hwb work diary
2005/5

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5/26 いろんな日があるのね。
「犬の日」って知ってる?ホント気にしなければ知らん事だらけだ。犬って安産で子だくさんらしく、だから神社では「犬の日」があり、安産の御祈祷をしてくれる。本当は5ケ月目に入ったら、それを行うのだが、なぜかしら2ヵ月遅で御祈祷を受けに行ってきた。ちなみに受けるのは僕ではなく、ケイコ。名古屋ではそれで有名な塩竃神社(シオガマジンジャ)。同行を希望した母が言う「この柱見覚えあるでしょう?あんたもお腹の中にいる時、、。」
覚えてる訳ないっつーの、、、。
という事でケイコは塩竃神社の印の押されたサラシとお守りをありがたーく手に入れた。今、お守りは腰に巻いたサラシの中に埋もれている。もちろん巻いているのはケイコだ。ちなみに僕が巻いているのは腰痛予防用のサポーターで、ちょっとだけペア意識が芽生え、父母気分も盛り上がる、、、。


5/25 ニワシ
今日は夕方から庭師の櫻井君と打ち合わせ。じっくり話したのは始めてかも。いつも仕事で合ったりするけど、仕事中だとそこまで話せないし、、。展示会場でよそよそしく話したりとなんとなく不完全燃焼であった。
で、今日は二人で打ち合わせ。あーだこーだと打ち合わせをした。
やっぱり、半端じゃない人はいいね。自分なりの葛藤や喜びを知っていて真剣に取り組むその仕事に対するスタンスは、共感できる。
「好きなんだ仕事が」「好きなんだ物作りが」
僕の周辺には、心のあるもの作りをする人が幸い多く、そんな話をできる事にも幸せを感じる。
櫻井君→
http://www5f.biglobe.ne.jp/%7Esakurai-zks/index.html


5/24 なんかね。
「あっこの人、職人だ」と思う瞬間がある。実際職人でなくてもなんだかそう思える人がたまにいる。
逆に職人なのに「この人何か違う」って思う人もいる。
仕事人というより、必殺仕事人というか。
営業職の人でもそうだし、設計職の人でもそうだ。
そういう人は心地よくて話していても、僕に無理がなくて楽である。
例えば、宇野さん。前から思っていたけど職人を感じる。おもいっきり設計士なんだけど、においっていうか、、。汗のにおいじゃあないよ。
う〜ん。
とにかく僕は、そういう人に憧れる。
オタク鉄工クリエイタ−のスギさんと話している時にそんな事を思った。
そういえば、スギさん。前田さんが改装した床屋さんに一番のりしたらしい。スギさんも僕もその床屋さんの新たなスタートのための改装に参加させてもらった。スギさんとの合作もある。そんでリニューアルオープン一番のり。
おいしいとこはすぐそうだ。いつでもスギさんだ。ビンゴやっても自転車持っていくのはスギさんだ。スギさんのくせに。本名杉本のくせに、みんなにすぐ「スギさん」とまるで親しみを込められたかのように呼ばれるくにっ、、。おれだって「ミヤさん」って呼ばれたいっ、、、いや「ミヤ」は微妙かあ、。。でも「ミヤちゃん」と呼んでくれる人がいる。そうだ、それだ。小学校から「ミヤちゃン」だった。従兄弟からは「ヒロ」だった。からかわれると「ピロ」だった。「おーい、ヒロ。ピロ遊びしようぜー」ってな具合。って「ピロ遊び」って何なんだ、、。

話は大きくそれたが、そんな事も思い出した日であった。


5/23 現場
今日はカツキとソウタとタスクと現場である。
段取りも全てすませ、完璧。
カツキは現場だと、いつも以上にハリキル。ややこしければ、より一層だ。
作る事が好きでしょうがないらしいし、見ていても感じる。
カツキは将来生まれ育った地元の岐阜県で独立し、家具屋をやる予定。
本当に応援している。岐阜に住んでいる人は楽しみにしてほしい。
ソウタは高知県出身。海と山のある町らしい。
何もないところから、コツコツと作っていく自分達のストーリー。
もちろん、僕もこれからもコツコツだ。
自分に素直に、物作りに純粋にである。


5/20 ダイニング

ハードメープルの丸いダイニング。
今日は、非常勤講師の日であり、学校へ授業をしにいく。だから、僕は納品に行けなく少し寂しい。この丸テーブル、念願の丸だけに納品直後のお客さんを見たくてしょうがなかったんだけどなあ。

