職人っていうのは、自分と常に戦っていないとダメになると思う。
昨日できなかった事が、今日になって突然できるようにはならない訳で、少し少しの経験を積み上げていくしかない。
戦いといっても、うるさいものではなく、静かであるべきだとも思う。
誰も見ていないところで、静かに刃を研ぐようなもんである。
一つ一つ作業やそれ以前の準備すら、大事にすすめていく。
一点のくもりも無くガラスを磨くように、丁寧に木を仕上げて行く。
木を大切にすれば、その素材を最大限活かそうとするだろう。
自分を大切にすれば、自分の歩む時間を最大限有意義なものにするだろう。
人のすばらしい事は、すばらしい想像力をパワーに静かに努力する事だと思う。 |