hwb work diary 2003.4


3/12
組み上がっていく椅子。オープンしていないお店のスペースは納品前までの保管場所として活用している。

しかし、今日は寒かった。
夜、お客さんと店内で打ち合わせをしている時は、思わずヒーターをいれた程だ。
階段型の壁面飾り棚(実際階段として使用)をオーダーを受けている。メープル材で製作する事になりそうだ。
ガラスの小物をディスプレーできるようにしたいとの要望。仕事でガラス製品を扱っている方なので、ガラスの事に非常に詳しく勉強になる。来月は、これまた忙しくなりそうである。お店作りにも、時間をさかないとねっ。



4/29 5月から
もう4月も終わりですね。僕らの工房の周辺には小さな公園があり、ケヤキや桜を自然に見る事ができ、いつも楽しく仕事をさせてもらっています。残念ながら、まだ僕らのお店作りは完成する事ができません。気持ちのよい新緑を見てもらいたいなあって外を眺めるたびに強く思います。
今日、スタッフのカツキとソウタとケイコに話しました。
お店作りの事を。



4/26 晴れた
久しぶりのホント久しぶりの日射しである。午後から晴れるという予報は的中た。
ぐんぐん湿度が下がっていくのを感じながらのカンナがけだ。平カンナ、そり台(そりカンナ)、面取りカンナ、と使い分けながら仕上げていく。裏切れ寸前の刃もあるが、ねばる。超仕上げ自動カンナ盤(機械)なんて使わない。仕上げ作業なので、手カンナで行う事にしている。僕らの道具は使うためにある。そしてその道具を使いこなしてこそ頼りがいのある道具といえよう。全ての部材を仕上げるきる程、カンナの刃はもたないので、途中数回カンナの刃を研がなくてはならない。
研ぎもその仕事に応じて、微妙に変える。少なくても僕はそうしてきた。
天候にも恵まれた今日は、気持ちよいカンナがけ日和であった。



4/25 雨
前脚、後ろ脚、背もたれと32脚分の部材をつくり出していく。木作りされた各パーツをホゾ穴加工を施し、それにちょうどよいホゾの加工をし接合していく。くるみ材は、ナラ材やメープル材に比べやわらかいので、きつめのホゾミゾ。
帯ノコでの曲線部をひき、荒取りする。そこから順番に仕上げていく。
ここ数日は雨降り。雨が降りつづけば、湿度もあがり木も動き出す。おもしろいくらいに動き出す。
こんな天候はカンナがけにはむかないなあ、、、。



4/23 今度は椅子
お寿司屋さんのテーブルも完成し、塗装するのみとなった。
現場にて壁面に取り付ける部分もあるが、一安心。
で、取りかかっているのは、そのテーブル用となるくるみ材の椅子32脚の製作だ。

クルミ材の加工がしやすさがコストダウンにつながっている。
実際に加工をしていると、加工のしやすさは大きく価格にも影響していく事はよくわかる。
同じデザインのものが多数、ひとつの空間にあるとすれば、並んだ時の連続性がうるさすぎず、
程よいものが良い場合もある。実際にお寿司屋さんにて使用されて、はじめてわかる事かもしれないが
僕らは頭を悩まさずにはいられない。



4/22 結束
がんばるぞ。
5月から製作となるキッチン。
リビングをリフォームされるGさん宅のキッチンである。
Gさん宅の仕事を任されるメンバーにて飲み会。
庭師のわびさんとお弟子さん、建築士のつじさん、建具屋のひぐち君、そして僕らHWBは僕とカツキとソウタ。
近所の居酒屋で、がんばっていい仕事をしようと結束をかためた。

