作品展の日程が決まりました。

会期 2025年 2/
21(金)〜3/1(土)の9日間。
作品展タイトル 「 Minimal : Contrast 」
会場  Holly Wood Buddy Furniture Shop 

会期中は連日、私たちのショールーム全体を使った特別な展示を致します。
( 通常の業務は休業とさせて頂きます。)


もう何年も前から作品展の日程はこの日ですと言いたかったのですが、本当に長い時間が必要でした。はっきりとした日程を確定し告知できた今、とても清々しい気持ちであります。と同時により身が引き締まる思いとともに現実の未来が動き始めました。
笑顔でお会いできるよう、当日まで高め続けてまいります。


--- Holly Wood Buddy Furniture Exhibition --- 
2000年 倉庫の住人「depot 」260坪の港の巨大な穀物倉庫にて家具による共鳴。
2009年 宮嶋浩嘉の作る家具展「感覚の記憶」
2016年 アートラボあいち大津橋「 L I F E  I S  B E A U T I F U L 」

2017年 感謝祭「 Holly Wood Buddy + Christmas 」
2025年 「 Minimal : Contrast 」
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2025.01.13




 



出会いとは

不思議なものです。予定していないのに確定してしまうことがあります。2024年の真夏のこと。作品づくりは数年かけて進めている中、計画はしていくものの日頃からオーダーメイドでワンオフの家具を作りながらエネルギーは健全に完全に燃焼されていき、クライアントのいない作品作りというものにパワーが残るわけはありませんでした。
結局のところ、作品はワクワクする希望や感動からしか本当は始まらないし続かないのです。それは日常のルーティンの打破なのか、それとも向こう側に行くのかはわかりませんが、気持ちを違うところに向かわせてくれる衝撃的な心の動きなのであります。
恥ずかしながら、若いころ嫌いだった木が私をぶっ飛ばしてくれたのでした。この板との出会いがなければ、「Keyaki-table」を作ることはなかったと言えます。2024年の2月に完成させた「Keyaki-table」は納品前の家具たちに紛れ込ませ保管し続けていますが、作品展がは晴れ舞台であります。生み手である私とハレの日の波長が完全に一致した時に、芯まで宿るのです。ぜひ、作品展では、私が衝撃をくらった木の生命力と素朴な可愛らしさに触れてみてください。圧倒的な存在感の欅の木ですがとってもキュートなのです。

今思えば、2019年以降に目にした欅で作られた「
バターケース」と「けん玉」に感謝です。とてもとても美しくとてもとても素敵だったのです。黒に染めわけられた欅のバターケースとけん玉。全然違う場所見かけたものでしたが、私の心の壁を少し柔らかくしてくれたようですね。
振り返って思った時に「あーちゃんと必然だったんだな」と意味のある日々があっての到達だったと思えるわけです。出会いというのは期待せずに願うような美しい日々に咲いていく花なのですね。


2025.01.10




 




作品とは

新年になり、作品展が2月の下旬に迫る今、自分なりに過去を振り返ることもあるのです。
作品として突然、目の前に出現するなら、それはとてもつまらないことに感じます。昨日今日見たばかりのもの事に刺激を受け、衝動にかられることもありますが、 実際に作るとなるとインパクトと根の深さのような重みがないと叶えられませんし、作品というものはいったいどこら辺のことを言うのでしょうか。

家具職人として独立した日よりずっと前から、当たり前ですが木のことは知っていました。今思えば20代、修行中に見たことや感じたことは時を経て、残るべくして心の中に混ざっています。それから10年、さらに10年、さらに10年。

今日も私は実際に木を削りながら家具作りの日々を過ごしています。だから、木の個性は日々体を通して、五感全てから伝わってきてしまうのです。そして、また一生活者でもあります。建築空間と家具というものの作用副作用のような現象を感じてきました。作ることと使うこと。

今思えば、若い頃は木の個性の一部だけを選り好んでいたようです。木には、たくさんの個性があることに、ゆっくりじっくりと自分自身の経験と喜びや悲しみとともに、知っていくのでした。


私が42歳のころ製作した水楢のダイニングテーブル。今から10年前、自分の感性を信じてみようと意識した仕事です。1人では持ち上げられないのに1人でしか向き合えない命と命のコミュニケーションでした。自分が経験してきた先入観や好みの向こう側にある喜びやトキメキなのです。こちら側とは理性や知識や今を生きる日々が支配してくれていると感じています。

向こう側と感じるものは、いったい何なのでしょう。
そして作品とはいったい何なのでしょうか。

楽しく作る(作れる)こと、愛されるものであること。


2025.01.08




 




Pine wood table

「あー綺麗だなあ」と感動したことがつながっていく。目で見える美しさや感じるぬくもりや冷たさが一体になっている。
 目で見るのではなく、
その中に行くように、自分が自然の調和の中の一つになったとき、言葉にはできないものを授かっている。
その授かったモノを「美」とするなら、素直に自分の体だけを動かして「美」の中で走りきればいい。

ただそれだけをすることは簡単なことではないが、できる日もある。


2024.12.10




 





Mandom Chair
作品展までもう数ヶ月しかない、、、。
試行錯誤を続けている。出来上がってきた試作クッションを合わせて、いろいろと考える。試行錯誤が必要なのだ。自分が縫製をする職人でないことに、もどかしさを感じる。中身の羽毛や綿を自由自在に扱い、特別な立体を針と糸を使い作り出す職人であったのなら、、、。

ただいい予感がしている。何度もそういう経験を重ねてきた。言ってみれば当たり前のこと。ぶちあたる壁があってそれを超えたいと思える時は、いい予感が導いてくれている時なのだ。

物というのは、表面と中身が一体になって美しく機能するものだと思っている。それを形にするもしないも予感しだい(笑)。
素材の特性の力を借りながら美しい存在になるといい。美しい椅子を見たい。


2024.11.29




 




存在の力

松の木が工房に届いた。パワーが漲った。
 

計画していた木は全部違っていて何を判断しているのか、なんだか自分でもよくわからない。よくわからない事を 無理やり納得しないだけで時間は無常に過ぎていく。過ぎゆく時間はただ意味なく過ぎるだけでなく、自分の心がいつの間にか答えを見つけているものだ。

作品展を開催する予定だけど、いったいどこの時点の納得で、「納得」すればいいのだ。
作りたいものをまだ出し切れていない。予定している作品づくりを予定したことで邪念が入ることもある。
予定していない気持ちが出てきたりトキメク事柄は常に繊細に動く。衝撃がなければ決断できぬほどの探求。

作品展を開催するまでにはまだ至らない。結局のところ心の内面と向こう側への挑戦なのだ。

2024.11.21




Shop Open  
Friday & Saturday   11:00 ~17:00