hwb work diary 2000.8

8/31
8月最後の日だからといって別に特別な事はありませんでした。
ただ聞こえてくるラジオからは、宿題に追われる子供の話しが連発されていました。  
宿題とは違うけど僕も追われています。今年の夏で28才になった僕は小さい頃から28才になる年に何かがおこると、勝手に思い込んでいました。チャレンジ。展示会。これは、間違いなく自分への挑戦であることに、今さらながら身にシミルのでありました。



8/30
ソファを2タイプ同時進行で進めています。張りは外注なので、本体の木構造のみを作るわけです。見えない部分になるので、仕事もそれなりに選びます。 
見た目は悪くとも、強度の得られる接合にしています。



8/29
ソファの本体の構造で、解らない部分があり張り屋さんに相談に行きました。たまたま、布の張り替えに来ているソファがあったのでみせて頂きました。 
構造は理解した。が気になったことが、、、。そのソファはペラペラの合板をつなぎ合わせて構造体にしてあったのです。なんか、そこで材料をけちってもたいして材料代はかわらないのに、、、。少し、気味がわるいくらい見窄らしかったのです。そんなもんかとショックを受けつつも、なんとか立ち直り、図面を完成させました。うちはうち。



8/28
展示会で使う映像を撮りに行って来ました。それは、パフォーマンスに使う映像でなくて、holly wood buddyのプロモーション映像に使います。片道3時間かけ、八ヶ岳へ。コケとか葉っぱとか、、、、。
明日からはソファの製作にかかります。そうです、家具ができない事にははじまらない!



8/27
今日は同窓会がありました。同窓会は忘れかけてた何かを思い出させてくれま
す。がんばろう。ありがとう。



8/26
タナカアリフミ氏が詩人のパフォーマンスにコラボレーションするというの
で、見にいって来ました。アリフミ氏による映像は、やはりきれいでした。
11月のholly wood buddy の展示会で家具と人、音、映像によるライブパフ
ォーマンスを予定しています。タナカアリフミ氏とのコラボレーションにな
る訳です。楽しみです。   



8/25 WIDE CHEST
ワイドチェスト完成!ワックス仕上げをほどこし、工場のなかで塗装が乾くのを待っています。引き出しのすべりもよい。
天板の仕上がりもよい。これは、イメージどうりに出来上がりました。
この家具はオリジナルにいれてもいいかも。
今は展示会の準備で、注文はストップさせて頂いているのですが、holly wood buddy furnitureはオリジナルの家具を製作するとともに、注文家具も作らせて頂いています。いわゆる、特注です。家具以外にもリフォームなどの造り付け家具もやらせて頂いています。押し入れをクローゼットに造りかえたこともありますが、多くのお客さんからはオリジナル家具のセミオーダーをうけます。全体の雰囲気はそのままで、部屋のサイズにあった寸法に変更します。そのようなセミオーダーをやらせて頂いていると、オリジナルデザインより感じのいいものが出来上がる時もあります。そうしてholly wood buddy の家具は改良され、洗礼されます。このワイドチェストもそういった意味もあり、オリジナルにしてもいいかと思っています。さー次ぎは何に取りか
かるかな。展示会まで三ヶ月をきりました。がんばらないと、、、。   



8/24
両サイドはスライドドアで開けると、本などを収納できるようになっています。そのスライドドアに挟まれるように、引き出しを4段配置しています。  
昨日に引き続き、引き出し、スライドドアを完成させ、本体の仕上げをしました。ピカピカに磨きあげて、オイルをすり込ませました。まだ、下塗りの段階ですが、すでに艶をおびています。(ウレタンなどを吹き付けた場合と違う自然な艶で、木自体が磨かれた事によるもの。) 
さすがにブラックと頭に付くだけのことはあります。いい感じ、いい感じ。



