去年から打ち合わせをしてきたキッチンの製作に取りかかっている。
今回のキッチンはアイランドタイプ。今まで作らせてもらったキッチンの中では1番大きなサイズのワークトップである。
3700mm×900mmの大きさのステンレスのワークトップは、下地の木枠のみでも、思った以上に重量がある。
食器洗浄機やガスコンロなどの設備は、既に工房に入荷したため、原寸を確認できるため心強い。と、いっても梱包をとるのも抵抗はあるかな。
ステンレスワークトップ以外本体や引き出しなどで、白く塗装をする部分はシナのランバー合板(FC0)を使用する。
ウレタント塗装を施すため、MDFや無垢材も検討したが、シナランバーに落ち着いた。
塗装部以外の引き出し等は無垢材で製作する。無垢材は僕らにとって何の問題もなく加工できるが、対して、合板という素材は、加工中のくしゃみやイガイガ感が何とも嫌である。
僕らの出すオガ粉は、たい肥に活用してもらうため、無垢材以外のものは混ぜないようにしている。だからシナランバーなどの合板を加工している時は、集塵機で粉を集めないようにしている。
だから、粉が舞う。で、マスクをして作業をしている。なんか嫌な感じである。
FCOや低ホルムアルデヒド合板などは、一応基準値はクリアーしているものらしいが、もろ加工中にでる物質については検討されているのか疑問である。
それでも、塗装を施せば、きちんとした白い綺麗な板になる。
今回のこのキッチンの仕様は、構造上、合板の方が設計に無理が生じない点で、そうなったのである。
これも、適材といえよう。
でも、加工は厳しいなあ。無垢材は板にするだけでも、ひと仕事で手間のかかる部分が多い、それでもその加工の方が健全な感じがしてしまう。
木に携わる仕事をさせてもらっている事に改めて感謝します。
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