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4/28 連休
今年もはやいもので、ゴールデンウィークがやってきた。世間の人達が休んでいると何かと気はつかう。それは、休日に機械の騒音を出したら迷惑だよね? 
だいたい、休みといっても何か、家具の事をしている事が多いのだけど、とりあえず工場は休みという事で。
去年は、何をしていたかな、、、?
そうだ、友達の家の床を貼っていた。杉材をフローリングに加工して、、、。
一昨年は?、、、。思い出せん。って事は仕事?たいした事してないんだろうな。
基本的に、もの作りの好きな僕としては、部屋のペンキ塗り替えや、棚づくりなんかをしたい訳だ。
だけど、それでは、普段と同じようなものだし、、、。
デジカメでも、持って混んでなさそうな所へでも出かけてみるかな。
そう、休養しなくては!接骨院の先生が、『作業を休まない限り、なおらんよ腰』っていってた。
このさい、体を休ませてみるのもいいかもな。
4/23 豆級
建具の仕事も終わり、製作途中でストップしていた仕事に戻った。途中で毛布にくるまれ、保管していたやりかけのパソコンテーブルの仕事に復帰。材料はホワイトアッシュで、板組の引き出し付きのパソコンテーブルだ。床に座って使用したいとの事で、座卓みたいに背丈は低い。そんで、せっせと仕事をしていたら、電話がなった。
去年の展示会の時、パフォーマンスの映像を製作してくれた山田くんだった。

彼のお父さんは大工である。お父さんが、最近手に入れた道具があるらしく、それを持って遊びに来たいとの事。彼は、学生である。学校帰りに、自転車で、でかいメッセンジャー用のかばんを背負ってやって来た。そのでかい、かばんから、ちっちゃなかんなを出し、パソコンテーブルの天板になる予定の板に並べ、撮影。一番手前の4方反りかんなは4Cm程度のものだ。

道具の歴史は長い。ちなみに鉋は室町時代、日本に伝わった時は押すかんなだったらしい。そこから、幾人の職人の経験によって、改良され、今の引くかんなになったのだ。そんな事を知ったら、興味わいてきたでしょ?えっ?もっと知りたいって?
深け〜よ〜先人の知恵。


4/21
先日、納めた飲食店のエントランスドアである。
ブラックウォールナットのオイル仕上げで、艶ぐあいが程よく、嫌みのない自然な光沢である。窓がついているが、ちょうど人が立つと目線の位置にあたるため、中の雰囲気が確認できる。窓中心の高さが、1600mmである。全体の高さは2400mmある。蝶番は4枚使用している。5mm厚の真ちゅう製だ。

この建具を製作している間よく考えた事があった、自分達のお店をつくる時の事だ。
僕達の家具のお店を構える時には、ぜひ自分達で建具を作りたいものである。素材感のある、あまり綺麗すぎない建具にしたい。透明のガラスを配置して、光りの入る明るい雰囲気のお店にしたい。

僕達の家具屋のいいところは、実際に製作しているという事。だから、工房とショップはできる限り、部屋を隣接したいものだ。お客さんとの打ち合わせも、材料を見ながらできるしね。

家具は実際触ってもらって確認してもらうのがいいから、
見せれる場所を欲している。そんな事を感じながら、製作したドアでした。


4/18 今日は緊張したかも
今日は学校の先生の日でした。新1年生の授業を受け持つ事となった。そして今日が初体面だった訳です。
 午前の2単位がそのクラスで、ようするに3時間のトークをしなくてはならなかった訳でした。自己紹介をし、前期授業の目的と進め方などの説明をし、この授業に、まじめに取り組んでもらうため真剣に話しました。これから、学ぶ事は自分の努力がなくては身に付かない事ばかりです。やる気が大事。そして好きでなくてはならない。好きなら、努力もできるってもんです。とにかく、がんばってもらいたい。
 僕は、ただの仕事だとは思っていません。授業をすすめていくのは僕ですが、その授業を意味のある時間にしていくには、その生徒達のやる気にかかっているような気がします。僕はこの授業で、自分の手をつかって教えていければと思っています。家具を作っていく過程で技術的な事はもちろんですが、それ以外の言葉では伝えれきれない経験をいっしょに出来ればと考えています。
ひとつの物をきちんと最後までやりとげた時、それは貴重な自分の自信へとなっていくような気がします。
だから、僕も真剣な訳で、、、。これも、僕の経験な訳です。
がんばりましょう。
ちなみに、午後は3年生の授業があり、1日しゃべりぱなしだった僕は、のどカラカラの初日となりました。


4/17 搬入取り付け
今日はドアを納品にいってきた。もちろん、重たいため一人では取り付けれません。と、いう事でデザインスタジオカッパさんに手伝ってもらう事になった。ドア枠の方は現場の大工さんが、既に取り付け済み。ドア枠にカギがかかる穴をあけるため、ノミなどの、手道具を持って現場へ、、、。蝶番の取り付けはすぐ終了したが、ドア枠の穴掘りに予想以上の時間を取られた。理由は、ノミをげんのうで打って穴を掘るのだが、力いっぱい打ち込んでも、弾む、、。そう下地がしっかりしていないからだ。下地が軽量鉄骨のため、ノミを打ち込んでもドア枠が弾んでしまいサクサクとはいかなかった。途中、堀方を変更し、綺麗にするまでに15分。
3分程度でカンカンとかっこよくいくつもりが、、、恥ずかしかった。
ま、時間かかったが、綺麗に収まりました。なにより、お客さんがとても満足してくれたので、報われるてえもんです。
そして、帰ろうとしていると、お客さんが、座卓の注文をくれました。早速、部屋の方を見せてもらい、打ち合わせをさせてもらいった。ドアを気に入ってくれたし、更に注文してくれたいう事で、ウレシイッス。ガンバリマス。


