hwb work diary 2002.3


3/28 なめるような
メープル材をカンナがけする時の感覚は、何か鈍く柔らかいようで湿っているような感じだ。人工乾燥もしてあるしっかり乾燥した材料なので、けっして湿っている訳ではない。逆にタモ材なんかは乾いた感じがする。う〜ん、表現が難しい。
メープル材は堅い。だからカンナかけるのも一汗かく。
で、角材50本程をカンナかけを終え、格子部分を組み終えた。
今日は雨が一日中降っていたため、材料がすべりわるい。しかも微妙に膨らんでいるため、格子の仕事には不向きな天気である。
明日、完成予定なので、夜遅くまで作業をした。幸い、雨音が組む時に出す音を、少しはかき消してくれたので近所的に迷惑はかけずにすんだかも。



3/27 メープルだ。
メープルの格子の仕事である。格子の棚が3段の衣装棚。30角の材が格子となって組まれていく予定。とりあえず、50本の角材を木取り、角材に加工していく。板材からの角材取りという事もあり、狂う分を考えて、厚めの木取り。
50本あれば、とても綺麗な木目の部分も出てくる。もちろん、一番の所に使っていく。



3/26 square table
正方形の4人用テーブルが完成した。
全て無垢材でできているため、無垢の収縮も考えての構造である。べつに、そんなに大袈裟な事ではないが、天板は4方枠にはめ込んであるという事。
だから、1mm程度のメチ(隙間)が出来ている。これも無垢材ならではだ。
この画像では解らないと思うが、引き出しが幕板の中心に配置してある。
とにかく、角材で構成されているかのようなスクエアなテーブルだ。
今回はめずらしく、ラッカー塗装で仕上げる。白で木目が透けるような仕上げを考えているのだ。
先に完成している、ベット、チェストと共に塗装行きである。
明日から格子の衣装棚の製作に入る。



3/23 正方形のテーブル。
ベットも完成し、スクエアなテーブルを作っている。ホワイトアッシュの引き出し付きのテーブルだ。仕上げは導管を出した、白の塗りつぶしだ。オープンポア仕上げ。導管のはっきりしているホワイトアッシュはよくこういう仕上げに使われる。
ホワイトアッシュはバットなんかに使われる材料らしいが、その堅さからも納得できる。
で、このテーブル、850mm×850mmの正方形の天板。4人が座り、それぞれの正面に引き出しがついているというもの。
塗りつぶしという事で、木の色見よりも、導管の合ったものを選択し、製作している訳だ。



3/22 メープルはやっぱり重たいなあ。
ベットを組んだ。ヘッドボードの部分は納品時の搬入の事を考慮し、後で取り付ける。セミダブルサイズのベットだ。
脚のあるデザインであるため、フレームが丈夫でないと、人の加重に負けてしまう。長手は125mm×32mm×1950mmのハードメープルでしっかりとしたフレームとしている。脚は100mm幅のL型。下にすぼまった脚で、見た目もしっかりとしている。
ベットフレームに既製品のマットを落し込めるようにしてある。マットを支えるすのこ状の角材が7本、フレームに入れてある。それも加重の事を考えて、フレームにしっかりと組み込んであるため、ベット全体の強度も上がっている。
と、しっかりしたベットを作ったのだが、これが、結構たいへんだった。
2枚ほぞの部分が結構あるため、組み込む時にかなりの力で叩き込まないと入らない。ほぞ自体を緩くしてしまったら意味もないので、とにかく叩きまくる。もちろん、直接叩いてしまうと、傷がつくので、必ずあて木の上から叩くのだ。
あて木も同じくらい堅くないと、あて木が凹んでしまい、叩いた力が十分に伝わらずダメ。
さらに、ハタガネや、プレスなどを上手に使いこなし組み込んでいく。
組み上がったベットは、塗装まちとなる。



