hwb work diary 2007.8

8/29 
材料が届く。朝がたは雨が降っていたが、ちょうど雨がやんだ。何かに救われたような気がした。運がいいとも言える。

チェリー材である。厚みは3種類。3000〜3300ミリの長さである。一度に全部使いきる。

いつも、基本的に手降ろしである。
一枚一枚降ろすのは、たいへんであるが、一枚一枚確認ができる。(もちろん、事前に出向いて材料を吟味し選択してきている。)重さの違いや質の違い、木目の違いや色目の違い、反り割れなども同時に確認できる。

特に、厚く仕上げなくてはならないものもあるので、反りなどの少ないものをさらに吟味していく必要がある。

ついでに、工房の整理整頓も行なう。
油断していると、すぐに散らかってしまうものだ。作業の環境を整える事は、とても重要な事である。
とても。



8/26 
リビングチェストである。ガラスの扉である。

好きなものを飾って頂けるとうれしい。


飾るという事は、生活が少し楽しくなる。
飾る(しつらえる)行為が、自分へのゆとりや潤いにつながるのだろう。

どんなものでも良いと思う。

もてなすためでなく、自分のためなのだから。


このリビングチェスト、遠方に送るための段取りをした。



8/24 
01チェアに、このグリーン色ファブリックが本当によく似っている。ウールのファブリックは素材感がいい。

そして、03チェアには、ヌメ革。

手前は、ロウテーブル。いつものように、脚は丸く削りだしている。

全て、納品前である。




8/23 木
午前中は材料屋を仕入れに出かける。いつもお世話になっている材料屋である。

今回はチェリー材だ。この地区では在庫がないので、こちらのスケジュールに間に合うように北海道の倉庫から持ってきてくれたものである。当初の予定よりだいぶ少なくなってしまったので、結果、材料屋さんに在庫をかかえさせてしまう事となった。申し訳なかった。
材料屋でさえ、1リューベ程度の在庫をかかえるのをさけたくなる程、高価と言うか、なんというか、、。そこの材料屋では、年間で10リューベぐらい仕入れていると思う。
そこ1社という訳ではないが、よく動いてくれるスタッフの方がいるので、ここぞと言う時に、頼りにしている。

材料を仕入れる時は、あえて具体的に言うが、多いときで200万円程度の買い物となる時もある。しかも自然素材はリスキーな部分も多く含んでいて、毎回ドキドキする。
高いし、見極めないかんし、大切に使わなくてはいかんし、自然素材相手は大変である。
それでも無垢材で家具を作る最大の理由は、単純で、その大変さの結果で出来上がる素晴らしい素材感があるからである。

チェリーはアメリカ産。植林をし、売るだけでなく育てるという循環がきちんとされていると言えど、貴重な素材である。どの素材もそうであるが、本当に大切に使わないといけない。



8/22 高山市まで
名古屋より涼しいかなと思った。
急用ができ、高山市まで出かける。
病院という場所に行くと、なぜだか励まされる。


僕が、今ここで生きていることは、あたりまえのことではないんだろう。
そのことを忘れないようにしたいが、生きることを恐れないようにしたい。

憎しみは本当につらいが、愛情は与えた分まで自分自身さえも労ってくれる。
愛しいと思う気持ちさえ忘れなければ、豊かでいれるのかもなあ、、、。




8/21 食器棚
ほぼ、出来上がった食器棚。置式の家具の中では大きいものとなる。
この食器棚は、上下分割できる。搬入後、組み立てする。

下段は、奥行きのある抽き出しの収納部と扉の棚板収納部の2種類の違った使い方ができる。
上段は、キッチン家電を設置できるオープン部と、引き違いの透明ガラス扉の棚板収納部の2種類の違った使い方ができる。


とくに、上段のオープン部と透明ガラス部は奥の背板が見えるあたりが、とても大切なポイントになっている。

好きな食器の背景に木質の背景がくる訳で、なんていうのかなあ、、。そこらへんがとても重要だと思っている。



8/20 日常
お盆休みも終わり、今日から仕事である。

どういう訳だか、最近、年齢のことを頻繁に意識する。
たぶん、40代を意識してだと思う。
今のままではダメだ!40代への壁は厚いぞ。

おっ、でも、これはいいぞ。なぜかしら、希望がわいてきたぞ。



8/12 複雑だ。
内容の多い見積もりをするのは、非常にたいへんである。
使用する木の材積を把握するまでにも一苦労である。拾い出した在籍は5リューベ以上。とんでもない量である。