8/23
本体は完成しました。既に完成している脚とのバランスもなかなかよい。この、チェストは低めの650mm高さで、横幅は2000mmと長く、天板の上に植物やら照明機具などを置いても、さほど圧迫感のないサイズだと思います。僕の部屋には、このチェストと同じ高さの16チェストがあり、実際にイサム、ノグチの照明とコケのはえている観葉植物を家具の上に置いてあります。狭い部屋ですが、なじんでいます。ちょうど、部屋と部屋の境に置いてあるため、パーテイションにもなっています。リビング側から見えるのは、家具の裏側になるのですが、それがまたいい雰囲気をだしてると、自分では思っています。照明のやわらかな光と、照らし出される植物が夜の静かで落ち着いている雰囲気をだしてくれています。
16チェストはナラ材でできているため照明に照らされると黄褐色に浮かび上がります。自然な感じで、落ち着きます。今、作っているワイドチェストはブラックウオールナッ材で作られています。いったい、どんな雰囲気を部屋に与えてくれるのでしょう
か?なんとなく、オーディオなどの機器との相性がよさそうに思えます。 



8/22
今回は取っ手も作ってみました。なかなか既製品では、合いそうな物があり
ません。もうすぐ、このチェストも完成です。



8/21
友達がイタリアから帰って来ました。彼は、僕が家具設計会社に勤めていた時の先輩です。先輩だけど同学年。とにかく、そこの会社では彼も僕も、ひねくれ者だったのかもしれません。新卒の頃は、とにかくかわったデザ インのものを設計したくて、職人さんに「えんぴつで書くのは、簡単だけどそれを作るのは大変なんだぞー。できんもんはできん!」ってよく言われました。
カウンターなんかを設計しようものならば、曲がりくねったデザインを考え、社長に「アールはいかん、まっすぐにせい!まっすぐに!」と、指摘されていました。彼はデザイナーのクラマタシロウとビートルズのジョンレノンを敬愛していました。だから、設計するとすぐ、アクリルを素材に選んでデザインしていました。ジョン、レノンの命日には「今日、何の日か知ってる?」って、聞いてくる彼のことが、僕はちょっと好きでした。
だから、僕はバディーホリ−のCDを貸してあげたのを覚えています。そんな、よき先輩であり、よき友人の彼が帰ってきたのです。イタリアでも彼は家具のデザイナ−でした。デザインした家具の写真をFAXでながながと送ってくれたこともありました。さー彼は、これから日本でどんな動きをするのかな?楽しみだ。



8/21
友達がイタリアから帰って来ました。彼は、僕が家具設計会社に勤めていた時の先輩です。先輩だけど同学年。とにかく、そこの会社では彼も僕も、ひねくれ者だったのかもしれません。新卒の頃は、とにかくかわったデザ インのものを設計したくて、職人さんに「えんぴつで書くのは、簡単だけどそれを作るのは大変なんだぞー。できんもんはできん!」ってよく言われました。
カウンターなんかを設計しようものならば、曲がりくねったデザインを考え、社長に「アールはいかん、まっすぐにせい!まっすぐに!」と、指摘されていました。彼はデザイナーのクラマタシロウとビートルズのジョンレノンを敬愛していました。だから、設計するとすぐ、アクリルを素材に選んでデザインしていました。ジョン、レノンの命日には「今日、何の日か知ってる?」って、聞いてくる彼のことが、僕はちょっと好きでした。
だから、僕はバディーホリ−のCDを貸してあげたのを覚えています。そんな、よき先輩であり、よき友人の彼が帰ってきたのです。イタリアでも彼は家具のデザイナ−でした。デザインした家具の写真をFAXでながながと送ってくれたこともありました。さー彼は、これから日本でどんな動きをするのかな?楽しみだ。



8/20
張り屋さんが、頼んでいた皮張りの座面を届けにきてくれました。さっそく脚の部分と座面を回転金物で連結しました。「おー!よーまわる、まわる。」
 目がまわる程、まわっておきました。張り屋さんとビールを飲みながらソファの打ち合わせをしました。ほろよい気分での打ち合わせは楽しい。しかし、肝心なことを話し忘れたりするので、結局また打ち合わせをするのでした。
でも、ソファもいいもんができそーな予感がしてきました。ずっと構想してきたものだから、迷いはありません。ただ、2タイプ作るのですが、1台はちょっと、チャレンジするつもりです。ということは、完全な予測ができないのでイメージトレーニングというか、段取りがつけにくいです。でも、このソファがかっこいいというか、愛らしいというか、、、。楽しみ、、。



8/19
チェストの本体の板ができあがったので、まじまじとその板を眺めました。うーん、モダンさを感じる。天板になる部分には、柾目をまわしました。板目の感じもいいけど、これはそういうイメージのので柾目でOK。この先、ますます楽しみになってきました。



