hwb work diary 2007.4
4/28 チェリー
チェリ〜。桜だ。
ロウテーブルである。
ゴールデンウィークは納品や打ち合せが多い。
ナラ材の飾り棚の製作をできるだけ進めたいなあ。
何にせよ目標は活力になる。
4/27 ミーティング
前々から思っていた事があった。ミーティング、、。
家具について話し、大切な事を見失わないように、そして希望を描き、形にするために、さらに物作りを楽しむために。
ミーティングの場を設ける事にした。
そして記念すべき第一回ミーティングをした。今迄も家具の話会いは本当に頻繁にしてきたが、名前が付くだけで本気度が変わる。
といってもスタッフと僕含め3人だが。
少人数だけど、うちのスタッフはすごいんだから。
素材の話、機能の話、カップボードとはなんぞや?と。
どんな時間を提供できるのか、家具を生み出す僕らにできる唯一の社会貢献といえば、良い家具作り届ける事である。
毎日の生活を便利なものというよりうれしいものにするために、真面目に追求していこうと思う。
さまざまなシーンで、見逃してしまいそうなささやかな感動に過敏な僕ら職人が、謙虚に思っている「こうすればいいのに」を素直に形にしていく。
このミーティングという場が大きく数年後に反映すると強く思った。
4/25 機械
先日、引き取られていった機械に入れ代わり、現在活躍している機械である。
中古であるが、白っぽく塗装してもらった。
予想以上に色の与える影響は大きく、良い環境になった。
中古特有の微調節に時間を要したが、一番大切な部分であるので納得いくまで行なう。
古いが、仕事は完璧というのが好きである。こう見えて、すごいんですよ。と。
とくにできる仕事の目的は同じであるが、できる仕事の幅は広がった。
具体的に言うと、350ミリの幅ある材を荒削り可能。以前より50ミリアップ。
500ミリ幅の接いだ板を、削れるようになった。以前より50ミリアップ。
この差は大きい。
中古機械は、必要なものがすぐ見つかるというものでもないが、今回は運が良かった。
物作りにかかせない道具。まるで材料と道具を購入するために仕事をしているんじゃあないかしらと思う程、そういう費用は現実にかかる。もいうないだろと思う頃に、メンテナンスや買い替えに迫られる。物作りは道具を大切にしなくては、続ける事は難しい。
家具作りしているのが好きだから、納得できるようなもんである。
ちょうどナラ材の太い太い角材を作る作業が続いたので、大活躍であった。
4/23 栗材
キッチンカンターである。天板と側板は組み立ててある。
現場で
本体と組みたて完成となる。
今回は、クリ材で製作した。クリ材で製作する事はめずらしく、材料を仕入れるのに時間を要した。
家具材は、人口乾燥までしてあるものを使用する。
天乾後に、乾燥工程を経て、もどし材と呼ばれる狂いにくい安定した材料となる。
木素材というものは、木の中の方にある結合水と呼ばれる部分の水分が肝心である。
「含水率何%だ」と気にする。
家具材はだ。
建材はまた違う。太い柱などは家具材程乾燥させる事ができない。なんせ内部の結合水の事だから。乾燥室でコントロールできるようなスケールではないのでしょう。
4/22 ひきだし
テーブルができたので、本人に見せたら。
喜んでいた。どうだっ。お父さんが作ったんだぞ。
4/21 おっ、汗ばむ季節か?
小さなテーブルを作っている。天板は楕円形。子供用である。
ご近所のギャラリーにて展示して頂く用であるが、ゴールデンウィーク中の展示を終えた後は、自宅用となる。
子供のお絵描き用のテーブルだ。A4のスケッチブックが収納できる引き出し付きなのだ。
結構、小さい子は引き出しが好きみたいだ。大人のまねをする。
父が作る訳で、これまたリアルである。
材料は? やはり、クルミ材である。節(わかりやすく言うと)などの部分を、子供が気になるぐらい程度に入れてみた。
今迄は、ハ材などをおもちゃに与えている程度で、まったく作っていなかったんだけど、一才半になって、ようやく作る気が出てきたんだな。
ロウテーブルなら長く使えるだろうからね。
4/19 取手
框の扉である。
この扉が6枚並んでいる。
バランスのとれた大きさの取手を、現物を前に考えた。
僕って、こういうの多い。あえて図面で考えない部分の事だ。
だって、微妙なバランスな訳で、想像ではわからんもん。
このくらいの大きさで、このくらいの角度で、さりげなくて、えぐくなくて、気が付くとうれしくて、、、。と、ホント微妙なんだから。
4/18 取材
午前中、予定どうり雑誌の取材があった。
物作りの話
エディターの方は、真剣な方だと話の中で感じた。
僕の物作りの話は、へんてこりんな事になりそうで、少し心配していたが、
理解して頂ける人にはスンナリ理解して頂ける訳で、やっぱり流石「天然生活」だなあと感じた。
カメラマンの方も、素材が放つ空気感まで撮影してくれそうな、そういう雰囲気の方だった。
発売時期は、また後日改めてご報告させて頂きます。
4/17 おおっ。
クルミの下駄箱。先に完成していた本体(3台)を連結し、扉も取り付けた。
ボリュームがある。
框の扉が実に美しい。僕なんか、「框の扉が6枚並ぶ」と想像しただけで、鳥肌がたつ。
悩んでいた取手の大きさも、目の前に框扉が並ぶと「そうそうこのぐらい」と納得いく。
4/16 TV台
脚が出来て、本体と合わさる。この瞬間はたまらない。鉄で作った脚と木の本体だ。
ブラックウォールナットのワイドチェスト。今回はスチール脚である。過去にもスチール脚は数回合わせているが、毎回その相性も増しているような手応えを感じている。
