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2004/2

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2/25 01CHAIR
01chairを作っている。最近、この椅子を作る機会が多い。5年前に生まれた椅子だ。ずっと大事にしていて、より良くするため、微妙に変更を加えながら現在の大きさに至った。大きさというか雰囲気というか、1本の脚の余分な厚みや線を取り除いたり、クッション部分のフィット感を増したりなど、接合部分の構造を変えたり、僕にしかわからない部分も含め細かな改良をしてきた。
こいつは不思議な椅子で、じわじわと印象を深めていく「そういえば、いつもいるよなあ」っというような、、、。
変な例えになるが、生みの親である僕にとっては、なぜか友だちのような存在である。う〜ん、頼りがいがあるというより、安心できるような存在でちょうどいい関係でいられる。
そうやって考えていくと、16チェストは僕より年上の友だちで、ワイドチェストは年下の世話のやける友だちかなあ、、、。
で、01。今回の注文はイタヤカエデで。01はブラックウォールナットでしか作った事がなかった。だから、すごくワクワクしている。イタヤの01ってどんなんだろう? すごく、良さそうな予感がする。


2/23 今日は雨でした。
ちゃぶ台だ。二人で使える大きさのサイズ。
御近所の方からの注文で、離れ東京で生活している娘さんにお母さんからプレゼントされるそうだ。
「折りたたみができるちゃぶ台を」とオーダーを受けたものである。
クルミ材のやさしさが、よく似合っている。
オーダー家具の素材選びに悩む事はあるが、どの木もそれぞれ良さがあり、決して値段が高い木の方が良いという訳ではない。
その家具その生活に、似合うか似合わないかが重要だと思う。
サイズもそうである。大きければ良い訳ではなく、大きいから値段が高くなるだけの事で、良い悪い似合う似合わないかはまったく違う話しである。
だから、必要なのはその人の生活スタイルであり、思いである。
そうやって作った物は、物語りがあるので、僕らが作った価格なんてものは飛び越えてしまっているので、かなわない。
完成したちゃぶ台を見てもらった翌日、お礼にカフェタナカのオレンジタルトを持って来てくれた。やっぱりおいしいタルトを食べながら、僕はひそかに暖かくなった。


2/21 スツール
注文頂いて、製作したスツール。先月、製作させてもらった、下駄箱やテレビボードのお宅へ行く2脚行く。1脚は店内用に。
いいスツールができた。補強材のヌキもバランス良く、それがないとダメなぐらいに感じる。このお客さんは宇野さんが設計した家に住んでいて、宇野さんを通じて知り合った。

そこで、宇野さんの事。宇野さんは必ず、夜打ち合わせに来る。理由は僕が職人である事と宇野さんが設計士である事だ。
お互い、昼間は現場で格闘しているから、時間が持てるのは夜になる。「すぐ、靴がボロボロになっちゃう」という宇野さんはまぎれもない設計士だ。
設計した家が評価されいろんな賞を受賞する事に、「職人が喜んでくれるから」と、そこに意味感じている宇野さんに感動した。
これは、決して宇野さんの宣伝ではない。設計する人、物作りの技術者、それを取り囲む人を含め僕らは、想像し生み出す事の苦しみ以上の楽しみを知っているからこそ、そこに情熱と愛情を注げるのだ。
僕は家を設計できない。だから、身近な宇野さんの
ホームページを紹介する。
僕は3月から、宇野さんの現在進行している家作りに参加する。
手が暑くなってくるよ。


2/20 なかなかホームページをリニューアルできないので。
これが新作のwoodarm sofa。
かわいくて好きだ。


2/19 ストーブなしでも  
これはwoodarm sofaのフレーム。ここまで出来上がってきてようやく形が見えてくる。
このソファはこのサイトではまだ紹介していないが、hwbのオリジナル。完成しクッションを取り付けると、フレームの綺麗さは見えにくくなる。