8/18
濃い色の木です。アメリカンブラックウォールナットは。一気に工場の床はキリコで真っ黒になりました。仕上げられた木をみると堅そうに見えますが、実はそんなに堅くない。むかし、ある家具屋さんにいった時、お店の人が、僕に「この木は、堅くて丈夫なんです。だから、職人なかせなんです。」 
と説明をうけました。何と比べてそう言われるのか分かりませんでした。 
その、家具はしっかりと作られていて、職人の仕事ぶりを感じれるものでした。お店の店員さんに、もう少し木のことを勉強してもらいたかったです。
ブラックウォールナットは加工しやすくて、扱いやすい材料です。けっして職人泣かせではないと思います。そんなこんなで今日はブラックウォールナットの板がたくさん出来上がりました。



8/16
今、作りかけている家具は腰高くらいのチェストです。holly wood buddyとしては、わりとチェストなんかのBOXタイプの家具は得意としています。 
今回のチェストは、1950年代のモダンな家具のレプリカのような物です。その当時の建築や家具デザイナーはすごいと思います。木にしても鉄にしても素材感を大切にしていると感じます。妙に未来を意識していて、何には宇宙に飛んできそうなデザインの家具があったりして。意味ないじゃん。でも素材感はものすごく良いです。 
でも、そんな感覚が妙に気になっています。さすがに、そこまでのデザインは考えないにしても雰囲気のただよう家具を作っていきたい。



8/14
実は2日程前にパソコンのハードディスクが読み込めれなくなってパソコンが
起動しなくなくなってしまいました。CDからも起動できなくて、結局、もう
一つハードディスクをつないで、そちらで、CDから起動して前のデータを移
しました。調子の悪い方のハードディスクを完全に初期化し、OSをインスト
ールしなおしました。なんとか、復帰させることができ、ホットしています。
あー、よかった。ホームページ更新できんくなるかと思った、、、。



8/13
60chestを保管場所に移動させました。移動するだけでも大変でした。
本体から引き出しを全部取り出し、男4人でかかりました。展示会は、まだ先の話ですが搬入搬出だけでも手つだってくれる人いないかなーと、心配になりました。



8/12
この椅子もナラの木で作る事になりました。革との相性はいいのかな? 
楽しみです。スツールの脚は完成したので、後は張り屋さんにお任せ。  
次は、何にとりかかろうかな。   



8/11 chair
60chestが完成し、次の家具の製作にとりかかりました。革ばりの丸い座面のスツールです。昔のピアノ椅子みたいな物です。回る座面がポイント。
これは、2脚つくります。展示会では、ライブパフォーマンスに使います。
ライブパフォーマンスの演出は タナカアリフミ氏によるものです。    
この椅子は、タナカ氏のリクエストで作ることになった椅子です。     
モデルになった椅子があるのですが、その椅子の回転部分の構造は鋳物によるものでした。その辺の金物はないので、木と既製品の回転板を組み合わせて、つくってみようと思います。                      
今日は、図面ができ、木の荒木取りをすませました



8/10
60コの引き出しがあるチェスト。完成しました。いやー、思うより時間がかかりました。
でも、できるもんですね。出来上がってしまえば、苦労したことなんかはへっちゃらですね。
ワックスのかかったオーク材の質感というか雰囲気は、なかなかいいもんですね。意味もなく引き出しを開けたりして遊んでしまいました。もう少しおいたら、保管場所に持って行きます。11月の展示会の出番が来るまでは、封印です。さて、次は革張りの回るスツールです。遅れた分を取り戻さないと、、、。 



8/9
塗装をしました。オイルフィニッシュといって木の素材感が引き立つ塗装です。簡単にいえば、油をしみ込ませ、磨き出す塗装です。油は油でもオリーブオイルなどは乾かないので、だめ。 
家具用の油はいろいろありますが、基本的に木に浸透し固まり、木表面を保護できるものを選んでいます。例えば柿渋。昔は家の柱なんかによく塗られていました。え油やくるみ油なんかもそうです。これらは、ラッカーやウレタン塗料のようなものと大きく違ます。それについてはまた話しますが、holly wood buddyの家具にオイルフィニッシュ塗装をしている理由の一つは、見た目の雰囲気がいいという事があります。自然な感じかな?とにかく、今日下塗りが完了し、木という素材から家具に生まれ変わったって感じです。  
いよいよ、明日は上塗りのワックス塗りです。完成まじか。