3/20 納品から、打ち合わせ。 
午前、ベットの木取りをすませ、大須までテレビトロリーを納品する。何か今年は桜、開花早いみたいだね。今日は気温20度あったらしいしもんね、そりゃ花咲くわ。大須はやっぱり好き。公園とかあるしね、平日だというのに、人結構いるしね。しかも、今日なんて、大須商店街は店閉めているとこ多いのに、、。大須に、カフェなんか作れたらいいなあ。と、気持のいい天気が、僕を空想の世界に誘うのでした。
工場に帰ってメープルのベットを作っていると、佐川急便がやってきた。でっかいトラックから、2400mmの長さの450mm幅、厚み40mmの板が2枚届いた。重たい、、。2枚がピーバンで括り付けてあるので、よけいに重い。お客さんから材料が送られてきたのだ。貴重な木目の材料なので、気分的に、さらに重い。メープルのバーズアイだ。すごいのが届いたぞ。しばし眺め、ちと考える。センターに芯を持っているので、その辺で割れが入っている部分が数カ所。千切りをするにしても、数が多く、目立ちそうだし。デザイン的にどうかと思うし、、。先端の割れは100mm〜200mmきているので、実質は2200mm程度が使える部分となってくるのか、、。これを、テーブルにするのが、今回の仕事。お客さんが一生懸命探し、見つけだした材料だ。そんな事を考えると、気合いが入る。妙に落ち着いた気分でいると、出かけなくてはいけない時間になっていた。
夜、人と合う事となっていたのだ。
待ち合わせ場所から少し歩いたカフェで、ゆっくり話しを聞かせてもらう事となった。
おもしろい事ができそうで、がんばります。



3/19 
明日、納品しなくてはならない家具がある。テレビトロリーだ。だから、今日、完成させんとならんのだ。
少し、前にある程度進めてあるので、別に焦る事もなく取りかかる。
平行して、チェストの細かい部分も完成させる、そんでベットの段取りもつけた。
テレビトロリーも気付けば出来上がって、塗装を施す。一晩、乾燥させる。
今日は、そんな感じだ。



3/18 納品
納品にて、撮影。先月、製作したワイドチェストのサイズ変更したものだ。オリジナルはW2000でこちらはW1500。基本的なデザインは同じ。でも、微妙に足の長さや太さを、バランスを合わせるために変更している。

材質はホワイトオーク。とても、とても堅い木である。ナラ材より、製作しにくいが、出来上ると、ナラ以上の存在感を感じる。

木目の荒さがそう思わせるのか。



3/14 成形合板
次、製作に取りかかるのは、ベットだ。の、ヘッドボードは曲線のシンプルなデザインのものだ。
曲線という事で、今回はやっちゃいました成形合板。そう、何層にも合板を曲げてプライするやつ。
でも、実は特殊合板屋さんにお願いしたんだけどね。大きいので、プレスもたいへんなので、専門の特殊合板屋さんへ発注という訳です。名古屋には3社程成形合板をやっているところがある。中には大手某家具メーカーの注文を受けてる所もあって、非常に興味のそそる話しもたまに聞ける。僕が勤めていた、内装家具屋も実は注文していたんだよね。公共の仕事も多く、アールのコンクリートパネルなんかがプレスされているのをみると納得できる。
名古屋のメーカーも捨てたもんじゃあない。某○○産業さん、○○舎さんも、○○木木工さん、、、。大手メーカーをしっかり根底で支えてるんだよねえ。
なんという技術力でしょう。そんな、先輩方を見習いつつ日々、勉強であります。



3/13 胃腸かぜ
うー、カゼがうつった。僕の奥さんが先週、胃腸カゼだった。それが、今頃くるなんて、、。
お粥しか、うけつけんっ。気持悪いし、頭痛いし、、、。久しぶりのカゼなのに、胃腸かぜ。半端なカゼだ。
半端なので、仕事するよね普通。で、僕も仕事した。何か、逆に仕事中の方が気が紛れて平気なのだ。
静かにしていると、じんわりとやってくる。



3/12 春ですなあ
まだ、少し早い気もするが、春らしい陽気で気持がよい。天気がよく、これだけ、ポカポカしていると同じ仕事をしていても違って感じる。だから、天気はおもしろい。午前の光りと、午後の光りでは、カンナの刃の出具合も違って見える。この工場でも、3年が過ぎよとしているので、時間帯で変化する光り具合も頭に入っている。この時間は、こちら側で見た方が見えやすいとか、、。

チェスト、2台も本体が組み上がり、足に取りかかっている。2台違うタイプの足だが、どちらも好き。作っていてもおもしろい。
チェストなんかは、足が付いている方が僕は絶対的に好きである。作り付けの場合はまた違った意味合いもあるので別だが、基本的に足はよい。実際、足を作るには、それなりの時間を要するが、そこは、holly wood buddyとしては省けない部分にあたる。
チェストには足を。足の変わりにキャスターを付ける場もあるが、これは機能的な面からくる事が多いけどね。
で、今日は2タイプの足が出来上がり、気分がよい。
午後、仕事をしていると、お客さんが訪ねてきた。探索して見つけたおいしいコーヒー豆を頂いた。最近、バーミックス購入した事を知って早速プレゼントしてくれたのだ。よけい、美味しく感じますねえ、こういうのっ。



