W  O  R  K    D  I  A  R  Y

2002/2
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2/25 営業マン
いろんなセールスマンが訪れるが、基本的に節約気分の僕は、必要と感じないものは、壊れない限り反応しない。
好きなものは別だけど。だから、簡単に壊れるものは好きじゃない。
で、今日はちょっと気になる事があった。
セールスマンのその人は、お風呂などのタイルメーカーの方であった。その内容は僕が、その業界ともつながりがあるのを知って必要以上のセールスなし。簡潔に終わり、その後である。
その人は木をまじまじと見て、懐かしい顔をしていた。「これ、何の木?」「クルミの木だけど、、」「大きい木だねえ」
製材した木材の木口(断面)を見て木の大きさを想像できるとはなかなかの者とみた。
「えっ?詳しいですねえ」「実は、和歌山県で、建材の材料屋をやってたんで」「5年前に、僕がつぶした、、、親父の代からでねえ、、。」
だから、詳しいのだ。その後、楽しそうにいろんな話しをしてくれた。すごく、うれしそうに、懐かしそうに。
その人が帰っていった後、僕はすごく寂しくなった。なんか、切ないやら、悔しいやら、、、。ちきしょーう。うー、がんばってやる。


2/23 材料仕入れ。
午前はいつもお世話になっている材料屋さんへ行く。仕入れる量によるが、たいていはデリボーイというワンボックスの車で運んでしまう。もうすぐこの車乗れなくなるらしい。ディーゼル車であるため、排ガス規制からいうとダメな訳。環境の事は無視できないからね。しょうがない。そりゃ、エコな車に乗り換えたいが、そう簡単には買えません。
車メーカー、便利で気のきいたデザインの商業車、出してほしいなあ。あんまり、デザインした感が強すぎるのは、遠慮。
デリボーイ、復刻するという噂を耳にした。いいじゃない、ハイブリットなでリボーイ。賛成であるが、風の抵抗大きそうなので、無理そうだな。
そう、そう。夜、天白区にあるイームズなどの家具を扱うビーシックモダンさんの新店舗一周年記念パティーに招待をして頂いた。
なんか、好きなんだよね、ビーシックさん。いつも、オーナーと話している時に思うのは、思い入れの強さである。本当に、アメリカの古いもの好きなんですねえ。話しをしていると、僕まで幸せな気分になってくる程。僕も、もともとベタなほど好きだからね、古いもの。
あっそうそう、今度、ビーシック、岐阜のパルコにお店出されるらしい。既に岐阜パルコ、フランフランなくなってるでしょう、そこです。オーナー、「ガラスの棚板、いっぱい残っているから、宮嶋くん使わない?」と。僕、遠慮しつつも「取り行きます。」
で、今度、『holly wood buddy のお店の棚に使おう計画』がその瞬間にできた。と、いう事は、holly wood buddyの初めてのお店は、フランフランで使っていたガラス棚が使われるという事になるのか?何か、複雑な気分。まだ先の話しだけどね。


2/22 取り付け
現場ってきました。現場は床、壁等が出来上がってきているため、傷をつけないように慎重にしたいものだ。
現場に着いて、まずする事は、掃除。キッチンが収まる予定の周辺をできる限り綺麗にする。すると、不思議、仕事も綺麗になるという。作業内容は、位置だししてレベル確認。給水、排水、ガス等の位置だし、穴あけ。天板を本体と連結、キッチン本体を床に固定。引き出し、トビラ等を納め、掃除。
現場関係上、吊り戸棚は次回付ける事となっている。

いいなあ、クルミのキッチン。ワークトップも無垢材のクルミだ。ステンレスのワークトップは、無機質な部分がシャープな印象を与える。
業務用のステンレスものはとてと、丈夫でそのタフさと、クールさがよい。
無垢材のワークトップは、ステンレスにくらべれば、当然傷つきやすい。
でも、まな板だって木。しゃもじだって木。木が傷つきやすいのには、木が柔らかいからである。僕は思う、その柔らかさが、特徴であり、人にとって丁度心地よいものだろうと。木と人とのつき合いは長い。とてつもなく長い。

