hwb work diary 2002.9


9/27 時間
新しい工房での家具作りは、新鮮な気分でスタートしている。
機械の配置が変わったため、よりいい配置はないかと考えながら作業をしている。移動のできる作業机が必要と感じる。それは広くなったため、
移動距離が増えた。材料をいちいち手で運んでいたはダメでしょう。

最適な機械の配置にたどりつくには、いろんな行程を試していかなくてはならぬ。



9/25 ドア
ドアを作っている。先日、仕入れたナラ材を早速使ってみた。といっても結局は使い慣れた材料だから加工上はいつもどうりである。最近のドア(建具)は2000mm程の高さが多くなってきているが、1800mm高さのドアもある。今回製作しているものは、2000〜2100mmのものだ。2重ガラスの入る無垢材のドア。なんとも贅沢なドアである。

食品衛生管理責任者の講習会があり、お店がオープンしたら販売を担当する相棒のケイコ(よろしくお願いします)が講習を受けに出かける。
コーヒーを出せるショールームを目指してのことだ。「家具をゆったりと展示するスペース」と「工房内を眺めれるスペース」とにお店は2つに分れるのかもしれない。工房側の壁に窓を大きく設けた1番の理由は、僕らの家具作りをリアルに感じてもらいたいからである。そのスペースにはソファや椅子、テーブルなどを置き、ゆっくりコーヒーなどを飲んでもらいたいそうだ。


9/24 ドア
パソコンの前にて1日過ごす。ひたすら、製作に追われていたここ3ヶ月。久しぶりのデスクワークとなった。
今後のスケジュールを決めるため、注文を頂いている家具と、お店用のオリジナル家具、それから店内の棚やカウンターなど、スムーズに進行するためのスケジュール決めだ。これが、しっかりしないとダメ。



9/22 コーヒーの淹れかた
おいしくコーヒーはどうやって淹れるのか?これも、やり出すと奥が深いらしい。詳しい友人のお宅にて、勉強。
友人の運転にてお出かけ。でも、僕は車中睡、、。ものすごく休息できた。
ありがとう。



9/19 おっと
気が付けば、秋?
朝、目がさめると少し寒いくらいで、大工となって改装をしていた夏が随分前に感じる。
お店の方はというと、照明も入り、床も天井も壁も仕上がった。残っている部分といえば、扉ぐらいで、内装としては、ほぼ完成という事となった。僕らとしては、まずまずの空間を作れたんじゃないかと思っている。スレートの工場という外観からは想像できないほど、お店らしくなった。「らしく」であるが、それでいい。長かったなあ。
お店っていう具体的な夢を持ったのは家具修行に入った時だ。いや、お店が先かもしれないなあ。
その当時、東京の青山にある家具店に遊びに出かけ、ものすごい衝撃を受けたのを覚えている。まず、そこの家具は今までに見た事のない程の質感であった。その木の名前すら知らなかった。サクラにもいろいろ種類があるんだよね。今となっては触った感覚や、香り、木目など総合的に判断して確実にわかるくらい?になった事だけは自慢できる。
で、その青山にある家具ショップは無垢材を丁寧に加工し、綺麗な家具に仕上げている。今でも、好きだなあ。
好きこそものの上手なれ。ほんとに好きなんだなあ、こういう物作りが。ないものをゼロから作る事に、喜びを感じてしまう。
想像して、それを形にしていくプロセスが、そしてその現場の雰囲気が大好きである。
今回の自分達のお店の改装も結局ほとんど自分達でやってしまった。どうしても、電気工事などできない部分もあるが、水道の配管だって移動するし、コンクリートだって練る。時間さえあればの話しだけどね。
今年の夏は、お店作りのみの思いでになるだろうが、ものすごく貴重な経験が出来たと思う。その事を考えれば、それに伴った苦労など小さい小さい!
さあ、お店オープン目指し、家具作りに没頭するとしますか!!



9/11 きりかえ
お店の改装をしながら、仕事をかかり出した。
今日は、長者町エビスビルの壁面案内版を取り付けにいった。下準備を1日がかりで工房で済ませ、今日の段取りを付けた。エビスビルの1階の壁面に取り付ける、案内版。構造用の針葉樹合板をサンディング仕上げしたものを450mm角にカット。21枚のパネルを木目が縦横交互になるように、取り付ける。
壁がコンクリートなため、コンクリートドリルにて穴を数カ所、そしてその穴にアンカーボルトを埋め込み、45mm角のタル木を固定する。ここの壁はボコボコなので、水平垂直になるようにレベルを出す必要がある。ボルトの部分で、20mm前後の調節がきくもののそれ以上のデコボコであるこの壁には、パッキンやクサビをかって、さらに調節が必要であった。
縦に4本のタル木を固定し、今度は仕上げ合板を貼るための下地を縦のタル木と交差するように横に4本固定する。これで、やっと下地が完成という訳だ。
仕上げの合板は450mm角のもの。コンプレッサーでの仕上げクギで固定していく。のりで貼付けてしまうのは、適当とは思えない。取れるようにしておかなくてはならないからだ。スミ付け用のチョーク糸で『パンッ』と弾くと真直ぐな線が下地にスミとして出来る。その1本が非常に大事であり、それが基準となる。スミ線に合わせ、450mm角の合板を2mm隙間をつくり、並べるように固定していく。縦、横、縦、横、木目が交差するように。
1枚できれば、全部できたようなもんだ。そんな作業を早朝にしてきた。
う〜ん、、お店の改装もこんな感じである。

いよいよ、明日仕入れた材料が届く。4トン車で満タン。アメリカから仕入れた材料だ。イタヤカエデやナラなどの日本産の材料は来週となる。とりあえずそのパナマ運河を通過してきた、ブラックウォールナットやホワイトオークは全部で6立方程だ。総重量4トン程度の材料を移動させるのは、体力のいる作業である。ある程度、材料に仕分けもしながらであるから、時間はかかるだろうなあ、、。



9/5 
先週から引き続き、工房の機械の引っ越し。木工用機械が10台。ボール盤などの小型のものから、重量が2トン程ある大型のプレスまで、数日に分けての引っ越しとなった。機械屋さんにお願いした移転作業、ユニック(クレーン車)なしでは始まらない。
外からの工房の入り口であるシャッター部からの搬入。床の段差が200mm程あるため、パレットで仮設の床を作り、床の段差を調節しながらの作業。重量用キャスターの付いた台車をフル活用し、最終日には、重量2トン大きさ2500mm×1300mmのプレスも工房の中に入れ込んだ。
信頼のおける機械屋さんだ。特に技術面での信頼は、絶大である。
来週には仕事が再開できそうだ。楽しみである。
まず、機械の調節や、刃物の交換、カンナの手入れなどが必要である。これは環境が変わったため、機械の精度や、カンナの台(木部)も狂っているからだ。

今回の工房移転にともない、注文を頂いているお客さんには家具の製作ができなかったため、ずいぶん待って頂いた。
まだお店の方が完成していないが、気持的には工房だけでも再始動していきたいものだ。


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