明日から夏休みの予定なので、大切な事はできるだけ後回しにしないようにしたいので、今日はデスクワークとなった。
工房で家具を作っているのとは、まったく疲労する部分が違う。

しっかり家具を作りたいので、見積もりも正確にしたいので、たいへんである。

も、すごいもので、「細かく計算していったもの」と、「このくらいじゃないかな〜とアバウトに出したもの」と、そんなに差がないのだ。細かく見ていくと、多少の上下はあるが、合計するとだいたい正解なのである。不思議だなあ、、。

こうして正確な?見積もりが出来上がる。

しかし、実際仕事してみると、思ったより時間や材料がかかってしまう事の方が多く、自分は経営という金計算が苦手だなあと実感する。後で余分に請求する事もできないので、ますます「経営」という言葉が嫌いになる。

華麗に素早く作れるようになりたいと思い続けているあたりに、原因がありそうな気がする。意気込み分、できると思いすぎてしまうようだ。
まあ、とにかく、無性に体を動かし作りたくてしょうがなくなる。

既に夏休みの方も多いと思う。HWBでは明日から夏休みを頂く。このところ、本当に忙しく無理をしてきたので、まず、体を休めたい。
そして、ゆったりとした時間を過ごし、英気を養いたいと思う。



8/12 そうか
信頼され、それに答える事は本当に嬉しい事である。逆に期待をうらぎるような事をしてしまうと、心が痛む。

誠実に仕事をしている人ならば、誰でもそうであると思う。
信頼とはとても温かくそしてクールなものであると感じる。



8/11 家具とりつけ
クルミのキッチンカウンターなどを取り付けに行く。
出来上がったものは大きいが、二人で十分取り付ける事ができる。

要するに、一人では持ち上がらんという事だ。

扇風機があったおかげで、それほど汗だくにはならずにすんだ。

家を見るのは、本当に楽しい。




8/10 納品したい
大きな家具である。クルミ材の抽き出し付きのカウンターである。
吊り戸棚も大きい。同じ長さである。


画像は吊り戸棚の上に、カウンターを積んであるところだ。

さらに、大きなクルミの食器棚も間近で、賑やかである。

自分が使うならと、いつも家具を考え、作ってきた。

だから、完成すると、
それは、愛される存在であるように願うばかりである。



8/8 一瞬だけでも
忙しすぎて、倒れそうだ。いや、暑すぎてと言ったほうが正しいな。

キビキビ動くと、汗が吹き出る。

なにをやっていても暑い。いったいどれだけ汗をかくのだ。

水分補給も意識的に行なう。塩分も。




8/6 いえ
今日は休み。でも忙しいから仕事した。夕方から、出かける。

子供が生まれてから、いろいろと必要なものが出てきた。今、一番必要なものと言えば、家である。だから、土地なんてものを求め、探している。と、いうか探していた。
 ようするに、出会ったのだ。振り返ると、案外すぐに見つかって驚いている。いろいろと探したけど(25物件くらい)、結局、一番最初に見た土地になった。

その土地見たさに、重い腰を上げれただけに、やはりそれ以上のものはなかったという事だ。
土地としては、6割が傾斜地で緑。大きな家を建てたい人には不向きだ。
そして池沿い。池は奇麗ではない。池や湖といえば、ジェイソンも連想する僕は、決して良い面だけを見ている訳でもない。もちろん、虫も多い。

便利な場所だけど、比較的緑が多い。今思うのは、最終的には譲れないものだけが明確になってくるという事と、出会いってすごく重要だ、という事。共感できる人との出会いこそ、とても重要だ、と強く思う。

これからの家具作りをより良いもの導いてくれるような、やさしく情緒的な家になりますように。



8/4 
土、日は朝にお店を掃除する。

窓を開け、新鮮な空気を入れ、窓を拭き、掃除機、モップ、芝刈り機、、。


平日は、工房で黙々と家具を作る。スタッフ以外と人に会う事は、ほとんどない。
土曜日、日曜日は、お店を営業するから、人が来る。
確実に普段とは違った空気になる。

いつもより多少だけ、気を使う。いい意味でだ。


いいサイクルである。



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