hwb work diary 2005.6




6/28 突然
忙しくて、暑くて、ベトベトで気分はグッタリの休日は過ごしたくないので、早朝からゴゾゴソ動く。休みの日ぐらいはゆっくりすればいいのに、体がそうさせてくれない。
で、朝9時には海にいた。しかも椅子とケイコを積んで。休みといっても月曜日。一般の人は、忙しそうに働いている。そんな人達からは、椅子を抱えた麦わら帽子の僕は、暇人に思われただろう。確かに休みの日は普段とは違い、時間をゆったり感じる事はできる。実際、朝早いし。
昼に名古屋に戻れれば100点。午後から、産婦人科の検診に行く予定であった。
昼は「まるは」食堂に波の音を見ながらシャコを食べる。昨晩からの楽しみであった。まだ、10時30分なので、人は少ない。でも団体客の予約でいっぱい。以外に月曜日休みの人は多いんだな。万博も混んでたしなあ、、。、働いている人も多いけど、休んでいる人も多いのかな月曜日は。おもしろいぞ、月曜日!
そうこうし、お腹も満腹寸前8分目。ケイコの携帯が鳴る。相手はケイコのお姉ちゃんである。「えっ?日本」「いつ?昨日の夜?時差ボケ?」、、。
2年ぶりの帰国だ。
夏休みに帰ってくると聞いていたが、以外と突然でビックリである。「じゃあ、行くよ!今から」「えっ?ヨコヅナラーメン食べに行くから、昼過ぎに来てって?」。お兄さんはラーメン大好きであった。
さあ、ケイコの実家まで、帰ってきた姉夫婦と甥に、大きなお腹を見せに行くか!「えび」と「あさり」を購入し、氷り詰めにする。暗黙の了解バーベキューだろう。
そして再会。2年。大人の2年より子供の2年は長いな。思うに大人の6年分くらいあるんじゃないか?
アメリカテイストを感じる甥達。6才と4才である。すごいカラフルなアメのようなガムのようなものを食っていた。一枚もらった。
なんじゃ、これは!?、、。幼稚園でくれるらしい。
お兄さんは、2週間程滞在し、またすぐアメリカに戻る。姉達は秋までいるみたい。おっ!万博かねえ?
お姉さんが、アメリカで聞いた万博情報を一つだけ教えてくれた。「世界で1番大きい回転寿司が回っているんだよねえ?」っと。たぶん、回ってないと思う、、。回ってるんですか?
恐るべしアメリカ。



6/26 しばし、、。
スツールだ。2脚できた。クルミの作りたかったスツールである。しまった、一脚余分に製作すればよかった。油断していた。いつもそうだ。一脚余分に作れば、お店に置いておけるのに、、、。
その時は夢中で、そんな余裕を持つ事を忘れる。しょうがない。
神奈川県まで2脚とももうすぐ発送である。しばらくの間だけでも、お店にあるのがうれしい。

その後ろにあるのは、くるみのレギュラータイプのダイニングテーブルだ。
イタヤ、メープル、ブラックウォールナット、クルミ、などで製作する事が多い。
以外にナラ材はない。不思議である。ナラ材って親しみある材料すぎて、新鮮さがないのかな?
それともナラ材の本当の良さを伝えきれていないのか?

僕は今ナラ材が好き。でもクルミも好き。イタヤも好き、、、ブラックウォ−ル、、。ってどれも好きなんじゃんか。

でも、ナラ材の柾目でものすごくシンプルで、まっすくで直角のテーブルを作りたい。
ある程度の緊張感のある作りにする事で、素材の経年変化を楽しめると信じている。
タフで堅実なナラ材。しっかり作る事が良く似合うと思うんだな。
いや。むしろ、ナラ材の方からそう望まれるというか、、、。