左右の扉収納。スライドの扉である。で、今回はさらにチャレンジである。扉にはスピーカー用のネットを貼る。
もちろん、意味がある。
脚が出来、本体と合わさってから随分時間が過ぎてしまったが、ネット素材も届き僕の熟成具合もベストな頃で、そろそろである。このスピーカーネット家具は、家具職人になる前から妄想していたアイデアなので、僕としては非常に大切にしてきた訳である。
僕が家具に組み合わせたい素材や方法はいろいろとある。その時期とその出会いを熟成させながら待つ事は多い。
4/15 納品
くるみのダイニングテーブルと椅子を納品。
テーブルは、オリジナルのレギュラーダイニングテーブル。
椅子も、オリジナルの02チェアの背が2本タイプ。
メンテナンスの方法を説明させてもらい、ワックスも購入して頂いた。
日曜日は、穏やかな時間を感じる事ができるので、とても好きである。
そういえば、納品の時に雨が降っている事ってあまりないような気がする。
僕は晴れ男だと思う。
そうそう、そういえばそうだった。
4/14 やっぱり
僕は、日記をつけていないとダメみたいだ。
毎日のメリハリが無くなってしまうようだ。
僕にとって、とても大切な日課なんだと改めて実感した。
で、日記である。
しばらく、ナラ材を柱状に加工している。
ナラ材は重たいし、柱は太いしで、手首で持っていたら腱鞘炎になると思う。
一人であれやこれやとひっくり返していたが、独特の重さがブレーキとなって、がなかなか「カン」が働かず苦戦した。
リズムにのるのって大切である。
すごく贅沢な角材である。
明日から少し作品を製作する。子供用の家具である。休みの日に本格的に製作するが、木取りぐらいは済ませたい。
それから、来週は取材の予定がある。「天然生活」の別冊になるらしく、楽しみである。
4/13 一年生
新年度となり、今日が初授業となった。週に一日だけではあるが教育という場に携わる事は、僕に良い刺激を与えてくれる。
この時期になれば、初々しい新一年生と合う訳だ。
最初の授業は、毎年自己紹介をする。お互いにだ。家具を作れるようになりたくて、将来家具作りに携わりたくて、、、。
若いのにしっかりしている者が多く、なんとなくではあるが作り手として希望が見えるのだ。
物作りのスタートである。
僕が教えれる事は、技術やデザインテクニック以上に、お客さんとの間で作ってきた家具の実話である。
4/10 さくら咲いている
今月は、製作で手一杯で、図面などが進めれていない。
ホームページも更新ままならずである。
春なので、油断すると、のんびりした気分になってしまう。
この春の陽気に、逆に救われているのかもね。
4/9 誰にもわからないありがとう
誰にもわからない「ありがとう」がある。
8年間使用した手押し鉋盤。
中古で購入し、完璧な精度を保ち続けた。
単純な機械なんですよ。
でもすごいんです。
4/8 TV台
長いテレビ台。
納品である。
依頼して頂いたのは、去年の秋頃であった。
「慌てないからしっかり作って下さい」と。
職人としてやる気が増す魔法の言葉である。
僕の作業はものすごく早いと思う。なぜかと言うと、時間をかけるべき作業に時間をかけたいからである。
メリハリは重要である。
ご主人が大工の経験ありで、細部の仕事も気づいて頂いているようで、やはり気づいてくれるとうれしいなあ。
メリハリの動きで、じっくりと向かい合った部分は不思議と伝わっていくようである。
4/7 ガラス
正方形のロウテーブルである。
お客さんは、以前にダイニングテーブルを作らせて頂いた。
ロウテーブルもリビングにちょうどいいサイズで、「流石オーダーメイド!」と、我ながら自分の仕事を誉めたり、、。
サイズっていうのは、ちょうどいいか、大きいか、小さいか。のどれかである。
そのちょうどいいっていうのが、人それぞれで違う訳で、結構大変なのである。
4/6 框板の上で框を組む。
クルミ材の下駄箱の製作を進めている。
框の開きトビラが6枚連なる。ワイドのある下駄箱である。最大のポイントでトビラ部分を組み終え、一段落。
「框枠」そしてそれにはめ込んでいく「はめ板」非常に大切なポイントである。
引き手の大きさは、まだ決めかねている。実物にあてがった感じでは20センチくらいが良さそうに見えた。
想像よりも、だいぶ短い引き手が似合いそうである。
4/5 テーブルと再会
ワイドチェストの納品で、ダイニングテーブルに再会。
メンテナンスワックスで、一度ワックスをかけて頂いたそうである。
メンテは確かに手間ではある。
ハードに使いながらも大切にするという事は、素晴らしい道具の使い方だと思う。
4/1 9年
ホリーウッドバディーファニチュアは9年目を迎える事ができました。
今迄積み重ねてきた事を振り返ると、自分が積み重ねてきた日々を懐かしく思えます。
木で家具を作る毎日は、僕にとっては「仕事」以上の別のものでありました。
不思議と新鮮な発見はいまだに多く、まったく飽きないです。
木は反るし、ワレルし、汚れやすいし、それでも本物の「木」はいいもんです。
人肌に近い素材だと思います。
マネキンを必要とされるような家具屋ではいけないと思っております。
「なぜ、木を求めるのか?」その根本の部分を知りたいと思っています。
僕は、好きな柄の木目やその素材を見た時に、「おいしそう」と食べたくなるような衝動にかられます。
不思議です。
実際はおいしくありません。
今後も
増々、求めていきたいと思います。
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