3/10 ありがとうございます
市民ギャラリーにての展示会が終わりました。
ホームページを見て、来て下さった方もみえ、実際にこのページを見てくれている方がいる事に改めて実感できました。
補足として、展示会の説明をさせて頂きます。参加メンバーは、最近一緒に仕事をさせて頂いている山崎空間設計の山崎さん、フエルトでかわいい帽子を作っている山崎さんの娘さん、それから、イタリア研つながりで、椙山女学園教授の雨宮さん、とその生徒達、、。それから、イナックスギャラリーの方に、照明デザイナーや、建築家の方、とそんな感じでした。
毎年、この時期に一週間、グループ展をしているそうで、今回は、山崎さんに誘われての参加でした。
家具の展示は、もちろん僕のみとなりました。
会場で映していた映像は2000年のholly woodbuddy 展示会depotの記録映像です。
会場にわざわざ足を運んで下さった方、ありがとうございます。

実際の僕等の作った家具を見て頂ける場所がなく、貴重な場であると考えています。
今後のholly wood buddyの展開ですが、大きな動きとして、お店を開く予定があります。
秋頃になりますが、お店プラス工房をオープンさせたいと考えています。
時期は9月前後となりますが、場所は確定。現在と同じ守山区内となります。時期になりましたら、報告させて頂きますので、楽しみにしていて下さい。


3/8 chest
取りかかっているのは、バーチ材のチェストと、オーク材のチェスト、それにバーチ材のベットである。
バーチ材の家具は、着色してクリアー艶ありウレタン塗装仕上げ。チェストはW1200の足付。引き出し4段(スライドレール使用)。ベットはヘッドボードが曲線のデザインなので、成形合板を使用。既製品のマットに合わせての製作となる。
バーチ材は白くとても綺麗である。メープル程のシャープさはないが、これも繊細な木目の印象だ。

オーク材の家具はオイルフィニッシュ+ワックス仕上げ。オリジナルのセミオーダーを頂いたもの。ワイドチェストのサイズ変更。
基本的なデザイン、構造は同じだ。足や、トビラ、取手のディティールは変えず、引き出しなおの配置を変更したものだ。
オーク材の無骨な感じがこのワイドチェストにどう影響し、印象を変えていくのか楽しみである。

今日は、夜、打ち合わせに行く。美容院を経営している面白い人だ。共感できる部分を持ち合っているため、僕としても彼に興味深々である。



3/4 ニュース
明日3/5〜3/10まで中区役所の市民ギャライー(7F)にて展示会に参加しています。
3/6の水曜日の午前と、3/10の午後が僕の担当で、会場にいます。
グループ展ですので、僕はワイドチェストのみの展示となります。
お時間のある方、ワイドチェストの現物を見てみたいという方はお立ち寄り下さい。




3/3 寿司
日曜日だ。予定どうり仕事した。来週から、新しい仕事に取りかからなくてはならないからだ。
夜は、古い建具を作り直し、食卓として使用できるようにしたテーブルを納品。
で、帰りに「何食いたい?」「そうだなあ〜御褒美に寿司食いてー」「わかった休みなのに手伝ってくれたからね、でも回転寿司ね。」と、こんな日曜日も悪くないと思う僕でした。



3/2 予定
予定が変更され、今日は工場で仕事だ。ホントは今日は現場に行く予定でした。キッチンの吊り戸棚を付けに、港区に出かける予定だったのだが、吊り戸棚の隣に付くレンジフードが先に入っていないため、それ待ちという訳である。
その他、残っている部分もあるので、それらも同じに納めらるよう段取り。
来週、予定。



3/1 テーブル
ダイニングテーブルを作っている。先月、かかっていたキッチンと同じクルミでの製作。引き出しが4ヶついたものだ。
仕事をしていると、そのお客さんから電話がかかる。そのテーブルに合わせた椅子を作って欲しいとの事。もちろん、デザインと価格が希望に添えればである。テーブルと椅子のセットというのは、比較的、効率がよい。ダイニングテーブルで出た半端材を椅子に使っていったりと、そんな事もできるし。


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