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2003/10

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10/25 お店
お店作りを進めている。キッチンを作りながら、考える。
いったいオープンしたらどんな家具屋になるんだろう。楽しみだなあ。


10/15 夜はかなり寒い。
今日は、お店の外壁ペンキ塗りである。昼間は日が当たれば、ティーシャツでも厚いくらい。でも日陰になると寒い。1日かけて1面の下地塗りを終了する。なんだか、ストーブが恋しくなってきたなあ。
お店に作る予定のキッチンは材料待ちとなっている。ハードメープルで製作する。
僕らが作るキッチンはさまざまだ。キッチンとなると家具の中でも大型な方であろう。
もっとも、今まで製作させてもらったキッチンは全て打ち合わせしながらのオーダーメイドであるため、その空間にあったようなボリュームと生活にあわせて機能などを提案させてもらってきた。
そこで、僕らのお店に展示するキッチンとなると、設定があってないようなものになりかねない。
こんな事もできるんだよって全てを盛り込み過ぎてはシステムキッチンのようになってしまう。
大きいサイズのキッチンでなく、2700mmという普通サイズ納まるものとした。
収納としてのキッチンでなく、作業台として視点を重視してみた。
実際収納は多い方がいい。でも、シンプルな生活を提案していくと普段使えるものだけ収納できればいいんではと思った。
収納は収納としてキッチンは楽しい作業台として考えてみた結果の設計である。
展示用でもあるがが、僕らが実際に使うためでもある。
4人分の料理が作れて、楽しめるキッチンができれば僕らの工房の台所となっていくだろう。


10/10 組み立て
自分達のお店の入り口ドアを作っている。クルミ材だ。仕事をする中で温めてきた構造のドアだ。作ってみたかったドアを作っている事が楽しくて楽しくて。
いいのができそうだ。


10/2 組み立て
チェリー材のコウシテーブルが組み上がった。
手前にあるのはガラスがはまる天板部。後ろにあるのが脚部。
上から脚部のホゾに叩き込む。4個所順番に叩き入れる。

チェリー材の経年変化としては、色が深く濃くなっていくのが特徴としてあげれる。
どんどん、チェリー色になっていく。

そういう、経年変化具合がたまらなく魅力的に感じてやまない。


10/1 すがすがしいですね。
10月だ。先月からお店作りも再開し、少しオープンに近付いた気がする。お店作りは、もっぱら内装の仕上げをしている。
自分達のできる事は自分達でやっているので、あいかわらず、自分達ペースでしか進まない。まるで、木を削りながら形を浮き出して行くかのようなスタンスだ。ペースは遅いが、勉強になる事が多く改めて物を作る事の責任と意義を痛感している。
内装が完成に近づくと、新作の家具も現実感を増す。まだ出来上がった家具はないが、配置した状態が目に浮かぶ。ただ、オープン時点での家具数はそんなに多く展示しない予定なので、ある程度抜粋しなくてはならない。ついつい欲張ってしまうと自分自信を見失いそうなので、あくまでも今の気持ちを重視して行きたい。
新作としてオープン時に展示するものは、先に材料ありきでデザインしている。メープルやカエデのような白い木と、色の濃いウォールナットなどでは似合う板の厚みやボリュームがある。経験を活かして、もう少し掘り下げたhwbを見てもらえればと。使って楽しい家具にできればいいなあ。
お店作りをはじめ1年以上経過している。だからといってお店オープンだけが目標ではない。むしろ、納得できる家具づくりをし続ける事の方が重要であり、そこは冷静に物を見つめなければと思っている。スタッフのカツキとソウタの事だってそうである。家具職人として、よいデザインの家具を提案し、気持ちの良い仕事をしていけるように願っている。お店オープンというhwbの一つの大きな通過点を共に乗り越える訳であるから、今後の彼等の家具人生にも多少なりとも影響していくだろうと思う。
考えるのと実際やるのとでは、大きな違いがある事を実感し、行動によって起きた変化を体感する事が、物作りの重要なヒントであるならば、彼等は確かにhwbのスタッフである。彼等と僕と、そしてケイコ。みんなで4人。力合わせオープンに向け奮闘している。

工房の方は僕が独占し、コウシテーブルを製作している。ネットで注文頂いたオリジナルのチェリー材のコウシテーブル。800×1000mmサイズに大きくなったセミオーダーである。新鮮な大きさのコウシテーブルだ。
明日、組み立てが終了できそうだ。

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