8/8
昨日にひきつづき、引き出しの仕上げを終わらせ、打ち合わせに行きました。椅子の貼り屋さんで、6.7年前から、おつき合いさせてもらっている方です。新作のソファやらクッションタイプの椅子やらを今回の展示会で出したいので、その事の打ち合わせをさせてもらいました。
お互い、職人どうしって事もあるのか、ついつい腕のふるえる理想の高い家具の話しになってしまう。一脚で36万かかってしまう椅子の話しまで、、、、。結局、居酒屋を出たのは夜中の1:00近くでした。やっぱらいの貼り屋さんは、いい感じの笑顔で僕にいろんな事を教えてくれるのでした。今度のソファはウレタンクッションやめてスプリングバネにしてみようかな。



8/7
引き出しをぴったり入るように削りました。ものすごい汗がでるので、思わずティーシャツを脱ぎ捨て上半身裸のタンパン姿でカンナをかけました。自分の体がしょっぱい塩味になっていくのが、よくわかりました。「あー塩」って思いました。これだけ、汗かいて新陳代謝活発なら逆に夏バテしないのかも?  



8/6
60chestを作り始めたのはいいのですが、思うより簡単にはいかない。予定より遅れている。
当然、その分の遅れが展示会直前の11月に影響するのは、目に見えて予想できる。それは避けたいので、展示会終わるまでは仕事優先ですね。  



8/5
半年程前にチェストを作らせて頂いたお客さんの家に行ってきました。家具のメンテナンスと現場でのちょっとした仕事があったためです。チェストはナラの木で作ったもので、半年たった今では、色も少し濃く変化し、家にすっかりなじんでいました。そのチェストは、照明が本体の底に取り付けてあり、タイマーによって夜中になると点灯し、足元をぼんやりと照らしていてくれるという物です。もちろん、朝になれば照明はタイマーによって自動的に消えます。   
もともとは、家具の打ち合わせの時にお客さんが「夜中に点灯する室内灯があるといい」っていう話しをされたので、「それならば、家具の底に取り付けては?」というところから始まった事でした。それに限らず、それぞれのお客さんの希望を聞ける事が僕のやっている仕事の一部であり、大切にしていきたい部分でもあります。その辺の事を、今日は思い出しつつ、夏の夜空の
花火を見ていました。



8/4
引き出しが組み上がりました。一度に60コ作ったのは始めてでした。終わってしまえば、何てことないのかも。次の加工は、本体に引出しがが入るよう仕込みをします。その作業は楽しいが、結構うシビアなものです。 明日は、矢田川の花火大会がある日なので、夏好きの僕にはたまりません。何としても仕事を定時で終わらせて、夏を感じに行きたいな。 



8/3
DVビデオで撮影をしました。展示会で映像によるholly wood buddyのプロモーションをしようとしています。そのための画像データがいるのです。森とか、海とか、撮りに行こう。    
どんなプロモができるやら、、、 今日は撮影初日だったから、まともな物は撮れませんでした。       
だって、ビデオ気にしてると、ボンドが乾いちゃうし、、、、  そのうち、なれるでしょう。
それから、展示会のライブパフォーマンスのスタッフの1人である、山田くんが見学にました。 
彼の今までつくった映像作品を持って来てくれたので、見させてもらいました。やる気100倍。



8/2
今日は、ひたすら引き出しであったが、なんとか明日は引き出しを組めれそうです。これだけ数があると、たいへんではあるが楽しみです。ズラッと並んだ引き出しをはやく見たいです。
 作りながらもいつもどっか頭のすみの方で、新作のアイデアを考えているのですが、最近よくヒラメきます。
部分部分ですが、良い感じのものがヒラメクのです。机の上では、ヒラメかないのに。それらを、形にする事が、今回の展示会でできればいいのですが。



8/1
引き出しの加工に入りました。引き出しの正面にあたる前板はオーク、内部の側板と後板は桐。
桐の材料はいいんだけども、柔らかいので他の材料をさがしています。とりあえず、今回は今迄どうり桐を使う事にしました。ひたすら、今日は引き出し。板が全部で240枚できました。
これを、さらに引き出しになるように加工する事を考えると、、、、。           
まーいつか完成するでしょう。でも、のんびりしてられない、次の回転椅子とソファが待っている。


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