hwb work diary |
2004/9 |
9/28 涼しくなった | ||
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9/22 店内に | ||
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9/19 ベッド | ||
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9/18 完成。 | ||||
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9/17 店内に |
午前中、タナカアリフミさんが店内で家具を使ったパフォーマンスの写真撮影をしていた。 普段店内から工房での作業を見られる僕ら、立場が逆転した気分であった。 彼とは何度かいっしょに展示会を開いた事がある。 日常の家具作りとはまた違う緊張感とモチベーションで取り組める展示会。今年いっしょに何かをしようと誘ってくれているタナカさん。 僕としてはやりたい事は決まっている。1、木で「作る事」を大げさに表現したいと思っている。2、僕の知っている木素材の魅力を家具以外の物で表現したいと思っている。今年中は仕事がいっぱいなんで、来年やりましょう。 写真撮影をチラ見しながら、普段とは少し違った家具作りであった。 カップボードはオイルを乾燥させている。オイルが乾燥したらワックスを塗り、引出しやらの取り付けをして完成だ。 それからチェリー材のベッドもほぼ完成。取り扱いしやすくするために組み立て式にしてあるため、バラバラではあるが、、。 納品迄にはまだ2〜3週間程がある。店内で保管しているで見たい人はどうぞ。触れないけど、、、。 そうそう、今度の日曜日の事でお願いがあります。 友人の結婚式があるので、僕とケイコはお店にいません。お店はソウタに見てもらいます。 なので、詳細の打ち合わせを希望される方は、勝手なお願いで申し訳ないのですがスケジュールを調節してもらえるとありがたいです。 よろしくお願いします。 |
9/15 加工の記憶 |
忙しく仕事をさせてもらっている。もうすぐベットが完成する。チェリー材のベッドだ。 作ったばかりのチェリー材状態としては、ほんのりピンク色である。いわゆるチェリーらしからぬ色をしている。 半年ぐらい経過して、チェリーらしさにやっと会える。面白い。 イタヤカエデのカップボードは明日完成できる予定である。とにかく堅く重たい材料であるので、加工には技術がいる。 僕らが普段加工している木材料は、今さらながら言う事もないが無垢材である。加工している時のその感覚は、木の種類ごとにいちいち違う。ナラ材ならまだ加工がしやすい部類で、これがホワイトオークになるとカンナをかけるのをためらう程だ。 まして、素直な木質ならまだしも複雑な木質である部分にカンナをかけて仕上げようとすれば、かなりの技術がいる。 刃が良くついていてもカンナ台の精度を出していなければ、すぐ逆目がおきる。カンナの引き方、力の入れ方、カンナの持ち方、、、。 様々なテクニックを駆使しなければ、綺麗には仕上げれない。ものすごくシビアな世界である。 そういった加工方法を日常的に取り組んで堅木で家具を作る僕らは、その素材の違いである「堅さ」、「重さ」、「粘り」、「感触」、「香り」、そして種類は関係なく木という素材全てに共通する独特な特性を嫌という程体感している。 そしてそれらが物となり家具として成立した瞬間に、ものすごい達成感が得られる。そして加工した部分部分を体感として記憶して忘れないであろう。 あの時のあの部分のホゾの入り具合と接着剤とのバランスや、接合部にカンナをあて平らにした部分のクオリティーや、わざと反り返った材を挟んで作った板が粘って反発している事や、梅雨時期の湿気を吸って膨らんでいるであろう材のべた付いた感覚や、、、、。 |
9/13 小さい頃 |
僕は、剣道少年だった。たぶん、3歳ぐらいから。 最近剣道をやりたいなあと思う事がある。 真剣に。 僕が通っていた道場は、木の床に木の壁だった。「メーン」と踏み込み床を蹴る。あの感触は爽快である。 すり足で相手との間合いをとる。床を滑らかにするように。あの感触もいい。 竹刀は竹である。引き割った竹を革ヒモで一本に括りまとめたものだ。気合いを込めて抜きドウで、相手を打てば『バシッ!』っと、それこそ爽快な音が響く。 今になってあの感覚が鮮明に思い出される。それとともに剣道をするための道具が気になってしょうがない。当たり前のように、剣道着は藍染めだった。メン、コテ、ドウ。コテ、メン、ドウ。 犬山にある成田山で試合をした事がある。試合会場は駐車場であった。スニーカーで試合をしたのが、ものすごく違和感があった。だから鮮明に覚えている。もはやあれは剣道じゃあない、と思う。やっぱり、木の床に素足でなくては。 今日、お店に来たお客さんが、「合気道をやっている」と話してくれた。で、マイ木刀を見せてくれた。それは白樫の木刀であった。 竹刀よりもずっしりと重いその白樫の木刀は、まったく反りがなく、ものすごくシンプルで鮮麗された美しい物であった。 木刀の白樫の感触が好きだそうだ。打ち合う事によって密になっていくそうだ。そりゃそうだ。木が打たれ、そして使い込んだた光沢はたまらない。そのお客さんは玄関のドアを重い白樫で作りたいそうだ。ものすごく共感できた気がした。 木の選択。見た目だけで選ぶものではないよね。(無垢材の場合) |
