hwb work diary 2000.10


1/30 脚
テーブルもでかけりゃ、脚もでかい。だから、重たい。加工していく上で、重さというのは、かなり作業性に影響する。それでも、組み立てまで終える事が出来た。天板と、脚が出来上がったので、当然、仮組をしたいところだが、重たくて一人じゃ、天板がもちあがらん。断念。僕の奥さんが帰ってくるのを待つ事にした。
二人で天板を脚の上にのせた。今迄作った事のない、新鮮な感じだ。メープルの質感と、全体のボリュ−ムと、それぞれの、厚みなどが、いい感じにバランスがとれた。いいんじゃないの。いつか、自分もこんなテーブル欲しいと思った。



1/29 カンナ
ダイニングテーブルのカンナがけをした。でかいから、やりがいがある。
もちろん、一回じゃ、あがらないから、かけ終えるまでに、刃を4回研いだ。
満足な仕事が出来た。きれいだ。



1/28  打ち合わせのため訪問
去年の展示会に来てくれた、メディアアーティストの石井さんが家具を注文してくれた。open selfをとても気にいってくれ、自宅のリビング用にオーダーメイド
を頼んでくれたのだ。それで、打ち合わせするため自宅に招待してくれた。
石井さんは、まだメディアアートに目覚めるまえ、彫刻をしていたらしくリビングには、当時作った枕木を再利用したどっしりとしたテーブルがあった。
そのテーブルで鍋をかこんだ。いっしょに招待された、僕の友達夫婦と僕ら夫婦と石井さん、5人で。ちなみに、石井さんの奥さんは風邪でダウンしていた。
で、オーダー受けたのは、収納をかねた飾り棚。デジタル機器の収納と石井さんの宝物を飾れるような棚。バトウキンやら、ブッタやら、怪し気な小物達。
かっこいい家具になりそうだ。



1/27 週間
楓の木はMAPLE(メープル)といわれる。でも、厳密にいうと違う。今製作しているダイニングテーブルは楓でなくてメープル。もっというとソフトメープル。
ちなみにハードメープルもある。僕が仕入れている材料はカナダ産。(楓なら国産。)その、ソフトメープルは目がつまっていて(年輪が密)とても綺麗。加工もしやすいし、それでいて堅い。白くナチュラルで繊細な木目である。シンプルなデザインの家具を作ると、非常にミニマムな感じになる。
製作していても、楽しい。でも腱鞘炎がつらいけど、、、。
 いつか、家を建てたら、大きなダイニングテーブルを置きたいのだ。でっかいテーブルで団欒、宴、、。車はボロでもテーブルはでかいぞってな。



1/25 カタログ
手作りカタログ完成したので、お客さんの所へ郵送した。去年の展示会の写真などを編集し、説明を加え特製カタログの完成。ちゃんとしたカタログは来年ぐらいになりそうかな。印刷だすには、まだ品数不足だから。
でも、カタログ送ったからといっても家具を注文してもらえるとは限らない。

打ち合わせの方は、塗装を決定してもらいに行った。いろんな色のサンプルを作ったが、色をつけない事になった。おかげで、塗装の勉強になった。オイルフィニッシュ以外の塗装もチャレンジしてみたくなった。次の展示会で出せるといいな。



1/24 腱鞘炎
忙しい。非常にだ。納期のある仕事がかさなってしまいそうなのだ。それに加えて右手首が腱鞘炎になってしまい、右手が痛い。ありがたい事に朝6;00からやっている近所の接骨院に早朝通っている。三面付きのドレッサーは塗装も済み、金物の待ちとなっている。で、今はでっかいダイニングテーブルの製作に入った。長さ2200mm×奥行き800mmで厚みは35mmのメープルの天板だ。足は6本、約120mm角。腱鞘炎の右手をかばいながら、重たい42mm厚の板を狭い工場の中を振り回すのは流石にこたえる。それでも、なんとか天板となる部材を加工し終え、明日の打ち合わせの段取りをしている最中である。
明日は打ち合わせが3件はいっている。と、いうかわざと予定を重ねたのだが。
そのうち2件は最終打ち合わせだ。
 どこかで、展示会のdm(去年のだが)を見てカタログを欲しいと電話くれた人に、はやく郵送しなくてはいけないし、、。カタログといってもちゃんとしたのは、まだないので今迄のオリジナル家具をまとめた、手作り写真集なのだが。
という訳で、最近の僕は早起きの生活をおくっている。起きてる時間が長いせいか、お腹がへる。
めざせ、体質改善!