6/25 不思議な事は単純な事だったりして。
お店にはいろんな人が来る。みんな、何かしら家具やインテリアに興味のある人ばかりだ。人って不思議。集中する時は集中する。マ−フィーの法則ってあったよね。
今日はたまたまである。オーバルテーブルやソファなどと僕は、宇野さんの取材(モダンリビング)に同行した。
そんな理由で、展示家具が少なかった。そういう時に、お客さんは多い。不思議だ〜。



6/23 納品
三重県まで納品にいく。
クルミのダイニングテーブルとブラックウォールナットの01チェアである。

部屋にちょうど良いサイズであった。
今度は、この部屋にチェストをお願いして頂いた。
サイズを検討し、提案させてもらう。

そういう家具や生活の事を大事に思ってくれる人だけに家具を届ければ、それこそ本望だ。



6/20 EXPO AICHI
やっとの思いで愛知万博に行ってきた。月曜日は混雑しているとの情報。金〜月は15万人ぐらい来場しているらしい。よく分らん数である。
到着するとゲートの混雑ぶりに、「なるほどこういう事か」と実感する。黄色い帽子の小学生達と赤いポロシャツの外国人達に挟まれゲートに向かう。
金属探知機にチェックされゲートを無事通過すると、会場の広さに困惑する。
もちろん、人気の企業パビリオンは入る事はできないし、最初から諦めている。でもまったく平気。
海外から参加している外国館のほうが、むしろ興味がある。実際、興味を持った分だけ、楽しめそうだ。
それから、NPO/NGO主催している地球市民村に行く。目的の一つであった。「母乳育児」などの子育てのことを伝えようとの6月の企画である。
他のパビリオンとは違い小屋のような会場であり、派手さもまったくない。何か良かった。妙に落ち着いた時間を過ごす事ができたし、勉強になった。
会場を歩けば、僕の知らない事だらけである。「普段、知っている事なんて一瞬の流行のようにさえ感じる」
そういうスケールで、僕が次の世代に伝えれる事、残していきたい事ってなんなんだろう、、。
僕らの日常に、少しは貢献したい。
ホント、今日はよく歩いた。また、行きたい。



6/13 納品車のこと
ついに10年間世話になったデリボーイとのお別れである。ともに苦楽を過ごしてきただけになんだか寂しい。手放す理由はただ一つ、排ガス規制である。
まめにエンジンオイルもエレメントも交換し、メンテナンスもしてきた。僕なりに大切にしてきた。もちろん故障という故障はない。
ディーゼル車で14万キロだしね。たぶん、20万キロぐらいまでは乗れるでしょう。
そして、ハイエースが3日程前に納車となった。デリボーイはカツキ(彼は岐阜県)に譲った。
で、今日は納車したてのハイエースにて納品に行く予定、、、であった。
昨夜、何故だか納車したてのハイエースの調子がおかしい、、、。で、夜ディーラーの営業マンがすかさず取りに来てくれ、工場入るする事となった。急に予定が変わり、名義変更前で保険の手続きだけ済み、静かに岐阜行きをスタンバイしていたデリボーイに声がかかったという訳である。
「おっ!来るべきにして来た納品だね」なんて思ったりしながら、いつものように納品を終える。
夕方、原因不明の調子の悪かったハイエースを引き取りに行く。「やっぱり原因不明で、、というか故障らしい故障がまったく見つからず、、、。」
とお世話になった営業マンのTさん。Tさんは先日のハイエースの納車の日にちょうど住宅ローンが決まったらしく、すごくドキドキしていた。
「あ〜がんばって働かないと、、っていうか今もがんばってるけど」って言っていた。そんなTさんが、家具の相談をしてくれたが、「とりあえず、慌てない慌てない」と僕は言う。「ま、もう少し生活のリズムッていうか、、欲しい物出てきてからがいいんじゃないかなあ、、。」と思ったりした。
車以上に住宅や家具は納得して選んだ方が良いと思う。理想を掴むには遠いかもしれないが、妥協は良くないし。ちょうどいいのがいいよ。
調子はどこも悪くなかったハイエースを運転していた僕の調子が悪かったみたいで、、、、デリボーイに未練があったのでそうなったんだろうな。
とにかく、そんなハプニングのおかげで、ケジメというかワリキリというかナットクというか、とにかくOKだ。
これからは、ハイエース。
以前あまり好きじゃなかったハイエースを運転している自分に対し「なかなか頼りがいあるんじゃない?」っと呟きながら、ナビとETCとそれから今度装着予定のキャリアなんかを眺め想像し、「どうよ、さすらいスナフキン?君ならどうする?」なんて問いかけてみる。
これからよろしく。使い倒すべくデリバディー車として期待する。
デリボーイのナンバーと、トライアンフのバッチと振らさげっぱなしだったドリームキャッチャーをハイエースに移した。
似合わね〜、、、、やっぱりな。