9/9 台風 |
イタヤカエデがなんとか仕入れる事ができそうである。来週には工房に届く予定だ、、、。予定であった。 なんと、北海道の材料屋さんの材料倉庫が、台風で倒壊してしまったそうで、出荷できないとの事だ。 しょうがない。とにかく待つとしよう。 今日は、早朝に製作に入り、昨日の続きをした。10:30に現場で打ち合わせが入っていたため、きりを付ける。 現場では建築にからむ家具の打ち合わせをする。とくにスケジュール的な事を気にしている僕としては、少しでも製作に入れる部分からでも進めたい心境である。 今回のこの仕事、お客さんからの直接の依頼であるので、心良くお受けした。 昔、造作家具屋で設計をしていた僕としては、今自分が作っている家具と普通の造作家具との違いは良くわかる。 スムーズに綺麗に家具を取り付けたいと思っている。 |
9/8 恐いよ〜 |
ここ数日、地震が頻繁におきている。なんだか不安だ。 今日は、久しぶりに早朝から製作に入れた。最近は段取りや設計をするのに、朝2時間ぐらい使っていた。だから早くても9時からしか製作に入れなかった。で、今日は久しぶりに8:00から製作に入る事ができ、気分が良い。 昨日、一昨日と定休日の合間を利用し段取りと設計をしたかいあって、スムーズな木工ウィークになりそうである。 午前中にカップボードの扉を組む予定は、1時間遅れたものの組み終え、明日からは本体の中身の製作に入れそうである。 夕方、なじみの材料屋さんに行く。先週から予定を組んでいたので、それに合わせ仕入れるべき家具の図面も平行して仕上げてきた。 最近、夕方に材料屋さんに行くのがお気に入りである。昔は、朝8:00に行って迷惑をかけていたものである。がんばると11:00には戻ってきて午前中に製作に入れるからである。 渋滞前の夕方4:30ぐらいは、材料屋さんへの道はスムーズである。 4:00に出発して、途中ソファを貼り屋さんへ届け、打ち合わせをする。そして5:30に材料屋さんに到着と予想する。 で、着いたのは5:31だ。うれしい瞬間である。「地震大丈夫だった?」材料屋さんの草野さん。「そっちこそ大丈夫だった?」と僕。 積み上げられた紅葉樹が倒れてきたら大変である。「意外にまったく倒れない、平気だった」と草野さん。でも地震がきたら逃げてね。 今日の目当ては、チェリー材とハードメープル材だ。イタヤカエデもそうだが、北海道に在庫を確認してもらっているが、目当ての物がまだない。少し困っている。 チェリー材は51mmの分厚いものを、ハードメープルは40mmのこれも分厚い。ベットにテーブルに、、、。 とにかく、チェリー材は高い。僕らが使う紅葉樹は全般的に高価ではあるが、特にこのチェリー材は高いんだなあ、、、。 パナマ運河のせいか?それだけではない。一番に理由は『チェリー』という名前にあるような気がする、、、。 長い時間草野さんには付き合ってもらった。ありがとう。 帰ってくると9:00であった。工房に入るとほのかにオイル塗装の香りがする。ナラ材の階段達がオイルフィニッシュされてなんとも綺麗であった。あまりにも綺麗だったので、見とれてしまった。 そうこうしていると、お腹が減っているのに気がつき晩御飯だ。 食事をしながら、今日お店に来店したお客さんの楽しい話を聞く。ホントおもしろい。 食事をすませ、シャワーを浴びる。今日は汗だくになったので、爽快だ。 今度はデスクに座り、パソコンの前にいる。パソコンの前に座り、4時間経過した。 明日、現場で打ち合わせがあるので、資料を整理し、足りない分の図面を仕上げた。 ちなみに、先程また地震があった。震度3である。そして、この事を日記しようとそんな感じである。 最近の僕はこんなリズムである。いや、独立してからずっとこんな感じでもある。意志があると意外にゆったりとした気分である。 明日も早朝から製作したいなあ。 |
9/3 夏の終わりに。 | |||
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9/2 近所の人 | |||
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9/1 テレビ台 | ||
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