1/20 雪が降った
寒い!今日はほんとに寒すぎた。石油ストーブを焚いても暖かくならない。
こんな日は製作やめて図面をやるべきだな。でも、そんなうまく予定を変更できないから、三面鏡ドレッサーを仕上げをした。スツールも出来あがり、後は、サイドボックスの引き出しを残すのみとなった。予想以上に時間がかかっている。
これも、寒さのせいか?
明日は、日曜日。ゆっくり過ごそうかな。



1/19 傾斜盤
今日は非常勤講師の日だった。生徒の一人で椅子を製作している子がいる。
なかなか、面白い椅子で背もたれがスライドして変形させるとテーブルになるという物だ。卒業制作の作品である。勉強のため、なるべく機械を使わずに手作業としているが、どうしても機械を使わないとできない事もある。しかも、そういう場合の作業は、危険度も高い。だから、そういう加工は僕がやる事になる訳だ。
 傾斜盤という、機械で加工する事になった。材料が小さいと、もち手も少なくなり、回転する刃物の抵抗に押され材料が吹っ飛ぶ事がある。しかも、機械の刃物の回転方向は自分側に回っているため、自分の方へ材料は飛んでくる。
だから、最悪の自体でも怪我をしないような姿勢で作業する。
今日は、ちょうどそんなような加工をした。そして、飛んだ、、、。
あってはならない事だが、飛ばしてしまった。反省。もちろん、安全な作業姿勢が癖になっていたおかげで、怪我はない。でも、作業着に、かすっており破れていた。
木工仲間で、怪我をしていない人はいないかな。僕も、2回程病院に行った事がある。一回目は修行中にルータ−という切削機械で、自分の左手の親指を切削してしまった事があった。二回目は、傾斜盤で12mm幅の刃物をセットし加工をしていた時だった。確か暑い真夏だった。1200本中の最後100本という時にボーとしていたんだと思うけど、回転している刃物に自分から触ってしまったのだ。止まっているように見えた、削りかすをはらいたかったのだ、、、。
堅い木材を簡単に切ってしまう刃物だ。一本指のない木工職人は多い。
家具を作るうえで、そいいった危険を伴う行程もあるという事を知って頂きたい。作業中は、ものすごく集中している。だから、機械をさわっている時、声を
かけられただけで、ものすごくビックリする事がよくある。
体あっての職人、怪我だけはしたくない。



