hwb work diary 2001.5


5/29 着色
今注文を受けてつくっている座卓は、お客さんのインテリアの色に合うように染料で着色する。というか、昨日から各部材を着色している。材料はタモ。導管のハッキリとした木だ。そう、導管がハッキリしているという事は、導管に色が入りやすいということ。
だから、染色すると導管が目立つ。それが、いやな場合は、目止めをしなくてはならない。
基本的に、木目をいかしたいために、オイルフィニッシュ塗装をほどこす事がおおいのだが、逆に木目をころしマットな感じに仕上げたくなる部分もある。
仕事中、去年の家具シリーズとは違った、ある意味、発展した家具を普段の仕事の中で発見する事がある。
自分達でデザインし製作しているという事は、そういった意味で発見がわかりやすい。完成した家具を見比べてみれば、どちらがデザインがいいかは一目瞭然だ。しかも、技術的な裏付けもそなわって、さらに納得。うん、うん。
だからといって、基本的な部分は変わる事は、まずないだろう。木を素材に、どう家具に加工していくか、、、。
いろんな刺激が自分達をより理想へ近付けてくれる。僕の友達がこんな事をいっていた。「完璧でない事も大事」と。
「完璧」という言葉を重んじればこそであろう。
去年展示会を終えた後、来年もやろうと目標をたてたのだ。
これからのholly wood buddy の家具を、今年の展示会で出せれるような気がする。予感にすぎんけど。
そうそう、明日、河口湖にあるアルフレックスのショールーム「CASA MIA」に見学にいってくる。
学校の授業で、家具があるインテリア空間を勉強してもらうためだ。僕も勉強になると思う。
家具はインテリア空間と密接に関係している。その建築もさらにその周りの環境だってそうだ。
それは、まさに生活をする場所である。毎日の生活をどんなふうに過ごしたいかは、人それぞれだ。
「CASA MIA」はアルフレックスが提案した生活スタイルを見れるショールームである。
どんなものか、楽しみだ。



5/24 おみせ
holly wood buddyもそろそろお店を出したいと考えている。今日、明日にでもというわけではないが、店鋪捜しに出かけたりしている。自分達の理想は、、、て言い出したら、きりがない。
大きな資本があるわけでないし、ある程度の妥協はせざるおえない。いつ、ここだと思える場所と出会えるのかはわからないが、タイミングってもんもある。大事な瞬間を見失わないようにしたい。
holly wood buddyのお店捜しは、まだまだ時間が必要である。



5/22 座卓
座卓を作っている。座卓とはなんだ?ようするに低いテーブルなんだけど、、、。ぱっと気になる事は天板の高さである。
床に座って、使うという事だ。いったい適したテーブル高は何cmなのだ?と、思わず基本的な事の重大さに、改めて気付いたのである。
人によって、的したサイズは当然違うわけで、テーブルのように何人もの人が使うものは、平均的な部分でよしとするのだろう。
いってみれば、完璧なサイズなんてありえない。使う目的によっても当然変わってくし、使いやすさを追求すればするほど、それ専用になっていき応用がきかなくなる。
仕事の道具なんかは、まったくといって「それ専用」なわけで、逆にいえば、「それについてはかなり完璧」なのだ。
だが、だが、それでも応用してそれ以上の力を発揮させようとする職人はたくさんいる。多分、僕もそうだ。
でも、でも、万能機という機械がある。あれもできるし、これもできるってやつだ。これについては、僕の経験では、全部がいまいちで、ここぞという時に頼り無いものが多い。
仕事のしやすい高さの作業台や機械は、あくまでも作業用で、健康用ではない。腰もいたくなる事もよくわかる。
で、僕ら家具職人としては、家具は生活の道具と言う事を頭において、もう、後1センチという所をねばりたいものだ。
例え、完璧なものはなくとも、それを目指すプライドだけは、持ち続けたい。



5/14 料理屋さん
先月、製作した椅子の納品にいってきた。日進市の緑豊なちょっとした山の中である。ゆったり、くつろげる空間で、和食を基本とした気軽な料理を楽しめそうなお店だった。

ちなみに、テーブルはアートアンドクラフト期のアンティーク。
オーク材のそのテーブルは着色し、新たに塗装を施してあり、アンティークの風格を十分にかもし出していた。椅子のラタン貼りの座面が、全体の雰囲気をやさしくしていた。なんとも、こんな感じの雰囲気もよいものだ。アートアンドクラフトのテーブルと、hwbの椅子、、。なんか、時代ものと組み合わせてくれてうれしい。
それから、なんといっても、お店の環境がよい。緑が多く、空気も美味しく感じる。
町中でないところに、最先端を感じてしまうのは妙である、、。




5/8 パソコンテーブルできた。
休みをはさんで一つ家具ができた。頼まれていたパソコンテーブルだ。
材はホワイトアッシュ。ちなみに僕の使っているパソコンテーブルも同じ材料で作ってある。今回作ったものは、キーボードの部分がスライドするタイプだ。
だからといって、スライドレールとかの金物は使用していません。結構うるさいし、
滑らかすぎるし、、、。だから、溝にそって板がスライドするだけなんだけど、これで十分。変な事はしない。壊れやすくなるしね。



5/7 仕事再開
さあ!仕事仕事。休み中に、体も心も満タンにしたので、仕事もはかどった。
昨日の夜、いつものように、コケに水をやりながら考えた、、。
コケは、水分を含んだ状態で光りがあたると、きれいに光りを反射する。
小さい葉?が、たくさんあるのだから、光りを乱反射させるのだろう。
当たり前にきれいだ。でも、この雰囲気を僕らは作れないだろう。
ある所にあるのだが、場所によっては気にもとめられない存在である。
それを、こうして器に入れ、部屋に持ってくると、実にその存在は主張するものになる。僕らは最近、気になるのだ、こういったモノが。
て、考えると僕の知ってる限りの友達の部屋にも、コケはないにしても植物が必ずある。イモを育てる人、パイナップルを育てる人。
邪気のせいと聞いたが、妙に植物の成長のはやい部屋を持つ人もいる。

こういった傾向を時代というか、ただ年をとったというかは解らないけど、
とにかくこれは一時のブームではなさそうだ、、、。
自然的なモノたちは、いづれにせよ、生活に潤いを与えてくれる事には間違いはなさそうである。



5/1 小雨
昨日、箱根の方まで行ってきました。

小雨が、木々や草花をしっとりと濡らし、その潤ったさまは、たいへん綺麗でした。目の保養ができた。



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