hwb work diary 2005.7



7/29 木に親しむ
今日は週一回の非常勤講師の日である。僕の授業は、実技が中心である。物作りを学ぶには、実際に素材をさわり、アレコレ試行錯誤する事が非常に大切である、と強く信じている。
素材に親しみ、特性を知る。道具を知り、加工技術を学ぶ。家具を考えながら、誰かの幸せを願う。

彼らに対して「愛情のある作り手になって欲しい」となんとなく思い続けている。

画像は、花器。花器なんて事はどうでもよい。ただひたすらノミとカンナで削って形を作る。結構大変である。
僕はこの単純な課題に、どこまでもクオリティーを求める。そうやって一つの物を作り上げた彼らは、僕と共感できる感覚を持てるようになる。言葉で説明できない感覚を共感できるのである。



7/23 納品
テレビ台の納品だ。ナラ材でw2000mm×d700サイズなので、重たい。なんで4人で納品に行くことにした。

階段の下に置く事は決まっていたので、奥行きが大きくなったのだ。キャスターが仕込んであるので、テレビ台として、いろいろ便利である。

まだ、出来たばかりのテレビ台のナラ材は、床のナラ材に比べ、若干、白くなんだか照れくさい。



7/22 かわいらしいねえパート2
これ、ベビーテーブル。落書き用。でなくてお絵書き用のテーブル。
ベビーチェアとは違うお客さんからのオーダーである。
なぜか両方ともクルミ。そう、なぜかしらクルミを勧める。

このオーバルのテーブルも、どこかしら愛情を感じません?
そんな気持ち満載だ。



7/21 かわいらしいねえ。
ベビーチェアが完成しまして、、、。
うおー、かわいいぞ、、、。
オーダー頂いたものプラス一脚作ってしまいました。
ケイコはもうすぐ出産である。ちなみに9月。
そして、お店に子供コーナーを作るつもり。
滑り台とかさ、積み木だらけとかね。

10月、子供コーナー完成予定だ。



7/20 ダイニングテーブル
完成したイタヤのテーブル。今回もできは良い。
このスタンダードな形のテーブルはお気に入りである。

完成したばかりで、木肌が白く恥ずかしそうに見える。

1年くらいすれば、色見も深くなり透明な艶も出てくる。
そうなってこそ、木の家具だと思う。

大切に思えば、物とも永く付き合える事ができる。
「愛着」イイ言葉だ。
僕にも「愛する事ができるもの」と「愛せないもの」がある。
なんにせよ、「愛」を感じる瞬間は、幸せな瞬間でもある。
愛される物を作っていたいと強く思う。



7/16 納品
クルミのダイニングを納品だ。白タイルのアイランドカウンターつながるように配置。
僕は木の床は大好きである。パイン床は清潔でやさしくて素朴で大好き。ナラの床は堅い木らしく、音もいい。靴で歩きたい。素材によって違った床になる。

そういう感覚を共感できる作り手に、お願いしたいに決まっている。素材の良さ悪さを知っている人だ。僕の場合はそうだ。チャーハンの美味しさを知っている人にチャーハン作ってもらいたいし、、。
まず、好きでないとね。

納品をし設置をし、メンテナンスの方法を説明し、工房に戻る。そして昼前にイタヤのダイニングテーブルを組み上げる。
午後、打ち合わせ。知り合いに家具を作るんだ。子供いつも連れてきてくれてドキドキする。
夕方、別のお客さんと打ち合わせ。チェストのデザインを考え事前に送っていたので、細かい部分の打ち合わせをさせて頂いた。やっぱり、家具を提案する時は、毎回納得するまで考えている。だからそれなりに、イヤ正直かなり苦しんでいるんで、注文するしないは別にして、それに応えてくれる人には、大切にしたいと自然に思えてくる。そういうもんだ。

友達が教えてくれたんだけど、今年は矢田川の花火大会はないらしい。万博の影響だ。花火まで警備に手がまわらないという事?



7/15 さすがに夏だ
という事で、今日はバーべキューである。というか鉄板焼だ。とにかく、炒める。そして乾杯。
鉄板は鉄職人スギさんが作ってくれたもの。この鉄板使うのは4回目だ。
鉄板で食材を炒める、火との格闘だ。ソテーするの、大好き。
男はチャーハン作るのは好き、たぶんそう。なんつ−のかな、、、う〜ん、原始的だから?
とにかく、これで今年の夏も大丈夫。
いい時間だよなあ〜。
夏よ、負けんぞ!むしろウェルカム。