6/12 納品 
午前中に納品である。パソコンデスクや飾り棚などをオーク材で作らせて頂いた。
透明のガラス板を棚板面に。明るくデイスプレーできるんで、良い。
引き出しの内部にはモケット地を。とにかく、今日はいろいろあった。
それは明日の日記に続く。



6/9 空が綺麗に見える日
工房で、家具を組み終わり、一息していると近所のお客さんが、雑貨を取りにお店によってくれた。
ケイコが外に出ていたので、なれない僕がレジをする。と、言ってもレジを使わず、電卓で。「慣れていないんで、、すいません」と僕。服にはオガ粉がいっぱい付いたままで、、、。う〜ん、こうみえても高校の時は名古屋駅のモード学園そばのコンビニで、ケンシロウのようにレジ打ちをしていたんだが、、。おかしいなあ。

近所のお客さんはお腹が大きい。ケイコから聞いていたので、知っている。来月予定らしい。っていう事は「同級生ですねえ〜」。「同じ町内ですし」。

うん、今日は近所の空を撮っておこう。
隣のマンションはわりと最近出来上った。出来上る前は、お店の改装をしながら大きな夕空を見る事ができて、なぜだか「明日もがんばろう」と励まされた。
今となっては贅沢な事だ。



6/8 大切なことは
01の板座である。
ゴールデンウィークにお店に来てくれた方達から、01の一脚ずつの注文を頂き、出来上ったので、発送した。
板座のものもあり、ファブリックのものもあり。金沢県や東京都など、、。
う〜ん。僕は01椅子が好きである。もちろんどの椅子もそうであるが、思い出深いというか。
そんなにぽんぽんとオリジナルの椅子を生む事が出来ない僕は、慎重なのか、こだわり過ぎるのか、とにかくそう簡単には行かなくて、結構つらい。
僕の作る家具だから、生まれるまでにはそれなりの育む時間が必要で、もっと言うなれば、実らずして消えて行ってしまうものもある。時間以上に必要なのはもっと精神的な部分であって、、、こう、何かね。
普段の仕事の中で蓄積し、いつか「これだ」と素直に思える時が来た時にそれぞれ生まれたオリジナル家具であるので、どれも甲乙つけがたい。大事にしたい。



6/6 飲む
左の急須は、ケイコが最近見つけたもの。なので、花が咲くジャスミンティーを出してくれるからありがたく頂く。なんかスースーする、、。
昔、僕はウ−ロン茶とジャスミンティーの味の差がよくわからなかった。
たぶん今もそうだ。そんな僕には花の咲くものなんてもったいないって思ったので、ありがたく頂いてしまった。
この急須、まだどこのメーカーのものか分らないみたいだが、がんばって見つけると言っている。お店でも置きたいそうだ。
右のコーヒーカップとソーサーはアラビア社の素朴柄のもの。
僕も「素敵だな」なんて思ったりする。
僕が思うに、急須、カップ共にサイズが絶妙である。
一見、小振り。そこが好き。
花咲くお茶なんか飲むときなんか抜群だ。