わびさん、つじさんとはエビスビル以来のおつき合いだ。わびさんに関しては、庭の植木やらでお世話になった。先日もわらびやたけのこを差入てくれ、いろんな人に旬のものを御馳走する事ができた。
つじさんは、同じ学校の非常勤講師仲間として、学校で合う事も多い。
声がいいとよく言われている。確かにいい。
ひぐちくんは建具屋の2代目。ナマズもヘボも普通に食しているナイスガイ。
まとまった休みがあると島に行くという。屋久島の屋久杉の大きさをリアルに伝えてくれた。
このひぐちくんの話しに夢中だったのは、高知県から来ているソウタだった。
海があって山がある、そんなふる里の話をソウタがしてくれた事があった。
「来年あたりソウタのとこ行こう」って。ソウタの秘密の場所を紹介してもらいたいなあ。

仕事の話しはもちろんだが、僕ら作り手同志の飲み会は時間がいくらあっても足りないようだ。
わびさん、御馳走様でした。



4/19 来訪
今日は工房にいろんな人がきた。知っている人が多いけど、ひっきりなしだったなあ。
昼はマエダさんと僕らでコンビニ弁当を囲み、昼過ぎには、山菜をとりに出かけたケイコとわびさんとタケノコやワラビを囲み、夕方にカッパさん(河童ではない)とクルミの完成直前のテーブルを囲み、仕事が終わればカツキとソウタと休憩テーブルを囲み、夜はMさん夫婦と頭から汗をかきながらインドカレー囲んだ。そうやって春の陽気に誘われてやってきてくれる人達は僕の財産だ。

明日は日曜日。日曜日はクリエイト日和だ。お店作りを進めるぞ。



4/16 今は
カツキとソウタと僕とで仕事をしている。まだまだ、未熟な彼等を見ていると、なんだが自分がお世話になっていた大橋工房での修行生活を思い出す。簡単に言ってしまえば、楽しかった。その生活以外何も必要と感じない自分がいて、その生活を全身で受けていた日々はかけがえのない経験となった。技術的にどうこうという話ではない。がんばろうと思う自分がいてはじめて成立する事なのかもしれないが、等身大の自分を認識する事ができた。だからがむしゃらになれたのだ。
とにかく、とっても大切な僕だけの経験である。泣ける程純粋な夢があるならば、強くなれる。

カツキとソウタが工房にいて、そして僕がいる。ありがとう。



4/12 お寿司屋
豊橋市にオープンするお寿司屋さんのテーブルだ。
コストとデザインの面でデザインスタジオカッパさんと頭を悩ませた苦肉のデザインである。
クルミ材のテーブルや椅子をしばらく作る事になりそうである。



4/10 不調のマシン
なんだか、パソコンがおかしい。漢字に変換すると、フリーズする事がある。
う〜ん。
これでは、日記が更新できんではないか。



4/6 友人達と
お店の駐車場で花見をした。
スタッフのカツキとソウタを紹介し、僕らの仲間入りだ。

僕らが気持よく過ごせる環境だからこそ、ここを家具作りの拠点にしたのだ。



4/5 2人は
h春らしい気持のよい時間が、僕らhwbを応援してくれているようにさえ感じる。

この春から彼等2人と時間を共に過ごす事となった。
彼等は、僕が非常勤講師として家具作りを教えている学校を卒業した。
これからは、共に時間を過ごす中で、プロとして社会人として育ってくれれれば本望である。

家具を家具として見ず、生活を過ごす中での生活道具とし、どれだけクリエイトできるかは解らないが、これからの彼等と共に取り組むhwbを楽しみにして頂けるなら、こう思ってもらえるとありがたい。物の背景にはそれを生み出す人がいる、と。



4/4 春
holly wood buddy も5年目の春を迎える事ができました。過ごしてきた1日が1日があって、新しい季節がくれば去年を振り返り、気付いてはいたが、hwbを設立した日から、随分時間が経過していました。
これから先、何日この仕事をさせてもらえるのかは解らないが、できる限り精一杯やらせてもらいます。
僕は、今まで hwb にかかわってくれた人に心から感謝できます。
僕ら作り手に勇気や希望を与えてくれた時間は、僕らの誇りです。

ありがとうございます。ホントにありがとうございます。


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