hwb work diary 2006.5


5/27 うれしいね
クルミのオーダ−テーブル。
02チェア(背板2本バージョン)も出来上った。

テーブルの天板は、ゆるく丸みをおびている。
出来上ったテーブルを見に来てくれたお客さんはすごく喜んでくれた。
「丸くしてよかった〜」と。
オーダーメイドを引き受ける事ができる家具屋であり続けたい。



5/23 楕円
楕円のローテブルの納品である。完成してからワックスを乾かしたりと、しばらくお店にあったので、納品は少し寂しい。でも、楽しみに待っていてくれるので、うれしい。

いつも家具を作っているからといって、慣れる事のない緊張感はいろんなタイミングでやってくるし、
新たに物を生み出すためには、本当に大きなエネルギーが必要である。簡単にポンポン作れるわけでは、決してない。

大きさは2000mmある。おおらかだけど緊張感もある楕円の天板は、ナラ材が良く似合ったと思う。
ぴったり合う大きさと雰囲気の家具になった。



5/21 タナ
ブラックウォールナットの飾り棚が出来た。框扉と引き出しはインセットで納まり、腰上は思いきってオープンとなっている。
立体になって、そのオープンスペースが効果的だと感じた。ブラックウォールナットの木の魅力を存分に感じる事ができるし、その余白は、光りを感じるやさしい間なっている。

そうそうこういう物作りをしたいんだと改めて実感した。
「きちん」としていて、それでいて「おおらか」。おおらかなのは素材の活かし方で、きちんというのは誠実な仕事をするのみ。
だから、半分以上は木のおかげ。



5/20 なんかいい。
ピクニックがいい。少しでもいいので外に出て、季節を感じたい僕はカメラをもってフラッと出かける。
決してバシャバシャ撮らないけど、気分が良い。
銀塩もデジカメもどちらでもいい。その日の気分だけで選んでいる。リバーサルや白黒フィルムが入っていると気合いが入りすぎて負けちゃう時もあるんで、あまり意識しないようにしている。

とにかくカメラを持って出かけると何かを発見できそうな予感がうれしく、さらに楽しくしてくれているのかもしれない。
遠くに行く事は休みの日にしか出来ないけど、少しなら日常的に行ける。

そういう時間に救われる事も多い。
僕の日常の過ごし方は、少しでいいのだ。

完成し、納品待ちのベンチ。お客さんの電話番号を聞くのを忘れたので、困った。なので郵送でお知らせした。
で、ベンチは外で撮影してみた。



5/16 カンナ
「カンナ」といっても道具の事でなくて娘の「柑奈」の事である。
イントネーションが違うので実生活では、間違えない。

カンナは8ヵ月になり、ソファの背を利用し立つようになった。
うれしいらしく、すごく喜ぶ。

汗もすごい。朝起きると「けもの」のような臭いがする。動物園の「サイ」かと思った。びっくりした。



5/15 ダイニング 
ダイニングテーブルって好きだ。いろんなダイニング用のテーブルを作り、納品させてもらっている。
その人、その家族のこれからの時間が、少しでも楽しく活き活きといたものになってくれるように思っている。
現実として、少しでも潤いを感じる場になってもらいたいので、無垢材という人に近い木という素材を選び、願いを込め家具に作り上げる。

ウソのような本当の話しだが、そういう思いをもって作らないと、そういう物には出来上らない。
少なくとも僕の場合はそうである。

木という素材だからかもそれないが、作っている時の意識の差が家具になった時に大きく影響するような気がする。偶然にはいい物は産まれない。少なくとも僕は。

製作に取りかかっているナラ材のダイニング。そらから納品待ちのブラックウォールナットのダイニング。
それぞれ経緯、その大きさ、その形、その材質に意味がある。そして使い手の願いがあるんだな。
オーダーメイドでもオリジナルそのままでもきちんと必ず、打ち合わせをしているから感じるのだ。



5/12 oval lou table
ようやく完成したオーバルの座卓である。2000mm×850mmの細長い楕円である。
丸く削り込んだ脚は、四方に転んでいて脚付きが良く、見た目ともに「安定」という安心感のある形になっている。
この楕円のテーブルはナラ材が良く似合う。
一応自分の中で、材料を意識し、デザインをイメージする。材質による差は、実物は繊細にも大きく出るので、常に木を相手にもの作りをしている僕には、その辺りの気づかいは大切にしたいと思っている。
たぶん、毎日無垢材を触っている人にしか、その吟味はできないと思う。
日常的に、木とともに仕事をする。常にとなりに木がある。そんな仕事(生活)をしていると、いろんな良さ悪さを見極め大事にしてやるという事に、自然と結びつくからおもしろい。

この家具を置いた時が、想像できる。鳥肌がたつ。

ワックスが乾いたら納品だ。



5/10 01chair
01チェア8脚完成。今回も上出来。
残り2脚はまだ未完。一脚は革張りなので、もう少し時間がかかる。
一脚はお店用で、どんなもので張ろうか検討中である。

この茶色のファブリックは一番人気である。しっかり織られたこの厚手のファブリックは素材感があるので、無垢材に負けない。

ブラックウォールナットの材料在庫が殆どなくなってしまいので、今度材料を仕入れる。
5立方前後在庫するために、いろいろと捜した。

今月中に実物を見るために、静岡にまで行くつもり。



5/7 01chair
01チェアを10脚作っている。
こんなに頻繁にこの01チェアを作る事になるとは、この椅子考えて作り出した頃には思いもしなかった。
オリジナル3作目となる03チェアをいよいよ作りだすつもり。
何脚か実物モデルを作り、検討しなくては想像できない見えていない部分もあるが、それなりに自信がある。
イメージしている物に自信があるので、後は実物をそのイメージに近づけるよう、実物格闘である。
新しい家具を生み出すには、想像力と行動力が必要で、どちらもかなりのエネルギーを消耗する。
言わば、生みの苦しみである。

