hwb work diary 2006.3


3/31 おつかれさま。新たなスタートにおめでとう。
今日はカツキの最後の仕事日となる。掃除や整頓などをするために、全員工房で仕事はしない。

午前に、僕とカツキで納品に行く。車中で、いつもと同じように将来の話をして、夢と希望に満ちあふれた納品となった。
お客さん宅に到着し、イタヤカエデのダイニングテーブル、同じくイタヤカエデの02チェア4脚、クルミのテレビ台を搬入。
思わずお客さんに、搬入中の思い出写真の撮影をお願いしてしまった、、。お客さんもいろいろと理解してくれ、本当に楽しく納品をさせて頂いた。ありがたい。今日の事は、大切に残っていけるような気がした。

夕方から送別会をした。鍋をつつきながら、肉や海老をソテーし、晩餐会。
夜中近くになると、朝からハリキリすぎた僕はパワーダウンしていき、なんにも気のきいた言葉もかけてやれやしない。あくびまで出てしまう程だ。
でも、大丈夫。
正直に真剣に3年間(生徒だった時からでは5年間)過ごした訳なんで、家族みたいなもんだから。
とにかく今はカツキに感謝している。

カツキは近い将来、地元の岐阜県(金華山のそば)で家具を作っていく。工房を作りお店をオープンさせる事は、そう簡単に整う事はないが、必ず叶えると、僕は確信している。



3/29 イタヤカエデ
御結婚をされるというので、家具をいろいろと作らせてもらっている。結婚ってワクワクする。
新生活。苦楽をともに生きて行くのだ。
二人力を合わせ、負けないように楽しく生きていくのだ。人生って心があれば、素晴らしい。

そういえば、僕の友人に子供が産まれた。名前は、こころちゃんだって。うふ。



3/28 くるみのワゴン
くるみのワゴンである。今度は3兄弟分である。
並んで勉強する感じが微笑ましい。



3/25 抽き出し
兵庫県在中のお客さんから注文頂いたチェスト。抽き出しが納まると、間もなく完成である。
抽き出しって僕は好き。すごく好き。
しっかり完成したらまた紹介しよう。

同時に注文頂いたテレビチェストは完成までもう少しかかる。



3/21 ナラ
三好町にオープンされるおにぎりカフェ用の02チェアだ。
アーチデコのヨコイさんからの依頼である。
テーブルやスツール、01チェアも既に完成している。
全部ナラ材で作らせて頂いている。

床材もナラ材をだそうで、納品が楽しみである。
オーナー御夫婦も打ち合わせに何度も来て頂いて、楽しく気持ちよく家具を作る事ができた。
僕らの家具作りは、「無垢の木材をどう活かし仕上げ物にしていくか」を真剣に考えているので、その辺を理解して頂けると、非常にうれしいわけだ。



3/19 カツキ
カツキといっしょに仕事をするのも、今月いっぱいで終わりである。
1年前から、もっというと3年前からわかっていたものの、人との別れというものは寂しくも微笑ましいものである。
いつも気にかけてきただけに、寂しさも倍増である。でも、それ以上にカツキにとって素晴らしい物作りの日々が待っている事を願っているので、精一杯背中を押してやらんとあかんのだけどね。
4月からは独立の準備のため、いろいろと忙しくなるだろう。自分で責任を持つという事は、恐いくらいに重大であり、そしてその分懸命になれるし、楽しくもある。自分の生き方を自分で決める。
そういう覚悟を決めれる者だからこそ、スタッフとして共に過ごす事が出来たと思う。

気がついたらスタッフになってから3年が経過している訳で、驚きである。ほんとアッという間である。
カツキをはじめ、スタッフのソウタやタスク、そして物作りを志す者達と、真剣に語らい過ごしてきた時間は僕にとって、とてもとても大切な何にも変えれない財産になっている。自分との戦いを挑む者、終わりなき葛藤を抱え、日々淡々と、、。振返るな、若人よ。
がんばれカツキ。