1/18 特注家具
今日は午前中にお客さんの家へ打ち合わせに出かけた。材料の塗装色を決定。
メープルの木をチェリー色に砥の粉で染め、クリアラッカーのツやなしを吹き付ける事となった。クリアラッカー塗装をする事で、木に膜をつくり、汚れにくくしたいのだ。、普段よく使うオイルフィニッシュ塗装に比べ、輪ジミ等はつきにくい。木に直接、汚れがしみ込んでいかないからだ。
 ちなみに、ニスといわれるものがあるが、もともとは天然樹脂からできていたのだ。つや出しのラックといわれる物がる。ラックという木につく虫から摘出した物で、家具に塗装するとものすごくいい艶になる。ラッカー、ウレタン等とは違い効率は悪いが、それはもうすばらしい艶だそうだ。しかし、熱によわい。熱いコップなんかを置けば、白い輪じみとなる。
 そういう事を考えると、いろんな塗装がある中で、ラッカーやウレタン塗装が多く使われているのは、うなずける。さらに、最近はオイルフィニッシュ塗装が増えてきているそうだ。こんな事を考えた事がある、革靴には、ラッカー塗装はしない。靴用クリームを塗り、汚れと雨から守る。そのクリームはワックス。木に塗るのも、ワックス。似ている。もし、革にラッカー塗装をしたら、革の質感はなくなる。遠からズ近からズ。
もし、木の質感をいかしたいなら、オイルフィニッシュ塗装をオススメ。汚れが気になる人は気をつかって、それがめんどうなら、ラッカー塗装でコーティング。これで、醤油こぼしても少々の事なら、大丈夫。でも、塗ったものはいつかはがれる。オイルフィニッシュは、もともと膜は作ってないのではがれない。
と、いうような事を考えた。
午後からは、友達の買い物につきあった。その友達は車椅子での生活だ。いっしょに、行動していると思う事がる。その人にはその人用のサイズが必要なんだと。買った、iMac(DVスペシャルエディション)とプリンターとスキャナーとMOとを家に運び、説明書に見向きもせず、とりあえずの仮パソコンテーブルの上にセットティング。

 ちゃんと、パソコン使えるようになってよ。
頼んでくれたパソコンロングテーブル、使いやすい様に考えるから、楽しみにしててちょーだい。



1/17 寒い
ここんとこ、ホント寒い。日本海側は大雪だそうだ。ここら辺は、雪が降る事はめったにないが、それでも、寒い。工場は朝冷えきっていて、木をさわっても冷たい。指がかじかんでしまうぐらい。たまに、ストーブの傍に行って体を暖めないと、やってらんない。それでも、昼すぎると、じんわり暖かくなって木を触っても、熱を吸い取られてく感じはなくなる。
 はやく、春よ来い。汗ばむくらいが作業的にはよい。
ドレッサーも、完成にはまだ時間がかかりそうだ。
そうそう、このドレッサーは岡山県行きだ。運送屋さんに、運んでもらう。
だから、梱包の事考えてノックダウン式にした。
コネクターボルトによる、組み立て家具だ。
寒いのだけは、こたえる。



1/16 砥の粉での色合わせは大変
午前中、頼んでいた、塗装見本が出来上がったので引き取りに行った。すぐ、帰って仕事にかかるつもりが、色が納得いかないため、塗装屋さんにお願いし違った色でやり直してもらった。
木の塗装は、木目をいかした塗装にしなければいかないからむずかしい。塗りつぶしならば、まだ簡単なのに。
 僕はオイルフィニッシュが一番木をいかせる塗装だと思っている。が、今度つくるダイニングテーブルに関しては別だ。オイルフィニッシュは汚れやすい。これは、仕方ない事だ。汚れが均等に付いて行けば、イイ風合いになる。汚れをどう感じるかは人それぞれ。
今回のダイニングテーブルは、クリアラッカー塗装かウレタン塗装でいこうと思う。汚れにくさ、意外にも理由がある。チェリー材で作るつもりだったが、メープルに変更した。テーブルの長さが2200mmのためチェリーのような、綺麗な部分が少ない材料では、2200mm全部きれいな天板は作りにくい。それこそ、さしみでいうと、大トロ部分を寄せ集める訳だから大変である。
だから、材料を変更した。メープルなら、きれいな部分が揃いやすいから。