そうそう、櫻井君が教えてくれた。愛知万博のグローバルループの原案は櫻井君が考えたみたい。
万博反対派の意見として「土地の犠牲を少しでも小さくするため」の案らしい。
雨がループを通して土に落ちる。なんだか土草職人らしいなあ〜。
なんかね、僕はよく思うんだけど、歩み寄りたいんだよね。距離でなくて気持ちが。
諦め切れないけど、欲張っても気持ちよくなくて、結局は、結果として歩み寄る事ができる気持ちなれる事が、ものすごくいろんな事を豊かにしてくれるんだよねえ。
そうそう、家具もそう。たぶん、そう。



7/14 02 chair
夏だあ、、暑い。カンナをがけをしていると、汗がとまらない。
ポタポタと。午前中にはTシャツはグッショグショ。タオルもそうだ。だから、昼に着替える。チェンジ!
ちなみに昼はタンクトップで昼寝だ。
ホント工房は暑い。作業ってすごい。いい汗かける。
すばらしい。「なんて素敵な事なんだ」と本気で思う。

予定どうりに製作が進んだ後のシャワーは最高である。クールダウン。「あーなんて素敵な夕方なんだっ」ってまた思う。
その後は、サンダルで散歩だ。カメラを持って河原まで行く。
矢田川だ。来月には恒例の花火大会がある。
この場所、よく行く。最近マンションが建っった。う〜ん。
砂地と草ボーボーである。
小さい頃から好きな場所である。

あまりにも汗が気持ち良いので、明日の夜はソウタ達とバーベキューである。冷え冷えのビールがたまらなく美味しいんだ。
夏ってつらいけど好き。



7/13 02 chair
そしてまた02チェア。今度は3種類の材料である。クルミ、ナラ、イタヤと4脚づつ製作する。
ナラの02は背もたれが2本となる。セミオーダーである。
2本いいね。オリジナルとしては1本だけど。

画像はカツキの作業台である。作業台の上にはクルミとナラとイタヤの木取りしたパーツが。
僕は常に整理整頓をうるさく言う。「ピシッ」とだ。
余計な情報に神経を配れる程、家具作りは「ゆるく」ない。
芸術的な活動で、素材に埋もれながらクリエイトするのも良いが、ここは家具工房。怪我とは隣り合わせである。
だから、できるだけ作業のしやすい環境を心掛ける。

「綺麗に」を心掛ける事で、全ては楽しくもなる。
人間って案外、単純なものかも。



7/8 02 chai
クルミの02チェア。クルミで02を作るのは2回目だ。その時はセミオーダーでサイズをだいぶ変更して作らせてもらったので、02オリジナルは初めてかも、、。

今回も厳密に言うと、背もたれの部分など少し面積を大きくしているので、完全なるオリジナルではない。
というか、02チェアはそういう椅子であるとも思っている。

サイズを自由にできるスタンダードな椅子の形という事だ。
クルミの02椅子の感想としては、シャープな印象をもたれやすい02が
クルミのおかげで、素朴な印象もプラスされた。

中和している感じだ。で、より普通になった。いいねえ。



7/7 七夕。
12月頃の仕事の打ち合わせをし、家具を考えている。知っている人が家を建てるのだ。
知り合いが、家を建てるといっても大工をする訳ではなく、家を依頼する施主だ。
僕の好きなお店のオーナーさんである。僕が10代の頃から現在に至まで、お店に遊びに行っている。って考えると14年ぐらい経過している事になるので、びっくりする。
まさか、僕がその家の家具を作る事になるとは、そんな事は思ってもみなかった。
一生懸命、取り組もうと思う。



7/6 また
2回目です、愛知万博、、。
ケイコ、妊娠8ヵ月。グローバルループを歩き回る。チェニジア、ギリシャとまた楽しい時間を過ごさせてもらった。
実際に行ってみたくなる。いつか行こう。

広いから、ホントいい運動になる。
体は疲れ、なんだか満足して帰宅。



7/3 ベビーチェア
これ、ベビーチェア。オーダーしてもらっているベビーチェア。ソファに大人が座っている時に、「仲間に入れるように」という椅子である。
当たり前だけど小さい。子供サイズだから、見なれないサイズ。
たぶんだけど、僕の物作りの方向性が増えた。増えたというより、幅が広がった。
そういう視点が持てるようになったからだろうね。

僕の家具作りはコンセプトや企画よりも、「誰かのための物作り」という部分が非常に強い。それでいいんだ、と思う。



7/2 okulimono
小物入れ。チェリー材でジュエリーボックスのオーダー。
フタの構造は迷った、、。スライドもなんか嫌だなあ、、。

で、ホントのフタにした。ただの薄い板をはめ込むタイプ。反り止めだけを内部に付けてある。
ヌバックでつまみを。

間に合って良かった。喜んでもらえてうれしいな。


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