3/18 くるみ
友人のレジカウンター用のクルミ板。
板といっても材料だなく、材料からたくさんの工程を経て、きちんとした板となった。
木柄に自信ありでる。
いつも木柄に自信を持っている僕としては、友人なので、好みを掴みやすいという事もあり、おおいに自信を持ってすすめた。



3/17 兵庫県
兵庫県の方からのフルオーダー以来である。
2度程、お店に来て頂いて、打ち合わせも何度もさせてもらった。
このブラックウォールナットのチェストと、今製作しているナラのテレビ台もそうである。

ようやく見つけた家具屋だって言ってもらえるとすごくうれしい。



3/16 01チェアをセルフレポート3
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これが、背。ホゾ加工さえしてしまえば、後は形を削るだけ。
またまた帯ノコ参上。
単純な機械なんだけど、そごく好き。
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さあ、各パーツができたので、組み立てだ。
撮影はカツキに頼み、ホゾを打ち込んでいく。
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H型の補強ヌキ。これのおかげで強度は増すが、手間も増えている。
この部分には結構こだわって材料を選択している。
クセのある木目を探しさりげない見せ場を作っている。
まづ、気づかれないが、、。
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01chairはまず、前後のパーツを組み立てる。02chairは逆で左右パーツからだ。
理由は作業のしやすさからだ。
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背のあたる部分は最終的に組んでから、さらに削り混んでいく。
3次曲面にして、微妙にやさしくかっこうをつける。
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結構、こだわる。
木と格闘というより、影を追い、ディテールを見極めながら、削りこんでいく
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削っては触る。カンナで攻めたあとは、サンドペーパーでバフしていく。番手は400〜600くらいで、なめらかにしていく。
もちろん、水引作業も入念にその度行う。磨いて水で毛羽立たせ、そして磨く。
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完成だ。なんだか、途中がだいぶ抜けてしまった。
ややこしい部分は殆ど表現できないので、はっしょってしまった。とにかく、01チェアが完成である。ナラ材。



3/15 キッチン
先日の現場のくるみキッチン。きょうは、お客さん御夫婦が立ち会ってくれた。

引き出しのシキリや、ステンレスパーツや、説明書などを持っていく。
水道や電気などの配管工事は、もちろん僕が行う事はない。僕が行うのはキッチン家具の取り付けまでだ。
いつも設備は、現場の設備屋さんにお願いする。
で、どんな具合に配管工事が施されているのか、確認する。「おっ綺麗にできているなあ〜シンク下もスッキリしている」カウンターのパネルを開き倒せば、配管が現われる。これはメンテナンスも用意ですな。



3/11 01チェアをセルフレポート2
9
単純にHBのエンピツです。スミ付けにはトキトキに削る。
他にシラガキという道具もある。
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直角スコヤをあてがい、直角に線をひく。髪の毛より細く線をひく。それだけでも難しい事だ。
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スミ線の内側をにホゾ穴をあける。そうするとスミ線分ホゾがきつくなる。そう、髪の毛2本分きつくなる。
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ホゾ穴、ホゾなどの加工は殆ど終るとひと段落。タイミング良く、水びきをする。カンナがけの前に、加工中の傷などを浮かせるためだ。
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カーブなどの形を作っていく。
これは帯ノコで荒取り。
結構な細かなアールも曲がりながら荒切り可能である。
スラスラいけるんで、サクサク進む。
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型に合わせて、トリマーやカンナで削る。
だんだんと余分な部分が削り落とされ、スリムになっていく。
カンナも数種類使いわける。
と、いってもスタンダードなカンナしか使わない。
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ホゾも余分な部分を落とす。
45°に切り落とし、ホゾどうしがぶつからないようにする。
互いに接着面を多く確保するには、45°。
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いよいよ仮組。なぜに仮組かというと、背もたれの原寸合わせをするためにだ。後ろ脚と、背もたれはさらに複雑な角度でくっついている。
だから、仮組して現物を確認しながら、ホゾ加工をしていく。