昼、工場にもどり、御飯食べ、昼寝して、その後仕事にかかった。



1/15 アメリカンドリーム
昨日、芸文センターに行って来た。今、開かれているアメリカンドリーム展に行って来たのだ。思ったより、スケールは小さかったかな。特に、家具に関しては、展数もすくなかったしダメ。いまさら、イームズの椅子展示してあってもね、、。もっと、期待してたんだけどな。でも、代表的な物をチョイスして行くとあーなるのかな。
 で、今日もドレッサーの続きだ。テーブルを組んで、サイドワゴンも完成した。でも、引き出しまだ。あとは、三面鏡と椅子。結構時間かかる。
それから、夜、電話にてカタログ請求があった。電話では初めてだ。
展示会、の家具の写真を整理しないかん。
それから、その後、お客さんから電話があり。図面の変更。収納部分増やす。
椅子4脚、追加してくれた。
スケジュールを、たてながら仕事。



1/13
何となく土曜日は仕事が気分よくできる、たぶん明日が日曜日で休みだからだ。やっぱり、休みの日は待どうしい。
三面鏡付きのドレッサーのテーブル部分を組み立てる予定だったが、組めなかった。今日は土曜日だから、残業なし。夕方5:00からいつも聞いているラジオがある。修行していた工房ではじめて聞いて、それ以来ずっと聞いている。だから、そのラジオ、聞くと週末気分が盛り上がるのだ。



1/12
今日は、専門学校の講師の日。毎週金曜日は家具作りを教えに出かけるのだ。
来年度から、ファニチャー科として、建築科の中から独立するのだ。
だから、来年度は僕の授業数も増える事になった。
基本はデザインの学校だから、技術的な勉強と平行し、デザインも学んでもらうのだ。僕は卒業製作の技術面のサポートをしている。でも、あくまでもサポートであって、作るのは生徒本人でなくては意味がない。へたくそでもいいから、一つの家具を作り上げて、始めて理解できる事がある。
大切なのは、やる気と根気だな、、、。



1/11
三面鏡付の化粧台を作っている。椅子、サイドワゴンもセットだ。だから、木取り作業も全部一緒にしてしまった。おかげで、ちょっとこんがらかった。これ、どこの部材だ?
昨日、自動プレーナーの刃物交換したから、ストレスなく削れる。
でも、今度は手押しプレーナー(これも機械)の刃物交換しんといかん。
 傾斜盤(これは丸ノコの付いた機械)で、材料を割ると、プ〜ンとオークの香りがする。
このナラ系の木の香りがすると、修行してた頃を思い出すな。においの記憶か?

夜、打ち合わせに出かけた。眼鏡屋さんが、店内用にオーダーしてくれたのだ。
ここの、オーナーさんにはズイショに、こだわりを感じる。
店用に、ラグを捜しているそうだが、流石にラグは作っていない。
3時間程度、雑談しながら、打ち合わせをしてきた。



1/10
今日はポカポカとした天気のいい日だった。
ストーブを焚かなくても寒くなかった。
午前中、材木屋に出かけた。今度使う予定のハードメープル材のサンプルをとりに行った。その家具はクリアラッカー塗装仕上げだ。塗装見本を作って、お客さんに確認してもらうのだ。
 午後からは、オーク材の化粧台の製作にかかった。途中、機械の刃物を交換した。いいかげん研摩に出すことにした。
 なんか、研摩に出すタイミングって人それぞれなんだろうけど、僕の場合は跳ね返ってくるトントンていう音がでかくなったら交換する。これも、アバウトな判断だな、しかし。刃物交換を頻繁にすれば、その分経費が余分にかかってくんだよな。と、急にケチくさい考えがよぎる。でも、その辺も最終的には家具の価格に影響してくるから、無駄はできない。まっ、微々たるもんだけど。



1/9
材料サンプルを作ると決めた。別に、今迄サンプルがなかった訳ではなくて、きちんと整理された見やすくて分かりやすいサンプル帳がなかったのだ。
サンプル用のハ材もたまった事だし。仕事の合間で作ろう。よし、決めた。
 今日は、忙しかった。家具を一旦作り出したら、一気に作り上げるのが僕のやり方だ。心置きなく、集中できる状態で製作したいからだ。しかも成るべく同じような作業は一度に効率良くかかりたい。だから、その前に段取りをしている訳で、以外と時間を取られる。図面には、必要となる寸法全て、描き加える。予測できない寸法も予測する。自分で作るから適当にとは、絶対にいかない。当然といえば、当然なんだけど無駄な労働は避けたい。
 実際作ってる時より、この段取りしてる時のほうが大変だな。
毎回、違う家具を作る訳だから、なかなか合理的にはいかない。