ブナという木がある。木に、無しでブナだ。変換ででないので、書けないが。材木として、魅力がないと、思わていた頃があったのだ。今では、家具にもよく使われていいる木である。トーネットが作った、曲げ木の椅子はこのブナの木である。粘り強く、曲げ木に適しているからだ。日本は昔、楢の木を大量に海外に輸出していた頃があったそうだ。針葉樹の檜や杉が貴重とされていて、楢はそんなに価値を見い出さなかったのだろうか。「日本のオーク(なら)は良質だ、しかも安い」って。岐阜県の開田村に、その当時の馬屋の家が保存されている。柱、梁は太い楢の木で作られている。贅沢な檜は使えなかったのどろう。しかし、今、となってはそんな太い楢の木で家を建てれない。紅葉樹は針葉樹に比べ数は少なくなってしまったからだ。戦後、建材が大量に必要となったこの日本では杉などの成長の早い針葉樹を紅葉樹を切り倒してでも、植林していったためらしい。秋なのに紅葉していない山あるでしょ。植林された針葉樹の山ね。
もちろん、今では、自然の生態系、バランスを戻すためにも、水分を沢山蓄えてくれる紅葉樹を山に植えているらしいけど、そんな簡単には戻りる訳はない。
僕はそんな事を考えて木を粗末にできないと考えて、あまり木を使ってはいけないのか、思い悩んだ事があった。
でも、今はこう思う。需要と供給のバランス。需要があれば、供給する側が仕事として紅葉樹を提供する。限りのある資源ではなく、人と自然とのバランスが保たれれば共存し続けれると。
けっして、僕らだけで、どうこうできる問題でないけど、そんな時代のような気がしません?

今回作らせてもらったキッチンはクルミの木だ。ちなみにクルミは『胡桃』と書くのだ。


2/21 忘れ物のないように。
明日は現場である。キッチンの納品、そんで取り付け。現場では配管の位置だしして、穴あけなどする。そんで床にもみつけて固定する。吊り戸棚は、付けれるのかどうかまだ未定。2回にわけて納品するので、次回でも問題はない。明日は明日やれる事を。
明日と、来週末の2回現場を予定。


2/20 忘れた頃に、、。
仕事をしていたら、郵便が届いた。何かと思い開いてみると、求人誌のビーイングであった。
そうなんです、実は先月、雑誌の取材を受けたというのは、このビーイングの特集の「未完の挑戦者たち」であった。デカデカと見開きで僕が載っておるではないか。写真撮影の時恥ずかしがっている様子が何となくわかる。
週刊誌のため、今週のみ発売となっているのか?
いい経験でした。

妙な気分で、仕事していると今度は、誰かが訪ねて来た。どうぞ。
話しを聞いてみると、栄近辺の某商店街の人だった。holly wood buddyの工房ごと来ないかとのお誘いであった。あるビルを面白くしていきたいと、そんで町全体を盛り上げたいという事である。
ありがたい話しではあるが、、。広さがネックである。微妙な大きさなのだ。
う〜ん、見てみない事には何とも判断しかねる。と、いう事で、日曜日に、見に行く事となった。


2/19 もう少し
8割り完成である。本体の上に乗っているのは、引き出しと、トビラの枠。
トビラ枠は建と横の部材からなり、これから組み立てをするところである。

本体は左から順に、ガス横引き出し収納、ビルドインガスコンロ部、そして、キャスターワゴンスペース、オーバーシンク部、引き出し収納となる。
本体上部には、吊り戸棚収納になっている。
全体のバランスを保ちつつ、収納目的に応じた設計を試みた。

材質はクルミである。天板はステンレスでなく、無垢板である。そのため、水に強い材質でなくてはならない。もちろんシンクはステンレスである。


2/18 もうすぐだ。
納期、迫ってきたなあ。現場の監督から日程や、配管位置のどの確認などの連絡が入るとより、リアルに感じる。
予定どうりに進んでいるので、大丈夫であろう。
ただ、設備の方が間に合ってこないので、これは致し方ない。
なんて、実は昨日も仕事していた。ちょっとスケジュール的にやっとかないと無理っぽく、前夜の鍋パティーの余韻に浸りながら仕事をした。おかげ、焦る事なく今日は仕事できたという訳だ。
そうそう、今日、ケーブルテレビの取材があった。スカパーだ。
家具の取材というより、僕の紹介みたいなものらしい。楽しみだなあ。忙しくなかったら、髪ぐらい整えたんだけどなあ、、。