しかし、今日は暖かい日だった。春を感じるこの季節。
なんとも、気持ちの良い落着いた日だ。
ストーブもエアコンもなしで、窓を開ける。
ああ〜爽やかだっ。
明日も晴れるらしく、ワクワクする。たまりません。


2/14 家具製作
僕らの工房はSHOPから丸見えである。だから緊張すると思っていたが、意外にお客さんがいても平気であった。
あまり意識していないというか、、、。
ありのままを見せている訳なので、お客さんもできるだけ素で来てくれれば、ありがたい。
工房では、クルミ材のちゃぶ台が出来上がって来ている。これは御近所の方からの注文だ。お店のオープン前からオーダーを頂いていたもので、お母さんから娘さんへのプレゼントになるそうだ。折りたため、機能的であり、永く使える無垢材である事が注文の内容であった。
 昨日から製作しているのは、座卓とソファである。ソファはオープン時の新作で出した木のアームのタイプだ。
いろいろソファを作らせてもらう中で、木のアームというオーダーはなかった。ソファといえば、柔らかいアームのものがスタンダードであるだけに、まず思い描くであろう。実際、僕が最初に作ったソファはそれである。
で、木アームのソファは言わば、試行錯誤の中での憧れ的な研究課題であった。木製という部分で、しっかりとした構造を作る事はできる。ただ、必要以上にゴツいものでは、納得できずにいた。
価格的にも、むやみに高くなるのはさけたい。意味のあるデザインでありたいので、構造面から構築したディティールをベースとしている。そこから、どれだけ愛着のもてる家具にしていけるが、難しい部分でもあり、面白い部分でもある。
お店に展示してあるこのソファを見て思った。「僕は好きなんだけどなあ、、、。」「きっと、この良さを共感できる人はいる」と。
今、工房ではこのソファを作っている。注文を頂いたからだ。いろんな葛藤の中で取り組み出来上がったものは、特に僕も愛着を持っている。だからこそ、うれしくて。出来上がるまでのプロセスを全部話したくなってしまった。でも、あまり話しすぎると親バカな部分が出てしまうので、こらえた。
よく売れるとか、数が問題ではない。
重きはもっと狭い部分である。


2/10  記念品
これは、オープンの記念品。ブラックウォールナット、ナラ、イタヤカエデの3種。Holly Wood Buddy の焼印を押した。
結婚した時に家具屋をすると宣言し、友にこれと同じような理由で箸置きを送った事がある。
今回はショップオープンなんで、使える何かを用意したくえんぴつ立てを作った。
好きな木柄の物を一つよく選んでもらい、プレゼントしている。おもしろい。


2/9  ショップオープンを終え
オープン日、プレオープンを終え、率直な感想を話させてもらいます。
まず、たくさんの人が来てくれた事に、心から感謝します。
エビスビルでnew shop openの案内希望記入頂いた時から1年半以上経過して、それでも待っていてくれた方や、今迄このサイトを見て頂いていた人にやっと会えた事がうれしくてうれしくて。
「いいお店ですね」と言ってくれた事が、素直に受け止めれる自分でいれる事が何よりです。
友から届くお花やお祝が、どれだけうれしかった事か。
がんばりたいと思えます。
僕らのお店がオープンし、これから来てくれた人と、どんな時間を過ごしていく事になっていくのかは、まだわかりませんが、求めてくれる人に対しそれ以上返す事ができるようなプロで有り続けれるよう努めたいと思います。
もし、本当に求めてくれるなら、やる気に火を付けられた僕らは仕事を飛び越えたいと思います。インテリアについての相談があるなら、持って来て下さい。真剣に聞きたいと思います。そこにさえ僕らの存在が有れば、本望です。


2/1  看板
看板を取り付け、オープン日の告知をした。
人通りの多い道ではないが、駅に続く道なので、「何ができるんだろう?」と不思議がって見てくれていた人もいる。
仕事帰りにでもよってくれればうれしい。
このなら材の看板は、僕の手書きによるものだ。
木に直接ペンキで文字を書くのは思ったより難しかった。
書きながら、お店を実感し緊張した。
もうすぐだ。

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