1/8
大須にデジカメを見に行った。実はまだ、持っていないのである。
第一条件は携帯のしやすさ。でも、その分画質などの性能は、おちてしまうのは、致し方ないのか、、、。もう少し、待ってみようかな。
 
デジカメを携帯する人になりたいのだ。そうすれば、もっと、視野が広がって、いろんな物に気がつけるかもしれない。
それと、ウェブで展開するのには、デジカメがやっぱりいいと思ったからである。今迄の写真の記録の仕方に煩わしさを感じてきたのだ。それが、いいと言う声も聞こえてきそうだが、ちょい撮りには、デジカメをと使い分けるのがいいのかもね。



1/7
ダイアモンドホールで開かれたバンド+DJのパーティーに出かけた。
10バンドぐらい出ていたと思う。結構、人たくさん来ていた。
 僕はロカビリーやらオールディーズ音楽が好きである。今の音楽にはない雰囲気が心地よい。特に今回のパーティーはおもしろかったぞっ。
こてこてのリーゼントできめたにーちゃんやポンパド−ルできめた女の子は、なかなか普通には町にいないでしょ。でも、いくとこいくと、いるんだな。
 セントラルパークの噴水の所で、黒の革ジャンをきて踊っている人達がいるんだけど、その中に一人、知り合いがいる。その彼と偶然というか、必然的に会場で合った。久しぶり。彼は今ネオン管職人だ。いつか、ネオン管をあしらった家具を作りたいそうだ。面白いじゃないかッ。がんばれ!お互い、歌って踊れる職人になれるよう、がんばろうぜ。
 パーティーが終わった後、一緒にいった友達夫婦とファミレスで晩御飯を食べた。って言っても、店をでたのは朝5:00だったけど。偏屈夫婦の友達は、僕ら夫婦と似てそうで似てない。そこがいい。そのうち、彼等のホームページにリンクすると思うから、楽しみにしていてほしい。
 本当に、楽しかった。



1/6
昨日に引き続き図面を仕上た。ダイニングテーブルと座卓を図面にした。この仕事も去年分である。ダイニングテーブルは、いろんな事でたいへんお世話になっているお客さんからの注文である。名古屋港の展示会で上映した、H.W.Bのプロモーション映像に協力頂いた方だ。
プロモ映像の中のテーブルを納品しワインで乾杯するシーンだ。撮影に家を貸して頂いたのだ。
ホントにお世話になっている。
ちなみに、この方のインテリアに関する考え方を紹介するとしよう。
 どんどん、好きなインテリアに変えていく。飽きた家具は売って新しい家具を買うときの資金にあてる。季節の装飾を楽しみながら、暮らす。窓からの日射しや裏の森の四季の変化を楽しむ。
今はイタリアモダン家具が好きらしい。このダイニングテーブルの注文は、イタリアで購入したアルミのフレームにチェリーの成形合板の座面の椅子に合わせての事である。
インテリアは、時代の最先端のデザイナ−家具やミッドセンチュリーな小物、それとは対照的な古い和ダンス、そして、季節の花や植物、、。一見バランスがとりにくそうだが、そこは、見事なセンスで絶妙に統一感を感じさせている。プロダクト的なクールな物に自然素材を組み合わせ、なんとも心地よい空間である。そんな生活をごく日常的にしているのだ。
ぜひとも、そんな暮らしを20年後には送りたい。
 一方、座卓だが、この注文は美容院を経営している方からの注文である。といっても設計事務所さんからの紹介で、美容院兼住居を去年新築され、その際、リビング用に注文を頂いた。
旦那さんはどうも凝り性にみえる、打ち合わせでリビングにあがらせて頂いた時、目にしたオーディオは普段、僕がよく見るメーカーものとは違っていた。スピーカーはちょうどチェリーの木で作られたものだった。チェリー材は堅くて目がつまっているので、いい音を出すスピーカーになるというのを何かの本で読んだ事がある。今度スピーカーを作るつもりだ。もちろんこれは趣味だ。
J.B.Lの2ウェイか何かを組んでみようと思う。スピーカーといえば、僕の奥さんの父(今では僕のお父さんだが)が、かなりのジャズ好きである。遊びに行くといつも大きい音でジャズを聞いている。当然、スピーカーにも詳しい。展示会では、PA(DJ?)として手伝ってくれた。姪子(2才と1才)はジャズのリズムに合わせ踊る。いや、踊らされている。
 話しを元にもどし、座卓。今回の座卓は変形するものだ。天板の面積が2倍に広がる可変式?とでも言おうか。見た目のバランスがとりにくいが実用的である。
 と、いろんな人のこだわりがその人の生活を楽しいものにしているのだと感じます。
そんな、人との触れあいができるから、注文家具の仕事は好きである。