2/17 いっしょの仲間。

昨夜、友達が鍋パーティーに招いてくれた。訓練校の時の同級生である。集まったのはみんな同級生。で、みんな家具好きだし、仕事もそんな感じなので、話しを共感できおもしろい。みんながんばってるねえ。励みになるよ。
楽しい一時でした。

で、今日の夜は、仲のいいインテリアデザイナーのおっさんが打ち合わせがてら晩飯を食べに来た。毎度の事だが、このおっさんはホント面白い。50過ぎのお茶目なおっさんである。年がこんだけ離れているのに、僕は勝手に、タメグチ本音トークである。
そうさせてくれるのが、その人の魅力である。
僕は、こんな仲間と話しているのがすごく好きだ。僕にドンピシャなのだ。



2/16 来客
クルミのキッチンの追い込みである。本体の箱は組み上がり、引き出し、建具へと加工はうつっている。
狭い(14坪)工場では、この段階になるとかなり作業スペースが限られてくる。そんな状況でも整理しスッキリさせてやれば、ナントカやっていける。工場の床はコンクリート。昔、左官屋さんにコテで丁寧にならしてもらったもの。そのおかげで、砂っぽくコンクリート床がなる事はない。でも、レベルまでは出ているわけはないので、床に家具をそのまま置くと、ぐらぐらと不安定である。椅子を製作する時にでるドアストッパーの様な形のくさび状のハ材がある。これは床とのレベルを合わせに丁度よいのだ。

そんな事をしながら仕事を進めていると、電話がなる。先日、ホームページを見てメールを頂いた方だった。
製作中の家具でもいいからと、工場に見学にみえる事になった。少しは、綺麗にしようとしてみたが、とくに綺麗にできる事もなかた。
しばらくすると、お客さんがみえた。御夫婦での、ダイニングテーブル探しである。家の図面まで持ってきてくれ、どんなテーブルが要望なのか、すごく理解できた。「木の事はまったく詳しくない」と言ってみえたが、話しをさせてもらって感じたのは感覚的な部分でよい選択をされているような気がした。直感なのか、、、、。いいテーブルができる気がする。
共感出来た時に感じる気持のよい気分で、打ち合わせができた。「ありがとうございます」と年したの僕に言ってお客さんは帰っていかれた。こちらこそありがとうございますです。

で、夕方、引き続き家具を作っていると、電話がなる。「実は今、外にいるんだけど、家具を見せてくれないか」
工場のドアごしから電話があったのは初めてだ。
戸惑いながらも見てもらう事になった。ちょうど、天板のはぎ合わせをしていたので、途中で作業を中段する事もできないので、とりあえず作業を見ていてもらった。でも、口は動く。
話していくと、某大手家具メーカーのデザイナーとその試作を担当している人だった。
自分のところの家具が気に入らないらしく、、、、。で、相談という訳だ。
僕もそのメーカーの事は縁があってそれなりに知っている。だから言わんとする事はよく理解できた。実は、そのメーカーの試作部で椅子のプロトタイプを作った事がある。そのメーカーのラインや設備などの事や、商品のラインナップやコンセプトなどを聞かせてもらった事がある。と、いっても10年前の事だが。でも、その頃と基本的には変わっていない。僕らの作る家具とは、いってみれば対極にあたるのだろう。
その2人だけが敏感な訳ではないと思うが、大手メーカーとなると簡単にはスタイルも変えていけないというのが実状だろう。
どんな仕事であろうが、仕事は仕事である。楽しい事以上に、人それぞれたいへんな責任を抱えての事、日々の努力も報われる事はそんなにあるもんじゃない。ただただ一生懸命であろう。
でも、僕は思う、人には向き不向きはある。向いた仕事を見つけ仕事としている人は幸せなんだろうと、でも、そうなるための努力は、すごく大変である。それ以上にやりたいかどうかである。僕は、自問し続けてている。


2/14 春はまだか。
メール未受信確認。いそぎ返信。
えーそれから、60チェストがどこかの会社のパンフレットになるらしい。先日、雑誌の取材で、ライターの方に目をつけられた60チェスト。どこかの会社パンフのメイン素材として使いたいという事だ。その会社のパンフは、たくさん知恵の引き出しを持ってますってイメージを欲していた。そんで60チェスト抜擢。
で、今日、写真撮影のためスタジオ入り。夕方には戻ってきた60チェスト、次はお店で活躍してちょーだい。

昼休み物件確認にいく。申し込みをした。契約ではないが、たぶんそこにすると思う。が、移転するのは9月ぐらいになりそう。

午後、キッチンの続き。シンク下の収納はお客さんからの強い要望があり。収納したい物に合わせた仕切りとなっている。
箱部分は全部で3台。内2台組み立て終了、明日、残り組み立て後、トビラに取りかかる予定。

夜、新築物件の家具図面、見積もり等作成。連夜、決まったようにこのパターン。

来週頭、ケーブルTV取材。のため、なんとなく道具の手入れ、いつも以上に念入りになっていたりして。これも経験どんなもんだろうか?