ちなみに水はがぶ飲みする僕である。



6/5 メンテナンス?
02の椅子を一脚追加という事で、完成した02を持って訪問。
マジックインキが天板に付いてしまったという事で、カンナを持って行く。
さあ、削るぞ!と学習机に、、。えっ?学習机でなくてダイニング?
もっぱら、ダイニングで勉強しているみたい。
うん、でもすごくわかる気がする。僕も小さい時そうだった。
ダイニングテーブルの方が孤立しないっていうか、寂しくないというか。
とにかく、共感。って誰に?ウ〜ン。

写真撮らせてって学習机に再会し、カメラをかまえると、何故かしら鍵盤ハーモニカ。

メンテナンスはカンナを2回引いたらすぐにマジックは消えた。
「無垢材ですから、、」と無垢材の良い部分を見てもらえたのでなんとなく自慢げ気分であった。



6/4 おめん
お客さんの家に再訪問。ケイコと二人で、打ち合わせをしにいった。
オーバルと01とワイドチェストに再会。オーバルと01はイタヤ。ワイドはウォールナット。
コルビジェの教会に行くまでの「車窓からの風景」の話しや、ポーランドの「苔蒸した感じ」の話や、「食品の宅配サービス(千種区)」の話しなど非常に興味深く思わず、長居してしまった。宮嶋さんには「隠していたんだけど、主人が東京に赴任が決まって、」と。「そうですかあ、、」。
言い出せなかった事に、熱いものを感じた日である。



6/3 巨匠
オーク材のテーブルだ。
Jウェグナーの椅子に合わせ、おこがましいが作らせてもらった。美容院の待ち合い用になる。
天板は上から見ると、正方形ではなく、やや丸めたので、オーバルのような気のきいた雰囲気になった。
クルミでも製作した。クルミのはお店用であるのでいつでも見れる。
丸くすぼまった脚はやさしくて良い。



6/1 昨日
先日オープンしたカフェにランチを食べに出かけた。今日は暑中見舞い用のDMの撮影をする予定だったので、その前にランチ。

クルミで作ったテーブルや椅子であんかけパスタを頂く。やっぱりあんかけパスタは懐かしい味がする。店内の雰囲気も疲れない感じで良い。
それから、何より僕としては水が美味しいのがうれしい。
水ばっかり飲む僕は(もちろんコーヒーも飲む)、すごくうれしい事なのだ。基本は水。それでも不足がちみたいだけどね。

午後は小幡緑地公園(近所)に椅子を持ってお出かけ。
以前、同じような状況でソファを持ち込んだ事がある。公園に限らず、海や山にも持っていく。デリボーイの後ろにソファをのせ、そしてそこに座ると別世界になる。

天気が良くて、新緑の公園は妊婦のケイコに限らず、僕にも潤いを与えてくれた。



6/2 小雨の中の納品。
ソウタと二人、豊明市まで納品だ。
ダイニングテーブルと02チェア(板座と貼り座)。
メープルのダイニングで早速コーヒーを頂いてしまった。工房に帰ると、僕ら職人は忙しい。だから、納品のこんな一時がとても穏やかに感じ、それも含め家具を作っていて良かったなあ、と感じる。

なんとも言えない穏やかな気分である。
午後、「さあさあ!」と言わんばかりの作業である。「おっしゃあ!」



6/1 ライを
6月だね。
今月も忙しく家具の予約がつまっているので、やる気が出る。何にせよやる気が一番の元気のもとである。

家具製作が忙しいので、気分転換でカメラの話し。

今まで扱った事のないレンズをあれこれ楽しく試している。
f1.4の明るいレンズである。
絞りを全開にすると暗い室内でも、シャッター速度はかなりはやい。
暗い室内でも被写界深度は浅く撮影できる。おもしろい。

コンタックスのTVSというコンパクト銀塩カメラを持っている。
フィルムカメラも使う。


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