でも、今度はチェストの依頼を頂いたので、また会えるのでうれしい。


5/19 前田さん

前田さんが床屋さんの改装をしている。そして扉やらの木部を依頼してもらった。


画像
左 前田さんとソウタがデリボーイの前で何かを話しています。

右 エントランスのドア。
間もなくリニューアルオープンされる。

http://www5b.biglobe.ne.jp/~hdc/


5/17 久しぶりの休日

休日を利用し静岡〜伊豆までお出かけ。新茶を摘みたく静岡に。なぜか僕まで茶摘み娘にコスプレ、、。「おいおい男は誰も変装してないんでないかい?」無理くりだー。とにかく気分点火!
伊豆では漆喰がみたく長八美術館へ。漆喰のコテ仕上げにわかっていたものの感動。僕はコテで押さえた、自然で微妙な艶がある感じがたまらなく好きである。わらを混ぜたりするのも確かにそういう雰囲気があるが、それよりも、コテで職人が押さえたあのひんやりとした堅さの大きな平面がとにかく好き。なにもない素な雰囲気がとにかく大好きである。太陽の光や影を見事に受け止めるキャンバスというか、、、。
期待以上に長八美術館のある松崎町は良かった。なぜか「世界の中心で愛を叫ぶ」のポスターがあった。「ここで撮影したのかい?」と映画を思い出す。海のある町だねえ、、。潮風文化。
それから、浜松市から天竜市に向かい秋野不矩美術館に。藤森照信さん設計の縄文建築団的仕事を拝見したく見学。というか、秋野不矩さんの絵がなんともやさしく奥深く、長い時間眺めてしまった。美術館の感想としては、確かに素材の魅力は感じた。僕としては、誰かが真剣にライフワークに取り組んで、生みだした物を見たり触ったり感じたりするのが好きである。僕にはない何かを教えてくれたりもするし、ある意味別の活力を与えてくれたりもする。
名古屋近辺では豊田市美術館がなかなか好きである。行くと良い時間を過ごせる。豊田市美術館を設計した谷口吉生さんは新しくなったニューヨークのMoMAモダン近代美術館も設計されている。いつか実物を眺めに出かけたい!写真じゃだめだよ、わからんよ。
そして工房に帰ってきて思う、やっぱりうちの家具はいいよ。でももっとがんばろう。


5/15 キッチン

キッチンが完成した。ピュウデザインの白木くんからの相談だった。
岐阜で設計事務所をやりはじめた彼に、いろいろな相談を受け、キッチンを作らせてもらう事となった。本当に建築という仕事も、生涯かけても時間がたりないくらい、奥の深い分野であると思う。今回、僕という作り手といっしょにもの作りをする事で何かを感じてくれれば僕としては、うれしい。
家具作りもそうだが、感動できる物までに到るまでには相当なパワーと冷静な思いがなければできないと思う。
とにかく、生涯かけても到達できるかどうかわからない物作りなんで、何かを信じてがんばるしかない。
と思う、、。

http://www.piu-design.com/


5/13 ダイニング

ハードメープルのダイニング。
W2000mm×D900mm×H685である。

御自宅の写真を見せてくれて、どんな木が似合うかを、いっしょにじっくり考えた。椅子は02チェアを少しサイズを変え、作らせて頂く。
その辺のサイズ感覚は任せてもらう事となった。

椅子の製作もかかっている。


5/11 柱から

丸いテーブルが絶対に諦めきれなくて、、。と相談を受けた。
リビングで5人で使う円卓。

しかも中心の柱で支える感じが良いとの事。確かに5人で使うから4本足だと微妙ではある。
メープルの材は堅く重たい。だからしっかりとした構造でないとダメ。
ちなみに中央の柱は円筒。
スタンダードな円卓が結局のところ、僕にもお客さんにも落ち着く。
どうやって作るかが結構大変であったが、基本的な木工の知恵と経験はなんとも応用がきくので、心強い。

中心の円筒は下部に行く程細くなっている。しかも太い。カンナで削るしかない。

うんうん、きっと、喜んでもれえる。


5/9 お待たせです。

3ヵ月程前に注文頂いていたウッドアームソファがようやく完成した。
オリジナルのアームソファは好きな布から選んでもらう。

クッションの弾力も変更できる。
張り布は濃いグレー。ブラックウォールナット。


5/6 くるみくん

先日納品させてもらった、クルミのテーブル。知り合いのタナカさんからの注文であった。
彼のホームページにこのテーブルがコラムに登場してるので、見てみて下さい。
こちら→
http://www.mother.co.jp/silencescape/index.php
テーブルのサイズは随分検討したなあ、、、。


5/3 おばあちゃんの家

ゴールデンウィークだが、昨日と今日は、お店も工房もお休み。
昨日は、産婦人科に検診に出かけた。連休中というだけあって、いつもいない男人口が多くびっくりである。僕を含め、これから父親になっていくための自覚と現実は、ここで(産婦人科)に検診に行く事によってリアルになる。穏やかな休日、穏やかな検診であった。最近僕は、子供達を良く眺めるようになった。いろいろ、気になる。
どうやって育てていこうか?これからどんな時間が訪れるのか、、。

で、今日はおばあちゃんの家に行く。もうすぐ90才になる。
かなり前の日記に登場しているが、木の種類の事を知っていて驚かされたおばあちゃんである。とにかく、この年代の人は木の良さを良くしっている。物を大事にしているよね。

子供が産まれる事や、おばあちゃんの家で見た古くなった建具や床を見て、思った。
生活のための家や道具は、一時的なファッション(流行)ではなく、長く付き合えれる普通で堅実な物であってほしいなあ、、と思った。

ひとつひとつの物との出会いを大切にしていきたい。
油断すると、流行を気にしてしまうので、限り無く素直状態でいたいとも思う。
なんとなくだよ、なんとなく。家具や家は、誰とも張り合う必要なんてなくて、もっと自分の肌に近い存在のような気がするんだよなあ、、。


5/2 フレーム

フレームが完成。持ち込んでもらったポスターに額縁を作った。
お店にも、フレームは飾ってあるけど、あんまり気にする方はいない。
僕としては、あまりアピールはしないけど、気にかけてくれる人がいれば、やっぱりうれしいもんである。


5/1 コートがけ

もう5月だ。ゴールデンウィークという事で、なんだかいつもより賑やかな感じである。
今の季節は本当にさわやかに家具製作に励む事ができる。暑くもなく寒くもなく、、、。外に出れば、新緑がすごぶる気持ち良い。
季節ごとに、小さな飽きない感動がある事に、いちいち感謝してしまう、、。
で、画像は完成し納品待ちの衣類がけである。
枝みたい。


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