2/12 原因解明
メール不具合、理由わかった。直してみて受信した。見てないメール126通、、、。
恐ろしい、、。友達の誕生日会の誘いなんかあるではないかっ!トホホ、、。
時すでにオソシ。ゴメンナサイ。


2/12 重たかった。
トップは2700mmの長さになる。本体と同じクルミの無垢材。3枚ではぎ合わせ。
で、その加工に取りかかった。厚み48mmの材から2700mmの平面に仕上げる。48mmもあると重たい。
手首が悲鳴をあげる。工夫をしてなるべく楽にできるようにしてもこれだ。
で、平面にするのに、13mm削った。35mm厚みで2700mmの長さ、奥行きははぎ合わせすると650mmとなる。
流石に重たいので、はぎ合わせは後にした。くっつけてしまうと、狭い工場なので移動もたいへんである。

そういえば、インフルエンザが流行っているらしい、ラジオがいってた。
加湿は万全だし、人ごみの中に行く事もしばらくなさそうである。うがい、手洗いをして睡眠をとる。
今、インフルエンザウイルスに感染したら、たいへんだ。納期迫る。

少し気になる事が発覚。今日、ホームページをみてくれた人から電話あり。たまに、こうやってホームページを知って電話をかけてきてくれる人がいる。
2日程前にメールを送ってくれたそうなのだが、僕は知らない。メールが紛失している。たまたま、電話もしてくれたので、そんな事がわかったのだが、僕が受け取っていないメールが他にもあるのか?
何か申し訳ないような妙な気分である。

今日は設備器機の詳細図面を取り寄せたり、現場に取り付け寸法を伝えたりと、半日段取りで追われたなあ。


2/11 気になるなあ。
もくもくと、仕事をしていても、他事を考える事がある。ふとした瞬間よぎるのは、契約しようかどうか迷っている物件だ。
同じ守山区で、やろうとしている工場兼ショップができそうな物件が見つかったのだ。
東区や千種区で捜していたが、どうも工場を併設できるような広くて手頃な物件がない。しかも、騒音などの周りへの迷惑を考えると準工業地域の方が気兼ねなくできる。作業環境だけは妥協したくない。しっかりと作りたいからだ。かといってお店のイメージも大切にしたのだが、、。
それ意外にもいろいろ考えてみた。駐車場の事をはじめ、お客さんの立場になってどんなお店がいいのかと、、。
僕らなりのやり方で、今できる最大の事を。大事なのは、僕らとお客さんの距離感なのか。
でも、僕は僕らを信じているから、場所と道具があればがんばれる。
名古屋は他の地域とくらべ、むずかしいと聞く。何となくわからんでもないが、僕はそんな視点で名古屋を見ていない。
ちょっと、道路に占領された感はあるけどね。

そんな事を考えながら、吊り戸棚を組み立てた。


2/8 キッチンといえば 
設備器機がビルドインされてシステムキッチンとなるのか。今回はワークトップがクルミの木なので、シンク部分は既製品を使用する。INAXのカラーシンク(白)だ。ワークトップもステンレスなら一体で作ってしまうのだが、木部との兼合いもあるので既製品を使用する事となった。ガスコンロはハーマンのものだ。最近、IHクッキングヒーターを使用したが、あれはトップがフラットになるところがいい。スッキリ清潔というところか。ガスコンロもそれに対抗して、ガラストップのカバーをつけ、フラットにした製品も出してきている。ガスにするか、電気にするか、、。個人的には、レトロなデザインが好きなので、ガスにするかも。
ただ、妙なデザインのものは多いけどね。あと、換気扇。あなどるなかれ。