4/14 癖
今回の建具は表情を出すために、鏡板の部分を縦50mm縦140mmの板(88枚)に本ざね加工をほどこし、レンガを積み上げように、交互に配置した。しかも、隣り合う板の木目を注意し、なるべく表情が豊かになるようにした。そのために板の中には、白たの部分もある。普段は色目が違うので、ほとんど使わない部分だ。今回は、それを逆に利用してみたのだが、ついつい、いつもの癖で、綺麗な部分を良く見える場所に使ってしまった。白たの部分は、あまり目立たないところに使う事となり、職人的な自分を感じてしまった。今回のデザインからすれば反省しなくてはならない。
 そして、オイルを何回かしみ込ませ、ワックスにて仕上げた。ガラスもはめた。また、これがめんどうだったが、、、。
ガラス窓は複数のRで丸くくり抜かれているから、ガラス自体の加工も一手間だったらしい。
 そんでそれを固定するために、薄い板を4層にそのRに沿って曲げていったのだ。もちろんコーキングで最終的には水がしみ込まないように固定するのだが、見ため的に固定した木枠をきちんとしたかったのだ、、、。たいへんだった。
 で、ガラスも綺麗にドアに取り付けられ、全体の雰囲気をチェック。白たの部分、もっと思いきって使ってもよかったかな。
今回のこの仕事、デザインスタジオカッパさんのデザインなので、イメージに合ったものが出来たのかどうかは、まだわかりません。


4/13 重い、、、。
建具が組めたので、体重計にのせた。38キロ。思ったよりない。でも、持ってみると重たい?蝶番は重量用だ。
現場で加工する事がある、ドア枠にノミで穴掘って金物つける。ドア、重たいから一人じゃやりにくいから、現場には二人で行くともり。完成したら、是非、そのお店で御飯でも食べたいものだ。


4/4 まめ
椅子の方もほぼ完成しラタンを貼るのみとなった。とりあえず、ラタンが届くのを待って、次ぎの仕事に取りかかっている。
飲食店の入り口の扉である。高さが、2400mmあり、建具ではサイズの記録更新である。
40mmの厚さに仕上げなくてはならない。当然、2400mmの長さで、40mmの厚さに上げるのには、50mm程度の厚さの材料が必要である。今回は54mmの材からとった。
縦框だけでも、ずっしりと重量感を感じる。全体となれば、かなりの重量になってくるから、丈夫で強い仕口を選ばなくてはならない。今回は2枚ほぞ(9mm)を一工夫して更に抜けにくくした仕口で加工した。
おかげで頑丈な框が完成し、心置きなく次の加工にかかれる。
次は、框にはめる鏡板の木取りである。レンガ張り(正式ではそう呼ばないと思う)である。表情の違った木目どうしを隣合わせに配置して、表情のある鏡板にする。上の鏡板には、更にガラスの窓が配置されるため、ちょっと不思議な加工を施すつもり。
今日は、よく掃除をした。朝、昼、夕方と、きりが付くたびに掃除をした。なんでかって言うと、精度必要な加工する時は、ごちゃごちゃしてると、精度も出にくいからだ。O型なのに、以外とまめな人なのかも。


4/2 thanks
4月になり、holly wood buddy furnitureも3年目を迎えることとなりました。あっという間に毎日が過ぎていって、開業したのが昨日の事のように感じます。仕事を振り返ってみると、どの仕事もはっきりと覚えています。やはり、毎日少しずつ成長しているのかもと感じます。家具の見た目と強度的なバランスや技術的な面も一つの仕事を終えるたびに、感覚として僕の中に記憶されていっているのだと強く感じます。
こうすれば、こうなる。はっきりわかる事が増えました。できる事が増えるとやりたい事が増えます。椅子でつかったデザインをチェストに応用したい、とか、こうやって作ればいいじゃん!とか、ふいに解る時があるのです。作りたい物が湧いてくるというか、、。そんな日々のアイデアを形にしたいものです。見のがしそうになる時もあるのです。タイミングというか、その時の熱が冷める前に作りあげないと、そのまた次新鮮なものに負けてしまう事があるのです。その中で、それでも残っている埋もれたアイデアを成長した僕が見つめなおし、形にしたいと思うものがあります。それこそ、僕が作っていきたい家具なのかもしれません。そして、いつか、その理想的な家具を形にしたいと、思っています。
まだまだ、僕には課題がたくさんあります。乗り越えたい事や手に入れたい事、やってみたい事や挑戦したい事、、、。ひとつひとつしっかりつかんで、僕の理想としている家具の店を開きます。
とにかく、まだまだ先は長そうですが、holly wood buddyを応援してくれている人達に感謝しつつ、がんばっていきます。今後ともholly wood buddy をやさしく厳しく見守ってやって下さい。
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