3/10 
4月になれば、holly wood buddy furnitureも8年目を迎える事ができる。
本当にありがたい事であるとともに、家具作りへ情熱を与え続けてくれる僕の周りの人々に、こころから感謝している。
今年は、例年よりまして「やる気」満々である。
今年は今年でやりたい事はあって、その計画は進ませている。「納得できるもの作り」を考えて意識し、毎日仕事をしていると、いろんな楽しい想像は膨らむ。
どんなに想像しても、それは実行しない事には現実のものにはならないのはあたり前で、いよいよ行動に出たいと強く衝動にかられている。

素直にもの作りをする事は、僕にとってかけがえのないライフワークである。
今年は本当に楽しく葛藤できそうである。
それも、家具作りを共感して頂ける人達がいるからこそであるし、かけがえのない仲間がそばにいてくれるからでもある。
だからこそ、よりよいもの作りをすべく、楽しくも苦しい創作活動に励みたいと思っている。



3/9 学習机の下に
もうすぐ春。そして新入学の季節である。
この季節になると、学習机などの家具の依頼がある。

なんとか入学までには間に合わせる事ができそうだ。

画像は引き出しの前板はまだ取り付けていない状態である。



3/8 お待たせさまです。
以前から、家具をちょくちょくと考え、納品させてもらっている。
左 キッチンのハイスツールは、買い物袋を置く事がしやすいように工夫した。2脚並んでいる。
中央 スツールはお気に入り。くるみの木がよく似合っている。これも2脚作らせてもらった。
右 これは、なんていうのかなあ〜う〜ん、、。台? 特にこっている訳でもないところが実にいい。吟味し、素材を活かし、トメ加工組んだ。
なんか好きなんだな僕、そういう感じ。



3/7 01チェアをセルフレポート
1
01chairを作りながら撮影してみようと思います。
脚が斜に角度がついている。
木工用語で「四方転び」いいます。
直角より手間がかかるやっかいな構造である。
2
型板です。
ホゾ穴などのスミ付けにも大活躍。
3
木取り、木作り作業、そしてスミ付け作業が抜けてしまった。
いきなり穴あけしている訳ではないのだが、、角材にするまでそれなりに時間がかかる。
4
角のみ盤で、ほぞ穴をあける。
脚が転んでいるんので、穴は垂直でなく斜にあける。
5
今度はヌキにホゾ加工をする。
まず、胴付面にノコを入れる。
横切り盤を使い、斜のジグ(治具)にのせ精度良く加工していく。
ちなみに胴付面は3方ある。だから、「3方胴付平ほぞ接ぎ」と言う。
6
次に縦引きします。
ガイドにそって精度よく加工する。
コピー用紙一枚でも薄くなったらスコスコになってしまう。
コピー用紙の厚みならば、5段階くらい調節できる。
7
3方胴付が現れた。
ホゾの厚みは9mm。
材料の1/3くらいが妥当。
かといって60mmの厚みがあっても20mmのホゾにはしない。
12mmのホゾを間隔をあけ2枚設ける。
機械加工ができない作りの場合は手ノコにて加工。
8
こんな具合に入る。
まずは、前脚後ろ脚とマク板部の接ぎ加工は終了。

こんな感じのホゾとホゾ穴の継ぎ手が数カ所ある。最初の精度が狂うと最終的に組み立てられない。



3/5 納品ですね。
イタヤのダイニングテーブルの納品である。

製作したのは、去年で、家の完成が延びていたので納品待機していた。
3ヵ月くらい経過したので、少し表面に色がついた。
「飴色」に少し変化した木目の表情は、イタヤらしく品があった。



3/1 きれない関係
テーブルにひどく傷がついてしまったという事で連絡頂いてから、2ヵ月以上経過した。
なかなか行けるタイミングがなく、休みの日に訪問させてもらった。

久しぶりにお客さんに再会だ。

小さい御人形は手作りである。
壁にかかっているのは着物をパッチワークしたものらしい。
流石、市販品で満足いかない物は作ってしまおうというお客さんは、素敵である。

木の質感などを見抜いてくれるので、うれしくなる。
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