キッチンをいくつか作らせて思う事は、置き式のチェストなんかの家具とは違った視点で設計しなくてはならないという事。
チェストなんかは後ろも横も綺麗に仕上げ、どこに置かれてもいいように作る。
じゃあ、造り付けのキッチンの場合はどうか。どう使用するかを考えていけば、それはわかる。
裏は裏。表は表。壁にくっつけて固定してしまう場合は、そこは裏と考えてもよいと思う。
その分、他に時間を使っていけば、結果ローコストとなる。
といっても、家具業界。一般的に、裏はひどいもんが多い。そこまで、コストダウンするかよっていうところまで、とことんやる。
僕らには裏にも美学ってもんがありますがね。
以前、家具を納品に行った先で、裏の木目や材質をお客さんが見て一言、「こちら側が表ですよね?」
「違うんです、こちらは裏です。」
無垢で家具を作っていくと、裏も表もなくなっていく。裏だからって材質を変えない。もちろん表ほど木柄は綺麗じゃないが、りっぱな味のある木なのだ。
無垢材以外ももちろん使用するが、それも適材適所、場合によってだ。
どちらにしても、簡単に壊れてしまうようなものにはしたくない。


2/5 プレゼン
今日は先生日だった。ずっと見てきた卒業製作の作品が出来上がってきた。で、今日は僕の他ディスプレーやら空間設計の先生の前でのプレゼンテーションだったのだ。主に家具デザインとディスプレーデザインにわかれる。今年は卒業展覧会を栄のナディアパークにて開催するのだが、ディスプレーデザインの生徒はそこではやらない。自分達で自分達の作品に合う空間での展示を希望したため、全く違う場所での展示会となる。生徒の熱意が伝わり例外として学校側が認めたという訳である。ナディアパークから少し南に行ったさくらアパートメントが会場となる。どうも、クリエーター魂がくすぐられたようだ。
家具の生徒は過程をしっているだけに、評価はしにくい。
がんばったけど、結果に出なかった生徒はプレゼンの最後に泣いていた。悔しかったんだろう。
壁のような家具を作った生徒は、自分が作り上げてきた家具の思いと、プレゼンが終わったことで緊張の糸がきれ、いつも頭に巻いているタオルで溢れ出る涙を拭いていた。
ホントよくがんばったよ。結果はどうあれこの経験はきっとプラスになっていくと思う。
今年は卒業式のために時間つくろうと思った。


2/4 しらた
木取り作業で出た白太の部分、結構な量である。まったくといって利用できない部分である。柔らかいので腐りやすい部分でもある。木材を適材適所を選択し、あらかたのサイズに切り分けていく木取り作業、これで全体のペースが決まってくるといってもよい。
木取りが終わり、材料を板にしていく作業に変わっていく。木作りだ。この段階になってくると木目もよくわかってくる。
もちろん、予測して、木取りをしているが、いざ削ってみる木目は変わってしまい、うわって事もある。
でも、この予測がつきにくいっていうのが自然の素材ならではなのだ。
まったく。


2/1 あれ2月だ
あれれ、2月だ。もう1ヶ月たったのか。hwbのお店捜しは順調ではない。なかなか、物件がない。
一つ気に入った建物があったのだが、英会話スクールをしたいというアメリカ人に先を超されてしまった。
英会話スクールには向いてないでしょ、だって、もと鉄工所だよ。天井高いし、冷たいし、鉄骨のエレベーターもいらないでしょ、悔しいなあ、、。気が変わる事を祈っております。

さて、お店捜しは気長にするとして、日頃の業務は確実にコツコツとやっていかなくては進まない。今、取りかかっている家具はクルミ材のキッチンである。ステンレストップでなく、木トップのものだ。それでも、シンクはステンレスのものとなる。
今回はイナックスのセラミックコートシンクを使う。ステンレスに白の塗装がしてあるものである。ワークトップの木部に上から被せるタイプだ。水関係の事を考えると、被せるタイプが賢明だろう。
全体としてはI 型(大きくL型とI型に分けると)のものだ。2700mmの天板は途中連結する事はしない。3000mm(t=48mm)の材料から製作。
向かって左から、ガス部、収納、シンク、引き出し収納という具合である。
現場的には先付であるため、キッチンが収まっていかなくては、壁などのタイル貼りなどに影響を出しかねない、いや確実に左官屋さんからバッシングを受けるであろう。
と、いう事で今工場内はキッチン製作集中攻撃である。
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