オリジナルもそうであるが、よく注文頂くオーダーメイド家具もそうである。
本当に頭を悩ませ、考える。「もっと要領良くやれないのか」と自分自身が嫌になる瞬間もあるくらいだ。
考えに考えると、行き着く点は同じようなところになる。それでも考える。
それで、疲れて寝てしまう事もある。でも、解決は訪れる。ふとした瞬間に、余計な事をあきらめ真髄に触れる事ができる。これだと。
そんな感じで、僕の毎日は、想像と行動とで賑やかで苦しくも楽しく過ごしている。



5/6 家具作りの道
ボール盤で、穴をあけているのがシュウヤ。ヒゲのはえた彼は、ニュータイプだ。で、板を支えているのがタスク。タスクは2年目である。

カツキ元気かな〜。と気になったりするが、hwb工房では、今は僕を含め4人で格闘している。
無垢材の家具作りは難しい。だから、必死になっても失敗する事もある。形はできても、品格の伴った物になっているかは別だ。
以前、タスクは一脚の椅子を作るのに、5日程かかり、木柄がダメでボツ。リベンジでもう一度時間を取り、2脚目を作る。が、これも木取りがダメでボツ。さして再々リベンジで3脚目を作った。ようやく良い物が出きた。結局、ダメにした材料や使った時間もろもろ考えると、まったく何をやっているんだかわからない。
そんな失敗を経験にできる人にしか、もったいなくて木を触らせる事はしたくないと思う。
注意深く意識を持って取り組まない時は、必ずせつない事になる。そんな時、僕は言う。「見えとるか〜?」
「見極める」という事はすごく難しい事なのかもしれないが、でもその方法を発見しなくては、まともな物を一人で作る事はできないだろう。僕だってそうである。てきとうに過ごしていたら、既に指の1、2本はないであろう。

いづれ、彼らがそれぞれ独立し、ソウタは高知県で、タスクは地元名古屋で、シュウヤは岐阜県で、家具作る日に、無言の約束としての「もの作りの原点を」意識してくれると信じている。
おそらく僕は、どんな状況になっても、同じように家具を作り、同じように自分と格闘していると思う。
彼らがどんな理由で家具屋になろうとしたかはハッキリと分らないが、たぶんそれは僕と同じだと思う。
「理由なんて物はなくて、なるべくしてなった。」今までの環境の影響はあるだろうが、単純に食べ物の好き嫌いと同じように、家具作りが「好物」だったんだろう。でなければ、この職業は無理



5/5 ゴールデンウィーク
連休のムードが好きである。犬を散歩している人も、車を運転している人も普段とは違ってみえる。
仕事をしていても、十分その空気は感じれるわけである。

お店に来てくれるお客さんも、なんだか楽しそうで僕も幸せな気分になれる。
僕は、そういうのが好きだ。

夕方来店されたお客さん。
「ようやく見つけた家具屋なんだ」と言ってくれ、本当にうれしかった。テレビ台のオーダー相談である。
照れくさく恐縮してしまうが、それとともに作り手としての責任感が、僕の何かを熱くする。いつもの事であるが、「一つ一つの事を誠実に取り組むぞ。」と思う。結局はそこからしか、僕からは何も生まれない。

大きく宣伝もできないし、作れる数もしれている。
それでも、少しでも良くなるように家具を作り、それが語ってくれるのを密かに待つ以外、本当の共感はないかもしれない訳で、ただただ、もの作りに逃げ込むかのように没頭するしかないのである。
僕は、少しづつステップアップできるようにがんばっている。生涯かければ、ひょっとしたら辿り着けるかもしれない夢がある。その夢は、叶える事以上に、目標として明確に存在している事の方が、むしろ今日という1日を過ごすには大切なのかもしれない。
娘の柑奈は僕にとって大切な存在である。気が付いたら座れるようになっていて、成長している。生きるという事に無垢で一生懸命である。負けないようにがんばろうと思う。



5/2 祝
友人のお店がオープンしたので、お出かけ。
右から店主のキイチ、中央鉄スギ、左ケイコとカンナ。

思わず、本気買いをしてしまった。
すり鉢とエプロンを購入。

後、いろいろ興味の深々の物もあった。
僕が8年使っている「ほうき」もあってびっくりした。

mokodi モコディ http://www.mokodi.com/



5/1 僕の好きな
先日の土曜日の事納品が重なった。
カギがかけれるテレビ台が完成した。

それから、ナラ材の16チェスト、ソファ、コーヒーテーブルと作らせてもらい同じ日に納品だ。

僕が、納品に行きたいところだが、土曜に日曜日は打ち合わせの予約が入っている事が多く、納品に行きたくてもいけない事もある。
でも、その後もお客さんは気軽にお店に来てくれるので、本当にうれしい。
家具の今の状態を聞ける事もうれしい事だ。

それにお客さんとは、家具を作らせてもらう頃には、結構いろいろと話し、仲良くさせてもらっているので、また会えるのが、正直楽しみであり、うれしかったりする。
お店を営業しているので、僕らは時間を合わせ友達に会ったりなかなかできないけど、そうやって家具を通じ知り合っていく人達と、親密に会話したり、いろんな話を聞かせてもらったりと、かけがえのない貴重な時間を過ごしているんだなあと最近思う。なおの事、同じような感覚で話せするから、素直でいれるし、ウソを言わない自分でいれるから人間らしく楽しいのだ。


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