすさも期待大である!



5/9
ナラ材のデスクだ。
シェーカーの道具がはなつ空気感を参考にしているものの、装飾のためにディテールに手間をかけている訳ではない。
構造と機能が一致しているなあと、つくづく思う。




5/8
インターネットで注文頂いたTV台である。TV台とソファを相談頂いた。今回はTV台のみを作らせて頂いた。

TV台の依頼は多い。
確かに、ワイドなテレビ台は、TV台としてだけでなく、低い大きなカウンターのようになるので、潔い空間にある。
採光や間取りなどで、どんな家具が合いそうかなあ、と考えるのも仕事である。空間に合うように考える場合もあるし、逆に、空間とは無関係の存在にする場合もある。
合いすぎていないのが、合っていると思う時もある。



5/7
インターネットで家具の注文を頂いた。
間取り図などを見て、サイズなどをアレコレと考えてみたり、イメージしてみたり。

まるで、自分がそこに住むみたいに。
自宅で使っているテーブルと同じタイプである。
出来上がったテーブルの、揺れが大きくおかしいなあ、、、と思って、コネクターボルトの閉め具合を再確認すると、締めがあまかっただけであった、、、。なーんだ。はは。
やはり、構造に問題はなかった。数々のテーブルの構造やサイズや材質の違いによる経験も、外れることがあるのかなあ、、、と一瞬凹んだものの、それでも、そんなはずはないと自分を信じれた訳なので、やはり経験で得た直感は強いなあ。




5/6
連休を利用して、家のことをしようと計画していたけれど、子供が熱を出してしまい、休み中は看病のみで終わってしまった、、、。ちょっと悲しい。
不思議なもので、ちょうど休みに入る夜に熱が上がり、休みが終わる夜に熱が下がった。
夜と昼が逆転してしまったので、明日がたいへんだ!
それでも、心配なことが一つなくなったので、気分は軽やかである。
仕事に集中できることってすごく幸せなことなんだと思う。まして、一生懸命になれるやりがいのある仕事ならば尚更である。

健康であれば、なんでもできる、いや、なんでもチャレンジすればいいと思う!



5/3
家の中で大きな存在なのは、やはり家具である。ソファ一つとっても、選択しだいで印象はまるで違うものになる。
もちろん、スタイルからくるイメージもあるが、長く使っていくと、使いごごちの特性のソフトさやハードさの方が、かえって印象に残っている。
見た目以上に使いごごちは大切なんだと当たり前の事であるが強く感じている。
もちろん、美しいものは、見ていてうれしくなるので、どちらも大切である。なのに、残年ながら、どちらもいまいちのものは多く日本の商業プロダクトに嫌気がさしている人も多いと思う。
用と美のバランスは、物作りをしている者なら、誰しも追求していると思うけど、美意識を高く持つことで、はてしなくでも追求できるし、その楽しみ故に、苦しんでいるとも思う。さらにもう一点コストというものがプラスされるので、まったく相当な想いがないとノックアウトされてしまうだろう。

自然の光りや風は、とても清らかで、へんてこりんな考えや中途半端なデザインも、気にもせず、穏やかにに包み込んでくれる。
それでも、それらと一体になって調和するものは、やはり自然素材で誠実に作られた物なんだなあ、、、。まったく。

ゴールデンウィークは、お客さんはお店にほとんど来ないので、休めば良かったと毎年思うんだけど、いつもどうりのペースを崩したくないのでいつもどうり土曜日、日曜日だけお店を開けている。
それでも今日は、3組の方たちが来店してくれ、うれしいですね。

僕も明日から休日なんで、お出かけやら、お見舞いやら、子供を遊びにつれていってやったり、家の掃除やら、楽しもう!

そうそう、高速休日1000円は、日曜働いている人には関係なく、それってなんとかなりません?って思っている店主たちは多いと思う。



5/2
いろんなものから影響を受けて、家具にのめり込んできた訳だけど、意外に思われるかもしれないが家具そのものより、その思想やその時代の空気感のようなものに多く惚れ込んできた。北欧の有名な椅子や家具など、見る機会は嫌っていうほどあったが、あまりピンとこなかったのが正直である。まっ、20年くらい前の話だけど。
それよか、古ぼけた写真の一枚から想像する世界のほうが、よっぽど感動的な家具が見えた。ソローの「森の生活」とシェーカーの洋書を鞄に入れ持ち歩いていた僕にとって、北欧のすばらしい家具は、ただの機械が作った既製品にしか見えなかったのだ。

今日、シェーカーの本を見ていると、そのつやっぽさに、ノックアウトされてしまいそうになった。あれは手仕事のなせる技と線だな。



5/1
この季節の気持ちよさって、温度や湿度や風や音など、いろいろな要素が重なり、そう感じさせる。
まっ、春ってことだ。爽やかで穏やかだ。
春を写真で表現しようとすると、花だったりと季節感を具体的に取り入れないと、むずかしい。
でも、春と夏はまったく違う。その空気感を写真で表現する天才のような人もいるでしょうが。
まるで春のように穏やかな冬の日もある。小春日和である。その共通要素は?
何が言いたいかっていうと、春らしさや、夏らしさは体全体で感じている訳で、現実の日常は、体で感じてなんぼじゃ!ってような事なんだけど、、、。家具も見た目だけでなくって、すべすべな肌や、香りや、音などにも、意識をむけてみると、素材の持ち味なんてものに興味が沸いて、まるで昔の人みたいにドラマチックに過ごせそうである。
情緒っていうのかなあ。なんかこう体で感じるというのか、心がキュルンというというか、、、。そういうのってホント豊かなことなんだなあって。

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