そうそう、今日地震があった。昼頃だったか、ちょうど図面に集中していた時だ。
うちの家は、古い木造で、揺れがでかい。仕事が起動にのるまでの仮住まいのつもりだが、引っ越しするとなると大変である。工場も移動しなければいけないからである。その前にお店も構えたいし、、、。でもいつかその時はくると信じている。
 でも、地震はきらい。



1/5
今年の初仕事は、家具図面を仕上た。友達の友達が三面鏡のついたドレッサーを注文してくれた。と、いっても注文を受けたのは去年の11月の事。
ホント、長い事待たせてゴメンナサイ。11月、展示会を開いたため、仕事を一時ストップしてしまった。そんなこんなで、新年早々、家具のデザインを含め仕事に追われる事になったのである。
 現在、holly wood buddyの仕事は、オリジナル家具の注文より、デザインを含めたオーダー家具が大半。オーダーといっても様々で、まったくゼロからデザインする事や、現在あるオリジナル家具をお客さんサイズに変更する、セミオーダーもある。その他には、インテリアショップの仕事なんかだと、一つのインテリア空間を仮定した、(言ってみればインテリアコーディネイト)家具セットの提案などの仕事もある。
 提案といってもプレゼンテーションのみでなく、もちろん、家具を作って実際にインテリアショップで販売する訳だ。だから、価格に関しても手作りだから高い、それだけで終わってしまう家具を作った場合、次ぎの注文はまず期待できない.それだけに、いろんな情報を自分なりに整理し、時代にあった家具を提案しなければいけない。
 無垢の木は良いものであると思う。でも、その素材だけに頼り過ぎてはだめ。いい素材だから、デザインをより大切にしなくては、高価な無垢の木をムダにしかねない。無垢の木を素材に選んだからには、無垢の特徴を理解した上での、見た目のよい物でなくてはいけないから、それは、大変なデザイン作業なのである。そして、その家具は時間の経過を美しく刻んでいける物ならば、言う事なし。
作り手の僕は、そんな家具を受け入れてくれる時代がすぐそこに来ていると信じている。だから、この仕事をやっていけるのかもしれない。
それでも僕は今年も願う。仕事がありますようにと。



1/4
明けました。2000年はあっという間に過ぎ去ってしまったという気がする。
2001年。新しい世紀になった。家具職人として独立し、オリジナル家具を造り始めて3年目を迎える事になる。
 今年も、いやこれからも日々の生活を大切にし、一歩一歩前身して行く。初心忘れるべからず!
どんな夢でも信じてがんばれば、きっと叶う日が来る。
 それでは、本年もどうかholly wood buddy furnitureをよろしくお願い致します。


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